ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 犬の嗅覚を持つソムリエ 84ページ目

2010-05-04 23:28:40 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【84ページ目】


和音    ダメだ!

      マリリンモンローの香りが邪魔をしている。


和音は、目を閉じ、このワインの持つ気を感じ取ろうとした。


和音    イメージとして浮かぶのは、マリリンモンローばかり!

社長    和さんの答えは?


和音は、スポットライトを当てられたマリリンモンローのポスターをじっと眺めた。

そしてワイングラスをポスターの方へ向けた。


和音    ポスターを眺めていると、マリリンモンローがこのワインを飲んでいる

      イメージが湧いてきました。

      ソムリエが注いでいるワインのラベルには7の文字が見える気がする。

社長    このワインは、ヴィニヤード7レゼルヴ・カベルネ・ソーヴィニヨンですか?

和音    それが・・・・。

社長    7の文字がイメージされたのでしょう?

和音    7の文字が小さいのです。

      ヴィニヤード7レゼルヴ・カベルネ・ソーヴィニヨンではないと思います。

社長    トーマスの選んだワインはヴィニヤード7ではない!

      和算の選んだワインもヴィニヤード7ではないとの答えです。

      それでは、ワインを覆っている紙を取り払います。

トーマス  おー!

社長    和さんもトーマスも正解です。