ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 養蜂家ソムリエ 52ページ目

2009-10-18 07:28:00 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【52ページ】


養蜂家は、ワイングラスを手に持ち、ワインを飲もうとした。その時和音が呟(つ

ぶ)やいた。


和音    スズメバチ!


和音の一言で、養蜂家の頭の中はパニックになっていた。スズメバチに巣を襲われ

たミツバチは、勇敢にも闘いを挑み、全滅していった。


養蜂家   巣箱には、花を求めて飛び出すミツバチがいなくなった!

      私には、ワイン名もヴィンテージも答えることができません。

      社長、申し訳ございません。

社長    和さんに、手の内を見せ過ぎたようだね。

      和さん、ワインを選んでください。

和音    右側のワインで。


社長の専属ソムリエによって、和音の選んだワインが抜栓された。


和音    さすが、ソーテルヌの1級の貴腐ワインですね。

      とてもおいしいワインだ!

      これは、オールドヴィンテージではないです。

      なぜなら、甘美な甘さの中にも、さわやかな酸味を感じとれるからで

      す。

社長    和さん、ワイン名とヴィンテージは?

和音    これは、シャトー・クリマンの2003年だと思います。

社長    答えが正解かどうかワインを覆っている紙を取り払います。


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