ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

5 口を使うものまね芸人 49ページ目

2011-04-12 22:55:55 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【49ページ】


 和音は、紙に覆われた7本のシャンベルタンの中から一本選び、社長に手渡した。

専属ソムリエは、社長からワインを受け取り、それを抜栓しグラスに注いだ。


社長    和さん、テイスティングして、ヴィンテージを答えてください。

      もし不正解だと、1番、5番、9番の升目にワインのボトルが斜めに並び

      ハーモニカさんの勝ちになります。

和音    おお、これはかなりのオールドヴィンテージだ!

      しかし、果実味がしっかり感じ取ることができ、おいしく頂くことができる。

社長    さてヴィンテージは?

和音    私も、ものまねと楽器の演奏をしましょう。

      和音の名前の由来は、先祖が紀州の殿様に和楽器演奏者として仕えていて、

      和楽器の音を奏でる者ということで、和音という名前を授けられたのです。

      私も、彼の子孫として楽器の演奏ができるのです。

社長    楽器はないですが?

和音    ハーモニカさんのように口で演奏しましょう。

      それでは、まず歌から!

      「春を愛する人は 心清き人
       スミレの花のような 僕の友達」

 そして歌の後は、笛の音色で、メロディーを奏でた。


社長    四季の歌の芹 洋子そっくりだったね、ハーモニカさん!


 ハーモニカから返事はなかった!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿