ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

5 口を使うものまね芸人 44ページ目

2011-03-04 22:52:52 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【44ページ】


 社長の専属ソムリエが、9本のワインを運んで来た。

9本のワインは、それぞれ紙に包まれて、ワイン名とヴィンテージが隠されていた。


 そして彼は、テーブルに大きな紙を広げた。

紙には、九つのマス目が書かれていた。


社長     和さん、ハーモニカさん、そろそろテイスティング対決をお願いしても

       よろしいですか?

和音     ええ、いつでも。

ものまね芸人 はい、わたしも。

社長     テイスティング対決のルールを説明します。

       ここにある9本のワインは、ジュヴレ・シャンベルタン村の特級畑名ワイン

       のシャンベルタンです。

       ワイン名は同じシャンベルタンでもすべてドメーヌが違っています! 

       そしてヴィンテージも違っています。

       和さん、9本の中から一本選んでください。


 和音は、9本のワインの中から1本を選び、社長に手渡した。


社長     このシャンベルタンは、皆で飲みましょう。

       ブルゴーニュの赤ワインの中で、一番のお気に入りがシャンベルタンです。

       

 社長の専属ソムリエは、和音の選んだシャンベルタンを抜栓し、グラスに注いだ。


和音     ナポレオンが愛飲したというワインだけあって、力強く、なめらかで、

       しかも格調高い!


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