ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3 養蜂家ソムリエ 42ページ目

2009-10-10 23:28:07 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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社長   来年のバレンタインデーでも、その貴重な愛の巣ミツをお願いします。

養蜂家  こちらこそ、よろしくお願い致します。

社長   ところで、大月さんは、貴腐ワインのテイスティングに関しては、ソム

     リエ以上でしたね?

養蜂家  貴腐ワインに限定すれば、トップトムリエにも負けないと思います。

     社長は、貴腐ワインの味をどう表現しますか?

社長   まるでハチミツのような甘さ?

養蜂家  よくそのように表現されますよね。

     一般の人は、その表現から甘さのイメージが湧きます。

     しかし私は、戸惑ってしまったのです。

社長   どうして?

養蜂家  ミツバチが集める花の蜜は、何百種類もあるのです。それらのハチミツ

     は、それぞれ味も香りも違うのです。

     だからハチミツのような甘さと言われても、どの花の香りだ?味だ?

     と思ってしまうのです。

社長   確かに、レンゲのハチミツと栗のハチミツでは、色も香りも味も大きな

     違いがありますね。

養蜂家  そうでしょう。

     私は、貴腐ワインを飲むと、どの花のハチミツの香りや味に似ているか

     調べるようになったのです。

     そのおかげで、ソムリエの資格を取り、貴腐ワインのテイスティングの

     スペシャリストになれたのです。     
      


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