ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 154ページ目   B型は自己中心的に

2014-10-03 14:45:34 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【154ページ】



「そう、その事件。

100%ジュースでも濃縮還元ジュースだと加工しているが、

ストレートジュースだとしぼり立てをパックしているので、

しぼり立てフレッシュジュースとして使用しても良いと思ったのだ。」

「悪意がなかったということね?」

「うん、そう思う。

次は、B型だが、B型の人の性格は?」


 佐藤は、ママの陽菜に訊いた。


「B型の人って自己中心的なところがないかしら?

例えば、野良猫に餌やりをして、迷惑だからと注意されても、論点を変えて、

飼い主が捨てるから野良猫が増え、人に迷惑をかけるのだと反論する。」


「だからB型の社長は、食品偽装を指摘されても、論点を変えて反論する。

芝エビの代わりに使われていたバナメイの偽装は、バナメイのことを業界

では芝エビと呼んでいると反論していたね。」

「でも本心は違うかも?」

「本心は違うって、やはり偽装だと思っていた?」


 佐藤はママに訊き返した。

すると、陽菜は首を振った。


「いえ、客は、バナメイと芝エビの味の違いは絶対判らないって!

判らない客に芝エビを食べさす必要がないって考えていたのよ」