ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 160ページ目  なぜ執拗に取り締まりをする?   

2014-10-24 20:05:55 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【160ページ】


 知人が高野山に行くため、大阪府河内長野市から国道371号線を通って、

和歌山県橋本方面へ向かっていた。

途中の石仏南の交差点が赤信号になっていたので、10台ほど停まって

車の後ろに停車した。

この交差点を右折すると旧の371号線、道なりに走ると山道を通る371線

のバイパスになっている。

 
 先日、知人と同行して、山の中にある墓を見つけたあのバイパスだ!

旧道を走る車とバイパスを走る車の比率は50対1ぐらいである。

橋本方面を走る車は、ほとんどバイパスを通らない。

なぜなら前回の記事で書いているが、旧道を通る方が早く、バイパスでは

スピード違反の取り締まりをやっていて、よく捕まるからだ。
 

 知人は、当然旧道を通るつもりで、旧道方面に並んだのだが、信号が青に

変わると、ふと車線変更してバイパスの方に向かってしまった。

バイパスを少し走ると、『この先、歩行者、自転車の通行止め』の標識を目にする。


「なぜ、歩行者と自転車を通行止めにする?」


 彼の頭には、一瞬そんな思いが浮かんだ。


「この先がスピード違反の取り締まりをよくやっている場所だ!」


 そうつぶやいだ時、トンネルの中で、対向車が近づき、ライトを点滅させる。

彼は、慎重に取り締まりの場所を通り過ながら、違反の車2台を確認した。

彼は、執拗に取り締まりをするのは、このバイパスは危険なので、歩行者や

自転車はもちろん、車も通行させないために違いないと思った。