ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 69ページ目 3本のコルトン・シャルルマーニュのトリック  

2013-03-22 21:19:08 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【69ページ】


 和音は、ワイングラスを持った右手を顔の前で止め、このワインの放つ

イメージを語り始めた。


「大きく長いテーブルの奥に座っているのはシャルルマーニュ皇帝だろうか?

彼の前にはいくつもの白ワインが並べられている。赤ワインを造ることを禁じ

られた後、初めてシャルルマーニュ皇帝の畑から人々によって造られた白ワイン

である。」


 白庭社長と草木は和音が何を話しているのだろうかと思った。

彼の話にはヴィンテージのことが触れられていなかった。


「シャルルマーニュ皇帝はそれらのワインをテイスティングしながら、これは

特上ワイン、これはうまいワイン、これはできの悪いワインと分けていた。

『同じ私の畑から造られる白ワインでも作り手によって、こんなにも味わいに

差が出るものだろうか?』と言っているように思える。」


 ここまで話して、和音はワイングラスをテーブルに戻した。


「私が飲んだコルトン・シャルルマーニュは20種を超えるが、作り手によって

玉石が混ざっていました。ブルゴーニュのワインは同じワイン名でもひとつに

括って語ることができませんね?」

「ええ、括ることが・・・」



 白庭社長が、相づちを打ちかけて、ハッとした。


「和さんのテイスティングしたワインは1999年だと?」


 白庭社長は、思わずヴィンテージを言ってしまった。




スミレの育て方3月 スミレの花を楽しむ  白花ノジスミレが三番目に開花

2013-03-22 20:53:14 | スミレの月別育て方
 3月22日、白花ノジスミレが三番目に開花しました。








 スミレを育てていて3月は、鉢の各種スミレが次から次へと開花していくので、

一番楽しい時期です。



 ノジスミレは名前の通り、昔は野の路によく咲いていたのでしょうが、

今では園芸品種として販売されるほど希少なものになってしまったようです。