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「それでトリックを仕掛ける訳ですね?」
「和音さんがトリックを見破ることができるかどうか?
見破ることが出来なければ私の勝ち、見破られたら私の負けになるが、
その対決のプロセスが自慢話になるのだよ。」
「なるほど!」
草木は頷いて、3本目のコルトン・シャルルマーニュを手に持った。
白庭社長は2本のコルトン・シャルルマーニュのヴィンテージを当てた。
3本目はいよいよトリック用のワインかな?と彼は思った。
「さあ、どうぞ!」
白庭社長は、ワイングラスを手に持って、香りを嗅ぐと花のような香りが漂った。
そして一口含み、確信した・・・・。
「これも1997年だ! 3本のワインの中には依頼していたワインは含まれていなかったのか?」
専属ソムリエの草木はワインを包んでいる紙を取り払った。
ワインのラベルのヴィンテージは1997年であった。
「1997年のヴィンテージです!」
「依頼のワインは?」
白庭社長は、再び訊いた。
「白庭社長、済みません! 社長に対してトリックを使いました。」
「どういうことかね?」
「2本目のワインが・・・・・」
「それでトリックを仕掛ける訳ですね?」
「和音さんがトリックを見破ることができるかどうか?
見破ることが出来なければ私の勝ち、見破られたら私の負けになるが、
その対決のプロセスが自慢話になるのだよ。」
「なるほど!」
草木は頷いて、3本目のコルトン・シャルルマーニュを手に持った。
白庭社長は2本のコルトン・シャルルマーニュのヴィンテージを当てた。
3本目はいよいよトリック用のワインかな?と彼は思った。
「さあ、どうぞ!」
白庭社長は、ワイングラスを手に持って、香りを嗅ぐと花のような香りが漂った。
そして一口含み、確信した・・・・。
「これも1997年だ! 3本のワインの中には依頼していたワインは含まれていなかったのか?」
専属ソムリエの草木はワインを包んでいる紙を取り払った。
ワインのラベルのヴィンテージは1997年であった。
「1997年のヴィンテージです!」
「依頼のワインは?」
白庭社長は、再び訊いた。
「白庭社長、済みません! 社長に対してトリックを使いました。」
「どういうことかね?」
「2本目のワインが・・・・・」