ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 猛獣使いのプリンス 115ページ目

2010-07-17 05:37:20 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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白浜    なぜ父ではなく私を?

社長    お父さんにも来ていただきたかったのですが、ここは会員に対して1名しか

      同伴が認められていないのです。

      それとお父さんにある相談をしたら、息子を行かせますと返事を頂いたので

      す。

白浜    ある相談とは?

社長    ワインのテイスティング対決についての相談です。

白浜    テイスティング対決?

      社長はソムリエの知り合いもいるのに、なぜ父に相談を?

社長    テイスティング対決の相手が、トップソムリエも敵わないとうわさの難敵なの

      です。

      神がかり的なテイスティング能力をもっていて、ワインを一口飲むとワイン

      名やそのワインに関わる背景などもイメージできるそうです。

      いや飲まなくても、指先でもイメージできるとのうわさです。

白浜    なぜそのような相手とテイスティング対決をすることに?

社長    私は、ワイン通倶楽部に入会しているのですが、テイスティング対決の相手の

      名前は和音 通で、彼と勝負することがステータスシンボルになっているので

      す。

      そして、彼の話題が出た時、皆は負けて自慢しているけれど、私なら勝つと

      豪語してしまったのです。

白浜    それは大変なことに!

社長    そうなんです!

      つい勢いで言ってしまったのです。