ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 猛獣使いのプリンス 114ページ目

2010-07-15 22:36:08 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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  猛獣使いのプリンスと呼ばれている白浜青年は、会員制のワインバーに招待されてい

た。


白浜    いい感じのワインバーですね?

社長    ここは、500名限定の会員制ワインバーだ。

      プライベートワインを20本まで預けることができるのです。

      プライベートワインリストから好きなワインを選んでください!

白浜    どれでもいいのですか?

社長    ああ、いいよ!

白浜    リストのワインはすべてブルゴーニュのワインですね?    

      社長は、ブルゴーニュのワインが好みなのですか?

社長    同じ単一のブドウ品種なのに、畑がひとつ違うだけで味わいがまったく別物に

      なる繊細さがたまらなく好きなのです。

白浜    それでは、コルトンの赤ワインをいただきます。

社長    コルトン・シャルルマーニュではなくコルトンの赤ですか?

白浜    はい、赤の方をお願いします。

      カール大帝のひげが、真っ赤に染まってはやしたてられたので、怒った大帝

      が赤ワインを造ることを禁止にしました。

      それなのに今では赤ワインもあるのですね?

社長    珍しいでしょう?

白浜    興味が湧きました!

      ところで社長は、父の友人だそうですね?

社長    猛獣の輸入のお世話がきっかけです。