@「ジャンヌ・ダルク」誰もが名前は聞いたことがあるフランスを救った聖女である。聖女になったのは何と火刑から464年後となる1920年だ。13歳に神の「声」(お告げ)を聞くようになり、神のことばを守り、農家の3女として生まれた女性が国を守る為にその行動を起こしたとある。多くの映画にもなったジャンヌ・ダルクの僅か19年の生涯、多くの戦闘に出兵、王の戴冠式への道を開き、王の裏切りから捕虜となり、最後は異例な違反裁判で火刑となる。「男」としてのリーダーシップ(隊長・司令官)で先頭に立って戦うジャンヌの行動力は様さに「男まさり」の若い女性だったことだ。それとシャルル7世への思いは様々な戦いから王の戴冠式への導き、フランス国民を守る為にあったのが最後には捨てられてしまう。 人はより良い環境と欲に侵されると、思ってもしなかった仲間の「裏切り」は最悪な状況になる。人を選び、信頼するのはそれほど簡単なものではない。「人を信頼する、信頼される」の難しさがここにある。
『ジャンヌ・ダルクと女戦士たち」新人物往来社
- フランスを救った聖女の隠された真実と戦場を駆けた女たちのドラマ
- 「映画」
- 1917年ジェラルディン・ファーラー
- 1928年ルネ・ファルコネティ
- 1948年イングリッド・バークマン
- 「声」の導くまま救国の旅立ちを決意する
- 1957年ジーン・セグバーグ
- 1999年ミラ・ジョヴォビッチ
- 「ジャンヌ・ダルク19年の生涯」
- 1337年フランス王位継承問題・国内分裂、百年戦争勃発
- 1412年ドンレミ村にてジャンヌ・ダルク誕生
- 1425年13歳夏の日の正午頃から「声」を聴くようになる
- 「フランス国王を救いに行け。オルレアンの包囲を解くのだ」
- 1428年ヴォークルール守備隊長を訪ねる
- 1429年シノン城でシャルル王太子と対面、オルレアン入城
- 1430年コンピエーニュにて捕虜となる
- 1431年異端裁判開始、5月30日火刑に処される
- 1450年シャルル7世が異端裁判の見直し司令
- 1453年百年戦争終結
- 1920年教皇ベネディクト15世により列聖される
- 450年後に列福・列聖に
- 「ジャンヌ・ダルクの7つの謎」
- 1、「家族はどんな人たちだったのか」
- 農民で父はジャック・ダルク、母親はイザベル・ロメ
- 男子三人、女子二人、ジャンヌは3女だった
- 信仰心を育てた母「喜んで・・」を口癖
- 2、「ジャンヌに恋人はいたのか」
- 純潔性で処女
- 婚約騒動もあり、シノン行きには男衆、野武士を改心させた
- 3、「ジャンヌ軍だの武将たちとは」
- 元野武士だったラ・イール傭兵隊長
- ボークルール守備隊長・ロベール・ド・ボードリクール
- 4、「ジャンヌの抵抗勢力とは」
- ブルゴーニュ公フィリップとシャルル7世
- 裏切りと嫉妬深い王
- 予言「何も恐れるものはない。だた裏切り以外は」
- 5、「ジャンヌが受けた裁判とは」
- 数々の規則違反裁判・弁護人なし・裁判記録なし
- 金で操られた裁判・陪席者
- 誓約書の罠(男性の服を着ない)で罪を負わせる
- 6、「ジャンヌ伝説の真相」
- 偽ジャンヌ登場・伝説として復帰
- 7、「復権はどうやって実現したのか」
- 母の請願からシャルル7世の復権裁判見直し命令
- 多く証人のもと火刑から25年後復権・名誉回復
- 利用される聖女(ナポレオン1世・大統領選挙)