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感性を磨く選択とは『山本周五郎最後の日』

2021-03-12 07:49:35 | 人生を「生かす」には
山本周五郎は少年時代に多くの感性を刺激する経験により小説の旨み(読者の好み)を感じ取ったのではないだろうか。その感性の刺激の多くは書物の読破もあるが、音楽を含む演劇、映画、オペラなどだ。人は外部からの影響を受けやすく、特に少年時代のなんでも受け入れやすい感性を持っていた周五郎はその機能がすごい人だったのではないだろうか。周五郎の「前借り哲学」とは自分を究極に追い込み(借金をわざと作り)仕事に全神経を集中させることにあった。

『山本周五郎最後の日』大河原英興
山本周五郎、清水三十六(1903年6月22日~1967年2月13日)・第17回直木賞を拒否した小説家、節度あり、礼儀を心得ている人を好んだ。性格は医者嫌いで最後まで病院へは行かずの生涯となる。うい「ようじょう」は「繰り返し」手法の表現を音楽(ラヴェルのボレロ)から取り入れたという。昭和29年、小説家として仕事場を構えたのは横浜本牧元町だった。町名な小説家になったのは「ひとごろし」。
周五郎の「前借り哲学」。「出版社からの召し上げるところに、し甲斐がある」という小説に対して自分を引き締めて集中させるための策でもあった。
・周五郎の作品
    「ひとごろし」藩内の武士を殺した罪で逃亡した武士を追い、仇を討つ武士の生き様
    「城中の霜」橋本左内の生涯
    「樅の木は残った」
・山本周五郎
    山梨県北都留郡出身・博労や繭の仲買人の家業、その後横浜に移住
    小学3年の時の水野先生から『君は小説家になれ』と言われたことがきっかけ
    親の借金、病弱な兄弟で進学はできず暇さえあれば本を読んでいた
    山本周五郎商店質屋(木挽町)の徒弟で住み込み仕事開始
    有楽町界隈の帝国劇場、有楽座、浅草オペラ、演劇、映画などもこの時代に鑑賞



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