@日本人は身体・精神的にも「脆弱」化しているのか。だから自殺者が多い、という。「平和ボケ」、「競争力低下」、「男女格差」など諸外国から見ても日本、日本人は劣勢になりつつあり将来の不安要素が積み重なりつつある。ここに浅田氏の考える人生ヒントがある。現世で必要なものは分相応・歳相応に「諦めず、しぶとく生きる」ことかもしれない。
『人生はロマン。自分は不幸だと悩むのではなく、試練を与えられた物語の主人公だと思えば、人生をエンジョイできる』美輪明宏 -
『僕は人生についてこんなふうに考えている』浅田次郎
・「チャンスの掴み方」
小さなチャンスを掴むことが、ビックチャンスを招く
結果の積み重ねが更なるチャンスを招来する
チャンスを捕まえるのは人間の勇気と決断だ
偶然のういものは、人生にいくつもない
運命の岐れ目にはたいてい他人がつったている
十分な思索と速やかな行動、この両輪をバランスよく探ること
努力というエンジン、良識というハンドル、右足は勇気、左足は分相応
感とインスピレーション、でもその根底にあるものは知識と努力
・「幸福の種・不幸の種」
「私は幸福な人間である」といつも信じること
「足るを知る」ことは成長をあきらめることではない
幸せは他人からもらうものではない、全て自分が招くものだ
自分のことを不幸だと思っている人間は実はちっとも不幸じゃない
・「愛すると言うこと」
女は過ぎた恋を忘れ、男は永遠にこだわり続ける
男は難しいことを簡単に考える、女は簡単なことを難しく考えようとする、とその結果がもたらすのはただ、互いの軽蔑
・「人間の器量」
人生の経験とは幸福を積み重ねること
凶悪で粗暴な人間ほど、己の本性を隠すためにことさら紳士を装う
我慢の利く人間はなんとかなる
労苦の時代を忘れずにいることこそが、現在と未来とを約束してくれる
苦労した分だけ、人を束ねる器量が身につくものである
涙を知るほど笑いは深い
ハイソサエティーの社会には無い本当の涙と笑い
人間あるかぎり「仁」の精神が必要だ(人と2と書く:二人の人間がいる)
老人に席を譲るのは「私たちの生活を築づいてくれた感謝の気持ち」敬うという気持ち
5徳「温良恭倹譲」、5常「仁義礼智信」 仁・他人に対する思いやり、慈しみの心
・「男の矜持」
装うことを忘れたら男は醜くなる、正々堂々と生きることに努力せよ
分相応に見栄を張るべし「嘘はつかない・愚痴を言わない・見栄を張らない」
恐怖なき人生など碌なものではない決して回避せず克服しながら男になっていく
人生の不沈に関わらず常にきちんとした身なりを心がけ、凛として背筋を伸ばすこと
「男のわがまま」というものがある 仁義 仕事上の義理人情が家族より優先した時代
・「勝の運の極意」
運とツキには時々刻々と変化する短期の波と長い人生からみた長期の波がある この波に逆らってはならない 勇気と努力を怠ってはならない
運を掴むには一に努力、二に才能、三に忍耐
金銭感覚を持って、冷静沈着に考え、考えに柔軟性を持つこと
・「時間とお金についての金言」
一瞬を大切にすること。未来を望まない。過去に拘らない。今あるこの一瞬を大切にする
お金は「足し算」と「掛け算」の両方で考えろ
金銭感覚は時間の使い方=手順よくやり一つ一つ片付ける「人生は金利との格闘だ」
お金は稼いだり使ったりするもので貸し借りするものではない
・「生きる力の養い方」
人間の価値は、諦めない、しぶといこと
「分相応」に暮らし、「歳相応」の夢を見なければな人間の未来はない
他人の力で開ける人生など何一つない
苦しみを片っぱしから忘れろ、全部忘れれば希望が残る
人間が生きるのは義務、自分を必要とする人がいる限り、悲しむ人がいる限り、1分でも1秒でも生き続けなくちゃいけないもんだ
・「才能を磨く方法」
流れに身を委ねていたならば確実に負ける。それを実力で跳ね返して生きるのが人生
「忍耐」
一昔前の「不言実行」から表現力をつけて「有言実行」すること
「日本の社会はみんなで働きみんなで収入を得て、みんなで努力する、みんなでいかにサボタージュすることは許されない。失敗もせず手柄も立てず、平穏に生きてくことが正しい人生」と言われた。
・「生きる理由」
友達の悲しみは聞いてあげなくてはいけない、自分の悲しみを友達に語ってはいけない
・「死について思うこと」
死は現世の終末ではあるけど、同時に来世への出発点でもある それがわかっていれば、振り返る必要は何もないはずだ
・日本の自殺者は交通事故死亡者よりも3倍ある・・・日本人は世界に類を見ない安穏の中に生まれ育ち、脆弱なのだ。 書物は「いかに生くべきか」という知恵を与えてくれなかった、知識は頭で覚えるもの、知恵は体で覚えるものだからである。