@「極道の道筋」正当な理由無しでヤクザ同士の紛争は起こなさい。長たる者の義理仁義はより厳粛だと言う事、とはこの小説にあるヤクザの生き方だろうか。
今の世の中、「仁」他人に対する思いやり、いつくしみの心が失くなりつつあるのは寂しい限りだ。最近はヤク物売買とあるある詐欺的な事件に絡んでいるというが一旦中に足を踏み入れると厄介なことは誰でも理解できるが、一般社会ではやはり「謝金地獄」に嵌ることなのかも知れない。それはいつまでも、止まることなく「欲」があるからなのかも知れない。
『人は人の心なり、義は人の路なり』孟子
『人生に失敗がないと、人生を失敗する』斎藤茂太
『破門』黒川博行
・映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出る。疫病神コンビVS詐欺師VS本家筋。予想を裏切る展開の連続で悪党たちがシノギを削る大人気ハードボイルド・シリーズ
・映画制作費3億円、それに出資するとそのプロデューサーが金を持って失踪する。ところが、それを後ろで手引きしたのが出資した別系列の構成員だった。白紙の手形を利用し出資した他の投資家から更なる金を巻き上げようとしていた。それを知った桑原が立ち向かう。それは極道が仲間の不条理に戦いを挑む。
・ヤクザ極道の組織:「本家」「直系」「~系組」など上下関係が明確
・渡世上の名目(極道の筋)が優先、堅気には手出ししない
・「前捌き」ヤクザを使ってヤクザを抑える対策
・「シノギ」取り立て屋・ヤクザ金融の胴元の商売・抵当も担保もなしの口約束が基本
・ヤクザの掟:子分の過ちを処分するには「絶縁状」もしくは「破門状」