「川柳歳時記

二
二枚目の舌にくどかれ目刺し買う
オール二で健康優良児に育ち
卯の花に慰められて二の勤め

「柳誌」雑詠

気遣いのその一言に癒される
　　　　　　　　　　　「川柳さいたま」５月号

「川柳歳時記

天然
まんじゅうも天然水と書けば売れ
天然の森に入山拒まれる
天然の香りほのかな木の芽和え

「老いて新鮮」 （松ひさし）

下手でも楽しみ上手

不器用で運動は苦手と敬遠している友よ
技量は下手でも楽しむのは心
自分の気持ち次第で楽しみ上手になろう

気楽な気分でいこう
雑木林や原っぱで仲間とボールを打ちながら歩く
気分よく身体にもよい　芝生をウォーキング
下手でも健康的で楽しい

かまわず自分の流儀で
上手な仲間からの助言はありがたく受け親切に感謝
教えられうまくできなくても気にせず自分流　マイ・ペースで
下手でも悩まなければ楽しい

目標は無理せず低め
見栄をはらず自分にあった目標を持つ　下手なりの低い目標
最終結果や場面ごとでも無理のないスコア目標を立てよう
下手でも目標に届けば楽しい

標準より自分本位で
人並みではなく自分の技量にあった用具を選ぶ
自分の弱さを補うため場に応じ仲間と違った用具を使ってみよう
下手でも用具が助けてくれれば楽しい
偶然という幸運がどこかに
真面目にプレイしていると時に難しい場面で下手な技が大成功
マグレという神様が導いてくれた　おお　ラッキー
下手でも好結果が運良く出れば楽しい

成績は悩まず仲良く
優劣が点数で決まっても仲間と対決しない単独プレイだから安心
仲間の上手なプレイには注目し称えよう
下手でも仲間と仲良くウォーキングできれば楽しい

楽しみたい愛好心は変わらないのに　老いが進む
芝生のウォーキング場が日に日に遠くなっていく
はて　何のことやら分かるかな　下手でも楽しいなんて
「戯れ言」より

「近詠」

盆栽にならないように子を育て
　　　　　　　　　　　美和山吹

「柳誌」雑詠

価値観を今日も他人に押し付ける

　　　　　　　　　　　「川柳さいたま」５月号

「川柳歳時記

茶摘み
茶摘みごろ気の向くままの旅に出る
茶摘みから急須につなぐ和の文化
五月晴れ庭に一株新茶摘む

「柳誌」雑詠

終いの春になるやも知れぬ花の旅
　　　　　　　　　　　「川柳さいたま」５月号

「川柳歳時記

一日
嫁いでく海に遊んだ日の少女
捻子巻いて一日を生きた父の酒
日の重さ父の日母の日子供の灯

「近詠」

心臓がここにあるぞと騒がしい
　　　　　　　　　　　美和山吹