川柳鑑賞

深追いし袋小路に迷い込み

「袋小路」は、①行き止まりになっている小道。　②物事が行き詰った状態、で「袋」とは違います。

＊これはある柳誌の、添削を中心としたコーナーでの評である。
すなわち、「袋」という題詠で詠まれたけれど、この句は題詠から外れているということである。
そのため、句の上手下手についての評は行われていない。
ところで、ある柳誌を見ると、「茶」という題で、特に「字結び」とかも書いてないけれど、茶柱、茶色、茶箪笥などの句がいっぱい選ばれている。
これでは、投稿するものも困ってしまうのではないだろうか。

自選句

留守電に顔が見たいと母の声
堰を切りどっと流れるスキャンダル
天空でスカイツリーが見えを切る
長谷川路水

展示川柳

うきうきと釣道楽が待つ夜明け　　　孝
（寸評）
普段は朝寝坊のくせに釣の日だけは早く眼が覚める。
家族もあきれているが、これが道楽というもの。
でも釣果は期待しない方がいい。

柳誌

褒められて伸びるタイプとふれまわる