川柳の背景

叩かれた父愛用の竹の箸　　　

私が小さいとき、父は竹の箸を使っていた。
孟宗竹で出来ているのか、全体に長くて重い箸だった。
すでに、かなり使い古して、先は丸みを帯びていた。
というのも、その箸は、戦争から持ち帰った父の愛用の箸である。
あるときには、お店でラーメンを食べたときに忘れてしまい、わざわざ、電車で３０分くらいの店まで姉が取りに行ったくらいの箸である。
父は気が短く、食事をしているときでも、小さなことですぐ怒り、箸の太いほうで私の頭をよく叩いた。
そのときの痛みは、今でも忘れない。

川柳 穴埋め問題の回答

哲学を気取る

パチンコも○騒音は耳にない　　　　　　　　禅
生きるとは　にくやの○のうずたかし　　　　骨
誰よりも好きで嫌いなのが○○　　　　　　　自分
生きるとは○○を習う老いひとり　　　　　　料理
○きるってなにと　いつもいつも　　　　　　生

川柳 柳誌

残り火をかき立てている好奇心