本日は、各学校で入学式だったところも
多いのではないでしょうか。
我が家もお祝いすべき日なのですが
卒業式と同様、保護者なしでの対応となりました。
さらに、その後は2週間程度の休校となっております。
4月1日時点では、横浜市の4/8からのスタート予定だった
公立の小中学校も本日の入学式後は、
20日まで休校となりました。
子どもたちにとっては、新学期が始まるこの季節。
緊張感満載の入学式や、ワクワクドキドキのクラス替え。
自分自身を振り返ってみても、
学校生活の中で、一番緊張した季節ではなかったかしら。。
不安と期待と、そして希望に満ちた4月。
その春が、今年は、新型肺炎の脅威にさらされて
見えない恐怖と子どもたちも戦っているに違いありません。
天災等よる子どもたちにとっての、非日常の恐怖、
その時、何を感じ、何をし、どう乗り越えていくのか。。。
こども環境学会でご一緒している
工学院大学の安部芳絵先生が、冊子にまとめられた
「災害時の子どもたちの記録」を頂戴しました。
(公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン 版)
Webでも、拝見できます。興味のある方は
こちらよりDLください。
災害時に子どもたちが果たした役割の記録
~2018年西日本豪雨の経験から~
~2018年西日本豪雨の経験から~
セーブザチルドレンのHP
首都圏では、新型肺炎の感染拡大を受けて、
外出自粛となっ先週末。
幸いにも、拝読する時間が出来ました。
本日は、その記録から学んだことを綴ります。
先生のご専門は「子どもの権利」です。
こども環境学会では、関連する論文で賞もとられています。
その視点に立って、「記憶から記録へ」と
災害を体験した子どもの声をすくい上げておられます。
『災害後の子どもたちの声に学ぶ』
と題して、まとめられた文章には、
被災の当事者として、支えてとして
何を感じ、考え、揺らいだのか、、、、(中略)
頻繁する災害と子ども支援のあり方を問い、
子どもの権利保障への道を拓きたい
と、あります。先生の真髄はここにあるのでしょう。
実は、先生とは、神奈川県建築士会の子ども部会
からのお付き合いです。
まだ、彼女が学生だった頃、
私たちの主宰するワークショップにボランティア参加して下さり、
その後は、専門家となられ
私たちに、ファシリテーター講座を開いて下さり、
今は、所属学会が一緒という関係です。
だから、人柄も、お母さんとしての頑張りも存じています。
私は、建築設計が生業ですが、
彼女は研究者であり、学生を育てる立場であられます。
今は、逆に学ぶところが多いのです。
今回の報告書では、具体的には、
- 子どもたちの「何もできなかった」という声も意思表明の一つであると捉えること、
- 回復を促すのにあそびが重要であること
- 子どもの子どもに対する支援(赤ちゃんの抱っこや見守り、遊び相手など)
- 災害にあったからこそのメッセージ「とにかく逃げて」
- 子どもが、粉塵に晒される健康面での課題
など、私も納得し、そして共感する部分が大いにありました。
ありがとうございます。
ここからは、私の考えになります。
2011年の東日本大震災の時、被災した子どもたちは、私たち大人より
余程、心も強く成長されたのではないか。と感じ入っていました。
つまり、被災者という点では、子どもたちはまさに大先輩なのです。
子どもの言葉から、学ぶことは大人の立場にも大いにあるのだと思うのです。
日本は、古来より、地震、噴火、洪水など、災害国です。
神話の話も、実はそれに基づいているという説もります。
風土記なども然り。
過去ブログで紹介
日本神話と自然災害〜生命と風景の哲学〜を読む
過去ブログで紹介
日本神話と自然災害〜生命と風景の哲学〜を読む
2016年の熊本地震の経験後は
地域の伝承によって、どこまで津波が来たかの記憶、
地域の伝承によって、どこまで津波が来たかの記憶、
どんな災害が起こったか、どこに避難すれば安心かなども
古文書などに残っている。というのを歴史家の本で拝見しました。
*磯田 道史氏の
天災から日本史を読みなおす - 先人に学ぶ防災 (中公新書)
オススメです。
今、小中学校では、防災教育というものが行われています。
しかしそれは、地域の安全確認や、
避難場所への移動のことに留まっているように感じます。
(我が子の子育ての中で)
これからは、子どもたちが実際に体験した子どもたちに
学ぶ時ではないでしょうか。
この報告書は、学校の先生方にもぜひ、読んでいただきたい内容です。
先生方が、子どもたちに有事にどう接すればよいか、
さらに、日頃から、子どもたちにどう対処し、行動するかを、
考えるチャンスを与えて欲しいと思った次第です。
これから本当に必要な子どもたちの力は、
災害対応能力かもしれないからです。
子どもたちの置かれた現実に目をむけつつ、
大人ができること、私も考え、行動していきます。
木育ワークショップにも、
少しずつこのことを、盛り込んでみよう!
少しずつこのことを、盛り込んでみよう!
真剣に、楽しみながら、プログラムを練ろうと思います。
当分は、イベントは自粛になりますが、
再開できる日まで、あたためておきます。
乞うご期待!?