
神奈川県建築士会のパンフレットより
今年のGWは、平日がはさみ、飛び飛びの連休でした。
コロナ禍の前であれば、平日の有休を使い、
9日間の海外旅行!
という方も多かったでしょうに。。。
なかなか思うように海外へも行けない昨今。
先週末、建築士会の横浜支部の記念講演で、
久しぶりに、海外旅行気分を味わうことができました。
<海と水のこと、人はなぜ海辺に出たかるのか?>
テーマは、「港町、港湾都市、そして新たな水都へ」
講師は、学生の頃から、都市計画へのお考えや、
海外事例紹介の新聞連載等で、その視点にとても学びが多く、
大ファンの陣内秀信先生。
父と変わらないくらいのご高齢でいらっしゃいますが
ますます、精力的にご活躍の様子が伝わってきました。
若かりし頃、ベネチアを訪問した際の水害に遭遇した
経験は、先生のご著書で、復習しました。笑
(先生は、イタリアの建築史がご専門)
お話は、世界の歴史的な港町から、
ウォーターフロントの成功例まで。
ニューヨークのハイライン、
シドニー、
ブルックリンのリバーサイド、
ボストンのハーバーウォーク、
マルセイユ、ベルゲンの魚市場、
イタリアのトラーニ、シチリアのシラクーザ、
ベネチアのエコシティ、、、、
多くの写真と共に、どう開発され、どう蘇ったか
それぞれの湾の特徴とともに、ご紹介くださいました。
先生の紹介される写真を拝見しながら、
ふと、こんなことを考えました。
陸地は、内部に多くあるのに、、、
なぜ、わざわざ
埋め立ててまで、
人間は海に出て行くのか?
世界が、港を利用した経済の発展と衰退の中で、
都市計画的にどのような手法で
都市計画的にどのような手法で
その場の再生を行ってきたのかという内容が
ご講演の骨組みなのですが、
経済と都市の視点から、
もっと、海辺を人が楽しめる空間にして行くかという
ヒューマンスケールのお話でした。
(こういう視点が、私の大好きな部分なのです)
港の役割が、工業化、ハイテック化していく中で
不要になったり変わったりして、
港の場所がさびれ、スラム化していく。
そこに人の賑わいを戻していく仕掛けや
空間構成のあり方のご説明なのです。。。
ふむふむ。世界は、こんな風に変わってきたのだなと
写真や文献を提示してもらい、
普段の仕事ではなかなか関われない
海辺の都市空間づくりと人との関係を考えながら、
ハッとしました。
そうか、生命は海から来たんだった!
都市化すればするほど、
人は自然のある方へ向かうのかもしれない。
と、妙に合点が行きました。
そして、世界じゅうどこでも、水害対策と
親水空間とのせめぎ合いだということでした。
水門を作ったり、ゲートを閉じたりと
各国で工夫を凝らされているとのこと。
最後には、東京と横浜の、水都としての
これからの可能性と
これまで課題の部分への課題の提起があり、講演は終了。
世界の素敵な海辺の親水空間には、
高層ビルはない(背後にはある)と、
超高層化が進む横浜にちらっと
景観の問題点も指摘され、
そして、東京都には、未だノウハウやストックがなく
アーキペラゴとしての可能性はこれから
だとも。。。
横浜の風景で、疑問に思うこと、
違和感を感じることを、さらりと言ってくださるのは、
流石でした。
会場の年配の建築士の方からは、
以前は横浜でも潮干狩りしていたそう。
以前は横浜でも潮干狩りしていたそう。
親しみがあったし、綺麗だった。
ハマっ子のパートナーでさえ、今の海は
横浜の海ではない、と断言しますものね。
水質の問題は、私たちの生活が、様々な物で溢れ、
清潔で便利に、効率的になった代償として
水質の問題は、私たちの生活が、様々な物で溢れ、
清潔で便利に、効率的になった代償として
海が汚れるということですね。
日頃は、山と住まい、の事ばかり考えていますが、
海と山は恋人同し、というように、、、
海辺のことも、やはりちゃんと意識して考えていこうと
改めて思います。
講演の準備をしてくれた横浜支部の皆さんと
講師の先生には、感謝いたします。
本日は、SDGs関連のフォーラム(こちらは山の方)
にも参加しました。
にも参加しました。
続きは明日に。