こちらは、生命誌マンダラです。刺繍で出来ていました。
人は、いつでも行ける場所だと思うと、
案外と行かないものです。
実に、私にとってのそんな場所が、
『JT生命誌研究館』でした。
建築は、設計はイタリア人に頼まれたとか。
DNAの螺旋をイメージした寒暖が中央にあります。
リンク先のHPをご覧ください。
心の中には、いつでも行きたい、行きたいと
ず~っと温めてきて、
そのお出かけがやっと実現しました!
本当は、この目で見てみたくて
うずうずしていたのだけれど
直接の建築の仕事には関わらないこと、
(大きな「命の視点」ではつながっているのですけれど)
に加えて、大阪の高槻という場所が、
空港や新幹線の駅ではないことから、
訪問を見送り続けてきました。
その間、実に10年です。(あっという間でしたが)
私が、目の当たりにした日本の荒れる山の環境と、
衰退する林業。今ほど、国産木材の活用が今ほど大事だと
叫ばれていなかった時に、
なんとか、その課題を解決したいと
細々と、「森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト」を
始めた時、『生命誌』(バイオヒストリー)
という考えに出会いました。
施設にうかがえなくても、
webである程度の情報は入手できましたし、
季刊誌も出ており、
提唱者である中村桂子さんのご著書は、
拝読してきました。
それでも、やっぱり、その場に立ちたいものです。
今回の出張に合わせて、大阪に立ち寄りました。
百聞は一見にしかず。
その、研究の成果発表や、
万人にわかりやすいように、カラフルな模型で
作られたゲノムや脳の模型。核の映像などは、
大変に素晴らしく。
Webで入る情報と、体験として感じる情報では
やはり、知識としての入り方が違うなぁと
改めて思ったのでした。
内部の写真は、JT生命誌研究館のものと断りがあれば
掲載可能とのことでしたが、詳しい展示内容は控えますね。
こちらは、私たちの祖先、肺魚。
ニックネームはマカロニくん。
しばらく、見つめ合いました。
祖先は、ヒレが手足に進化したそう。
口が開くと、鼻の穴があり、肺呼吸をしています。
人間の祖先は、シーラカンスか?肺魚か?
の論争を経て、現在は後者だそうです。
子どもの頃は、シーラカンスと習ったような。。
(だからシーラカンスだけは、覚えてる、笑)
紙で出来た生命に関するモビールも素敵。
ここは、実に今年で30周年だそうです。
素晴らしいですね!
生命体の進化のように、様々な研究成果を出され、
そして継続しながら、情報発信を続けておられる。
化学も科学も、私にとっては違う専門ジャンルでしたが
中村さんのおかげで、とても身近なものになりました。
もっと、早くから(若い時から)もの分野も知っていたら、
もっと、器の大きな大人になれたでしょうか。。。笑。
今、思考中の自然と人間の在り方に、
大いなるヒントを頂きました。
これからの「森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト」の
活動の信念も、大きく太くしていけそうと、感謝の気持ちです。
今年は、「子どもと環境」の視点で、さらに活動を
深めて、実践していきたいので、
そのための私の心の栄養になりました。
無料配布の資料も素敵。読みやすく、内容は深く。
メルマガも登録したので、
これまで、何となく深入りできていなかった
命の大元の部分にも、さらに深く根を伸ばしていきます!
余談:
いよいよ、私の子育ても今春、卒業予定。
これまで、家族のこと、子どものこと、
本当に自分でも予想以上な出来事が続きました。
災害に病気や引きこもりなど、思いがけない出来事に
翻弄されてきました。
これからは、手をつけてこれなかったこと、
後回しにしてきた自分のやりたかったことを
我慢ぜずに、進めていこうと思います。
根っこを伸ばせ!と
高知県の御神木、大杉さまにご教授いただいてから10年。
十分に伸びたでしょうか。。。
大豊町の巨樹、
特別天然記念物の杉はこちら
このコロナ禍の数年は、
大きな交流ができない分、
家族のケアで時間も限られた中、
映画に展示会、美術館に足を伸ばしました。
私にとっては、自分に肥料をやるような
時間だったでしょうか。
今年は、やっと脱皮?冬眠からの目覚め?
そんな新年度になりそうです。
どんなふうに、枝が伸びますやら。。。