桜が咲く季節になると、毎年思い出す『きらきらの入園式』
私のではないですよ。
自分の子どものでもないです。
設計者としてお呼ばれした式のことです。
その[きらきら保育園]の建主さまから、嬉しい知らせが。
メンテナンスの相談です。
具体的な内容はHPにUPしました。木造保育園に興味がある方は
ご覧くださいね。
http://www.mk-ds.jp/newworks/2015/04/2015.html
私自身、独立した時に、建主さまや依頼主の方とも、施工の方とも、
頂いたご縁を大切に、長いおつきあいにしたいと考えてきました。
独立前に、様々な見学会や住宅のお話を伺うと、
どうしても設計者への不平不満になりがちです。
建築家の批判を聞くうちに、メンテナンスのご相談を受けるというのが、
実は本当の信頼関係だということに思い至りました。
不満があると、相談しないという構図が見えてきたからです。
まだ、「この人に任せられる」と思えばこそのご相談。
だから、何があっても、ご連絡いただくことは、嬉しいことなのです。
どこかに不具合があるとか、こうしたら良かったとか、そういったことも含めてですね。
もう付き合う気がしないと思ったら
連絡はいただけませんから、ありがたいことです。
・・・・少し振り返りますと、
このプロジェクトは、準防火地域での「燃え代設計」という木造の新しいものづくりのチャレンジでした。
準防火地域では、木を表しで使うのは、法律的に難しいのです。
それだけ、産みの苦しみもありましたが、困難を乗り越える最強メンバー!?
(←建主、ユーザー、施工者みんなです)で完成できました。
あの時の苦労を思うと、何事も楽に思えるから不思議です。
また、あの時の施工のメンバーにもいつも想い馳せています。
一時期、過労や心労から建築のものづくりへの情熱を無くしかけていた私です。
それでも、一緒に頑張ってくれたメンバーを思い出すと勇気が湧きます。
『今回は、木の良さに助けられた建築デザイン。
設計者として、まだまだ修行しますわ〜』
と、メールを送ったのを最後に、当時の監督さんとは、音信が途絶えました。
彼も体調不良で会社を辞めてしまわれたからです。
きつかったなぁ、、、苦しかったなぁ、、、。
大変な現場施工で、苦しめちゃったなぁ。と、その後の出来事に、
私自身もまた精神的に追い詰められました。
だからでしょうか。HPに写真をアップするのに、3年かかりました。
この春、やっとTOPページにお披露目できました。
私の反省がひとしきりできて、精神的にやっと落ち着いたからです。
彼もまた、新しい環境でその能力を生かし、
本領発揮してくれていることを願うばかりです。
細々と仕事を続けながら、今またパワー全開できているのも、
様々な導きのおかげ。
建主さまから久しぶりに連絡をいただいたことで、
そんな気持ちをますます強くしました。
自分自身の経験の積み重ねを多くの方に頂戴していることを、
天に感謝する春です。