モデルをいくつか作った後、プランもこれで行こう!というところまで前回の打合せで決まりかけたが、やはりあちらを優先すればこちらが立たず、、と言う部分が若干残り、その辺りをもう一度検討することになった。分棟形式の配置を一度白紙に戻し、ワンルーム形式のボリュームも作ってみた。これはこれで面白いが、せっかく分棟形式に出来るならそうしてみたいという建て主の要望も強く、試行錯誤を繰り返している。今のところ、分棟形式の案で前回とはまた変えた案で落ち着いている。
基本設計段階が実は一番面白く、また時間をかけるところでもある。建て主に取ってみれば一生の買い物なので、可能性はすべて考えたいというのが本音であろう。
こちらは建て主の大事にしているもの、今回の住まいのテーマがぶれないところで、芯を抑えつつ、その要求に知恵を出すのが使命かなと思う。
さて、これからは内部がどう見えるか、詳しくパース等でプレゼンしていこうと思う。
東近江の家 オープンハウスのご案内
建主様のご厚意により、住宅見学会を行います。
■日時:2008年 3月 20日(木・祝日)
13時30分~16時30分
■場所:滋賀県東近江市
■用途:専用住宅 構造:木造2階建て
滋賀県産材活用「木の香る淡海の家推進事業」
■施工:(株)向茂組
■構造設計:クレモナ建築構造研究所
■設計監理:MKデザインスタジオ一級建築士事務所
■設計テーマ:「こどもと明るく楽しく暮らす家」~気候風土に配慮した住まい~
ワーキングマザーの子育てと生活の両立を計りながら、楽しく暮らす工夫を盛り込みました
見学希望の方は下記までメール下さい。
詳しい案内を送ります。
mkds@trust.ocn.ne.jp
昨日まで3日間、学会の講習を受けた。こども環境アドバイザーを育てるのが目的。建築、医療、保育など多岐の分野に渡り「こども」というキーワードで研究されている大学の先生方、あるいは保育や地域の現場で実践している第一人者の話を聞き、試験も受けるというものであった。遠方から参加された方もおられ、準備する側も受ける側も皆さんには本当にお疲れさまと言いたい。理論と実践のバランスを取りたいと考える私に取っては、その両方を知り得る良い機会であったと思う。
そして様々な講義を受けながら、私が学生の時に(20年前のこと080202のブログにも記載)「こどもと遊びの重要性」を建築的視点でも見ていくというが大事ではないかという考えが、間違っていなかったんだと嬉しくなったのだった。講習の中である講師もおっしゃっていたが、まだ「こども=環境」という視点で研究されている方は限られていて、当時は私自身はそういった師とまだ出会っていなかった。卒業設計の自由課題でコネコネと粘土で遊具や遊び場を作っていた時に、同じ学生からは「お前は自分が遊んでいるだけだな」とからかわれ、指導教官からは「それは社会性がないのではないか?」と突っ込まれ、かなり変わり者扱いであった。その時は周りからちょっと馬鹿にされながらも「ふふ、ふん、ふん」とやっていたことを思い出していた。まぁ、今でも変わっているのかもしれませんが、、。