せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

窓のない空間をできるだけ避ける。きちんとした換気を心がける。

2020年04月01日 | 子ども・環境
新型コロナウィルス対策〜私たちができること「換気」について2〜

先のブログの続きです。
ここからは、個人的見解です。

<避けるべき場所、空間の条件とは?>

先日の都知事の緊急会見で
夜のナイトクラブやカラオケルームなどが
クラスターの場所であると伺いました。

また、京都の大学生が、
カラオケで感染を広げていることを考えると

大阪のライブハウスも然り、、、。

共通点は、みなさん、お分かりでしょうか。

これらは、窓のない、暗い場所であるということです。
暗室やスタジオのような空間も危険ですね。

ただし、検温や健康チェックなどした上での
一定の方のみ利用する施設であれば、

そして、キチンと換気計画がなされた空間であれば、
まだ、危険性は減ると思われます。

しかし、建築の仕事をしていて、いつも思うのですが
世の中は、違反建築かも?という場所だらけです。

非常口はどこにあるのか、
換気機能はきちんと機能しているのか
新しい場所に行くときは、必ず確認します。
(地震時や火災での避難のために)

しかし、ライブハウスのような暗い場所は、
非常口のライトさえ、消してしまっているか、
ない、ということも実際にあります。

倉庫、駐車場、と申請していて、
後から用途を変えて使っている場所は
残念ながら、あります。

居酒屋のような狭い飲み屋さんなどに入ると
ここって、検査通ってないよね?
と勘ぐってしまう職業病です。

飲みに行くの大好き人間だったために、(過去形ではない)
実際、かなりいろいろなところで
遊んだから言えることかもしれませんが、笑。

今後は、このような場所への出入りは
一旦、かなり減ると思われます。

今回の目に見えない危険のある場所としても
もっと、取り締まられる方に行くのか、、、

そういう空間が見直されるのか、
まだ法律の未来はわかりませんが

確実に、空間づくりが健全な方向へ
変化していって欲しいと切に思います。

<実は働く環境も危険?>

そして、それは、働く環境にも言えます。

部屋が不足し、デスクワークなのに、倉庫や納戸を利用している
会社も多いと想像します。

居室であれば、十分な機械換気を設置することが
義務付けられていますが、物置には必要ないからです。

身内に放送関係の仕事をしている者がいますが
(某大手放送局の建物内)
以前、体調を崩したので、その環境を聞くと、
まさに窓のない部屋。換気も不明。どうも納戸のような環境。
(この時は、コロナ関係なく)

それは、ダメだろう!と突っ込みたくなりました。

今、私の懸念は、これから
こういった場所で仕事をしている方の感染が
増えるのではないかということです。

在宅では出来ないお仕事、
資材等を用いる必要があり、

密室や密閉の環境労働の方は
十分に注意していただきたいです。

掃除と換気をマメにお願いします。

休憩時間には、ぜひ、外の空気を吸ってくださいね!
日中は、紫外線もしっかり浴びてくださいませ!

<学校の空気環境が心配>

これから、新学期が始まります。本日の時点で
横浜では、4/8から、公立の小中学校のスタートが決まりました。
(実際の今後はわかりませんが、、、)

海外のようにインターネット利用での授業ができないものかと
思いますが、準備が間に合わないのでしょう。

神奈川の県立高校は、2週間〜の休校が決まりました。

10代の海外での新型肺炎での死亡例も鑑みると
小・中学生の、特にじゃれあいたい年代の方が
よほど危険だと思うのですが。。。

じっと家で我慢もできないでしょうし、
致し方ないのかなと教育委員会の方針を傍観しています。

建築や、からの提言としては、
ぜひ、教室の窓は開け放して!です。

昨今、エアコンが設置されたおかげで
学校訪問すると、締め切っての暖房です。

休み時間には、窓を開けて換気していた
私たちの時代と違い、ほとんど開けませんね。

ダメですよ〜。
 もともと換気はCO2が増えてしまうので行っていましたが
これに加えて、ウィルス対策も必要です。

昨今、子どもたちのインフルエンザの感染が増えているのも
私は、暖房のかけすぎで湿度が低いことと、
この換気の少なさが影響しているのではないか
と疑っています。

寒いとウィルスは強靭になると言われますが
汚染された空気環境が温床になっていると思います。

今後、海外での新型コロナウィルスの感染広がりの条件が
整理されてきて、予防方法、対策が確立されるまでは、

当面、もしかして?と考え得ることは、
対処していきたいですね。

当方は、医療関係の専門ではないですが、
参考にしていただければ幸いです。


新型コロナウィルス対策〜私たちができること「換気」について〜

2020年04月01日 | 子ども・環境


今日から新年度が、始まります。

新しい仕事、進学、出会い、様々な春の喜びは
当分、お預けでしょうか。

首都圏では、新型コロナウィルスの感染が広がり
都知事の緊急会見も開かれたり、

有名人の感染や、海外の若い方の死亡ニュースなど
毎日のように世界中の出来事が、重く、暗く、
私たちを取り巻いています。

生活はますます制限され、
いろいろな局面が厳しい状況です。

そんな中、人々が大半を過ごす室内という環境。

今日は、その室内の「換気」の重要性について
みなさまにお伝えします。

先日、当事務所のHPにて、
建築士だけではなく、一般の皆様にもお伝えしたく

2020年3月23日付けで
公益社団法人 空気調和・衛生工学会 会長と
一般社団法人 日本建築学会 会長より出された

新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して 
緊急談話をお知らせしました。

リンク先
日本建築学会のサイトはこちら

学会への問い合わせも、多いらしく、30日には、
新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して 
「換気」に関するQ&A が発表されましたので、リンクを貼ります。

建築士の皆様には、換気に関してのおさらいで

一般の方は、この際、建築の基準とともに
どのような環境が、望ましいのか知って頂き、
適切な換気を実践していただけるよう願うものです。

こちらの資料に加えて、当事務所での皆様への
呼びかけを簡単にまとめましたので
こちらも合わせてご覧ください。