せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

福祉機器展

2010年07月31日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

設計の取り組みとして、ゆりかごから墓場までがモットーですが、昨日は高齢者や身障者対応の機器展の展示に行って来ました。横浜での開催では一番の規模です。

最新技術の段差解消装置や車いすが並べられ、また衣服や子どものおもちゃまで展示は多岐に渡ります。

すぐに建築づくりに役立つかというと、依頼主からの需要がない限りは必要ないものです。

しかし、情報を知っておくこと、福祉の現場の考え方や実践のし方など、肌で感じる場としては貴重です。

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会場では、片麻痺や視覚障害の方などの体験も出来ます。以前、坂道や狭い道の車いす体験をココで初めてやったときは衝撃でした。あの恐さと言ったら。

建築の基準で定められている勾配や幅は本当に最低限ということも実感しました。自身の設計では出来る限り、ストレスのない空間を余裕を作りたいと誓ったものです。

今年は、試作品という電動車いすに近い電動自転車の試乗もしてみました。なかなか乗り心地は良かったですね。自立した高齢者を目指すにはぴったり。

それから高次脳機能障害のテストの体験も。何が苦手で、どんなサポートが必要かも、当事者の立場にならないと見えてもないものがあります。

印象に残ったのものに、自動で空気圧を変え床ずれが出来ないようにした車いすもあります。

おまけに、理学療法士さんからの腰痛対策の指導も受けたりして。

様々な体験をし、商品を見つつ質問して、資料を貰って・・・
設計の需要が合った時には「どんどこ~い」という気持ちになったのが一番の収穫でしょうか。

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建築づくりは力の束で

2010年07月29日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

昨日は、日本建築家協会のバスツアーに参加。
最近の建築と家具工場を見学するプログラムです。

天気に恵まれラッキーでした。
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どうです。写真は面白い形でしょ。
海外の建築雑誌にもとりあげられている店舗。

設計者本人からの説明と資料から、このプロジェクトが建築家だけの力ではないことが分かりました。

構造、設備、空気の流れ等の解析も専門家に、サインやロゴのデザインもアートディレクターに計画当初から入ってもらう等、分担作業。

↓のれんのロゴと、テーブルの鉄板が同じデザイン
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建築家の役割は、新しいことに挑戦しようとする意志の強さと、コーディネーター、そして建て主への説得(プレゼンテーション力)の役割が重要と実感。

Webのデザインをご相談したデザイナーさんから「アートディレクション」というお言葉を聞き、今後も、ものづくりで関わってもらえたらいいなぁと思っていたところに、この建物のプログラムを知り、益々その想いを強くするのでした。

私も、いろいろとコラボして行こう!楽しみ、楽しみ。

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保育園を見学して

2010年07月22日 | a03監理_神奈川県M保育園分園工事

暑さが続きますね。明日は「大暑」。今年一番の暑さになりそうです。

暑いといっても、子ども達は元気でした。

昨日は、仕事でお世話になっている保育園の園舎を見学させてもらいました。

シンプルな設計ながらも、日当り、風通し、子ども用の小さなスペース等、優しい配慮に満ちていました。

築30年程の建物ですが、手を加えられ、子ども達に、関わる大人達に、愛されて来たんだなと感じました。

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私が園舎を訪れるとき、建物のデザインや工夫を観察するのはもちろんですが、そこが良い環境として機能しているかどうか、判断するのは子ども達の笑顔と挨拶です。

訪問者に声かけしたり、笑顔を向けてくれるというのは、積極性と好奇心が健全に育っているからです。

もちろん、迎えてもらうこちらも、キチンと礼儀はわきまえないと、いけないですけれどね。

一緒に給食も頂いて、自己紹介一度で名前を覚えてくれる4歳児に密かに感動しながら、こちらも暑さを忘れて観て廻ったのでした。

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ストレスは噛み付きに

2010年07月20日 | 子ども・環境

先日、こども環境学会からの案内で保育関係の方が主催する研究会に参加。

テーマが建築の分野であり、住居学の大学の先生による、保育園の面積基準や空間の研究発表と聞き、夜間開催であったが、我が子は相棒に託し出かける。

こういう時は正直に迷う。

自身のこどもに関わる時間を割いてでも、勉強する方が良いのか、それとも専門家としては積極的に出かけた方が良いのか。

ここのところ、仕事で私の帰りが遅く、我が子の機嫌が悪いというのもある。早朝に夕食の準備だけはしておくのだが、それでも一緒に過す時間と反比例して機嫌は悪くなる。

しかし、思い切って出かけて良かった。私が知りたかった学術的な情報を得られた。

また、調査研究の中で、こどものストレスを与える環境が何なのか、調査の指針を探っていた時のエピソードは印象的だった。

保育園のこどものストレスは噛み付き行為に現れるという。

そう言えば、保育園に預け始めの頃、家に帰って幾度か私の足を噛んでいた我が子を思い出し、ストレス強かったのだなと自身の経験にも合点する。

研究者の話では、狭さは確実にストレスを増強する。これはよく分かる。

もう一点、いろいろ見て廻った園の中で、噛み付きが多く困っているという園の空間は、なんとガラス張りの園だったそうだ。

そこではないが、最近有名建築家が設計した園もそうで、建築的には面白いと聞く。しかしそのニュースに疑問も持っていた私は、自身は落ち着いたこどもの生育環境の設計を目指そう、形を作る建築よりも環境を作る建築をと、密かに誓うのだった。

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全国の女性建築士が集って

2010年07月17日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

夏日の朝早くから、全国の女性建築士が集う。

全国女性建築士連絡協議会というのが正式名称。もちろん男性もOK。今年で21年目だそう。私は、誘われて2度目の参加。

東京と地方での一年置きの開催で、私が所属する神奈川県の部会では、遠方は毎年参加が難しいので、東京の時は参加するというのが恒例になっている。

各分科会に分かれてそれぞれのテーマで発表や意見交換がある。

前回同様、仕事の合間の地域貢献活動や行政と一体の活動など、多岐に渡る活動に頭が下がる。

一方で、女性を生かすのはいいと思うが、「女性」にこだわりすぎるのは、時代にそぐわないのではないかという想いがある。

しかしながら、こうして情報交換やネットワークが広がる場はまだまだ女性にとっては有り難い場なのだなという想いもある。

そんなことを想いを抱えながらも、実際にはというと・・・

子どもの登園で参加時間に大幅に遅刻。行くのをあきらめようかと気持ちも萎えていたところに、仲間からの「来るよね?」メール。「慌てて、転ばないように。」とまで嬉しい励ましの言葉。

活動を継続すること。生活に追われてまぁいいか、になりがちな時もこうして声をかけて頂ける有り難さ。

結局、早めに来た方を差し置き、発言までしてしまう図々しさに、我ながらあきれながらも、また来ようかな。今度は発表するかな。など帰りには調子づいているのでした。

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