せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

春休み特別企画

2014年03月22日 | まちづくり

春分の日を迎えてお墓参りに行かれた方、早めのお花見など、みなさま、この3連休を楽しいでおられることと思います。

本日は、春休み特別企画のお知らせです。

3/29日(土)14時~東京池袋で
森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト』のプレゼンをさせて頂きます。

昨年のドリームプランプレゼンテーション世界大会のプレゼンターの内、4名が昼間から、パワースポット名高い居酒屋(池袋、魚串炙縁)で、夢を語ります!

20140329ivent
昨年、大会に行けなかった方。
プレゼンを聴きたい方、チャンスです!

当たり前ですが、一人で夢は実現しません!

仲間を増やすこと。
応援してもらうこと。
そして、何より諦めない自分を作り上げること!

熱くて濃い時間となること間違いないしです。

詳細をHPのお知らせページにアップしました。
http://www.mk-ds.jp/news/2014/03/329.html

「もくぴーす」も持って行きます。
みなさまとお会い出来るのを楽しみに待っています!

何と熊本では、昨日、昼間からヒョウ(氷)が降りました。

全国でも大雪のところが合ったようですね。
寒暖の差が激しい季節柄、ご自愛下さいね!!


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研究は誰のために?

2014年03月21日 | ものづくり

昨日は遅く、熊本県立大学環境共生学部の研究室を訪ねた。

木造の構造耐震実験をなさっている北原教授と木造談義するためだ。

これからの木造住宅の在り方、私が設計で木造に採用している耐震ダンパーへの評価、間伐材利用のこと。

話は尽きない。

先生の素晴らしいところは、木も、い草も、地域にある資源を人のために、活用したいと、どんどん実験なさるところ。

研究室のHP作成よりも学生の論文指導や実務的な現場のための実験を優先なさっている。まさに行動の人である。

実験棟の中はわくわくで一杯。(写真は外にある骨組み)

140320

建築のものづくり、こどもの環境についても、オフレコで互いに情報交換が出来た。

建築学科の先生の多くがコンクリートの耐震研究に勤しむ中、いち早く防災の観点から、木造の耐震に取り組まれた第一人者。素晴らしい視点である。

研究のための研究や、木を建築の素材扱いするだけの研究を、私は好まない。

誰のための研究か?

そこがはっきりしている先生方とお付き合いしたい。

私が熊本に居た時は、なかった学部と実験棟。先生も数年前遠方から熊本に移って来られた。

故郷に帰って来て良かった!と思える出会いに感謝である。

会議後でお疲れのところ、貴重なお時間を裂いて頂き、ありがとうございました!

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学会発表の意味

2014年03月20日 | ものづくり

こども環境学会のポスターセッションで学術研究の部に

「保育室の音環境改善のための現場実験」

を応募した。

研究者でもない私が、なぜ「学術研究」に応募出来るのかって?

それは、専門の大学の先生方、学生さんに多大なる協力頂いて吸音材の制作、設置、音響測定を行ったからです。

本来は先生方が発表なさると良いなと思いました。他学会でも活躍されている先生方。
そうそうお時間が取れません。

そこで、今回は、当方が関わった保育園のみ発表することで、
OKを頂いて応募させてもらいました。

先生方が行かれないのなら、まぁ、別に発表しなくても。

と、一旦は諦めたのですが

原稿のチェックも、データ使用も、ご協力下さるとのこと。

大学の研究として取り上げて下さった先生や学生さん、

理解ある建主さんに法人さん、

実行部隊の保育士さんに、園児のみなさんのご協力、

回数重ねた打合せを思い出し、私の原点は、

こども達の過ごす環境を少しでも良くしたい

だった!、と思い出しました。

持ち出しばかりの学会参加。内なる声が、、、

「そんな得にもならんことせんで、せっせと図面書いて稼ぎなはれ~」と、
不参加を誘惑します、笑。

それでも、まぁ、自分自身の設計の至らなさも暴露するような
一人ぐらいおバカな設計者がいてもいいんじゃないかと。

吸音材設置の設計指針がない中、試行錯誤の設計と施工の現場。

幼児の言語発達への影響や保育士さんの騒音暴露の健康への影響懸念。

それらを考えると、

一事例として紹介出来れば、何かしら世の中の役に立つのではないか。

そう思い直します。

レジメの修正、ポスター作成と作業は続きます。

PS:かといって

設計の仕事の手は抜きませんから、依頼主のみなさま、どうぞご安心下さい!

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神奈川の木を建築に使いたい!

2014年03月18日 | ものづくり

神奈川の木を建築に使いたい!

横浜で設計事務所を開業しそう考えて、7年間。やっと実現するだろうか。。。

2007年に、神奈川県の木材を使える認証工務店のリストを手にし、先方を訪ねた。

「いやぁ、神奈川の山を見ましたけど、酷い状態です。本当に良い木は県外に流れちゃっています。」という本音を聞いた。1棟分だけしか確保していないという工務店も合った。

流通が整っていなかった。
結局それから「国産木材」というくくりで、建築のものづくりをして来た。

その後、チャンスを伺いながら、神奈川の見学会、勉強会、に参加。

そして、助成が始まった知らせも受け取る。年度内にまだ募集戸数が残っている。
着工していなくても申請で間に合うそうだ。

○神奈川のすまいと森林(もり)づくり支援事業

県産木材を5m3以上使って、使う量に応じて、助成金が10万円~30万円でる。

14031801

140318_02

これまで、滋賀県や長野県など制度が整っている県の木材利用で、建て主さんには助成金を受けてもらって来た。高知県の木材にも制度が合る。付き合いのあるところには、何かしら整っていた。

神奈川県はそう言う意味で、新しい制度だ。

出来るだけ、制度を用いながら、日本の木を少しでも多く、適正に使っていきたい。

依頼主には、気候風土に合った、品質の良いものが提供出来る。

さらに、山の環境が整うということ=私たちの飲み水も守られるということ。につながる。

ハードルもある。外材利用が7割の日本の住まいづくりで、国産木材を扱う工務店さんが少ないということだ。木材会社も限られる。

だからこそ、意識の高い、工務店さん、業者さんとのご縁が大事である。

協力先を探しながら、建築のものづくりが「今」だけを見ないで「未来」を見据えながら、取り組めたら幸いである。

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建築の生命力

2014年03月05日 | ものづくり

以前から、保存される歴史的建物と、そうでないものの違い。これにずっと興味がありました。

保存活動に関わる方から、「建築の持つ魅力や関わった人たちの想い」という話しがあったり、「建築の気」なのかなぁ、、などと笑い合ったりしました。

昨日、熊本で開催された「和の住まい推進」リレーシンポジウムで頂いた資料の中のドキッとする言葉を見つけました。

西澤政男氏の『生命力の強い建築には個性のアクがない』文化財の修復に関わって来られて出た結論は『建築家の自己主張は生き残れない』だそうです。

現代の教育では独創が大事というけれど、伝統は不要なものを削ぎ落とした知恵であるとをそこで述べられていました。

10年前からそこに建っていたと言われてもおかしくない。

10年経っても、何かしらの新しさを感じる

私が目指す住まいや建築は、風景にそう馴染んで欲しいなと思ってデザインしています。

前後20年を押さえればだいたい60年は行けると思っているからです。もっと長生きしてもらったら尚良いですね。

そう、飽きがこない!

これに尽きます。あ、何だか人間関係にも言えますね。

ドキドキしっぱなしでは疲れるし、刺激がないのも物足りない。

そう言う点では、アクを削ぎ落とし、知恵を集積する工夫をして行きたいですね!

知恵あるもの(物も者も、笑い)は、飽きませんから!

昨日は、立派な資料を頂きました。ありがとうございます。
ものづくりに邁進してね!ってことで受け止めます。

国は6省庁(文化庁、農林水産省、林野庁、経済産業省、国土交通省、官公庁)による「和の住まい推進関係省庁連絡協議会」より

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