せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

健康について考える。親の教訓。

2022年05月23日 | ワークライフハッピー


母が緊急入院しました。

週末、たまたま、きょうだいの一人
と久しぶりの会食前に、
病院から直接電話をもらいました。

・・・・・本日は、個人的なネタになります。

弟が、久しぶりに姉と会うことを両親に告げたら
今朝から母の具合が良くないらしいと、
聞いていたということを、聞いていたので、

むしろ病院に入院できて良かったと、
ほっとしたくらいです。
(こういうのって、何だかタイミングがありますね)

そして、本日は、昼間の検査結果が出たので
今後の対応について、夜はZOOM親族会議。

(他の部会会議と重なっていましたが、
 命に関わる方を優先させてもらいました!
ごめんなさい。)

ネット環境のおかげで、便利になったものです。

コロナの影響で、見舞いにはいけないので
今は、タブレットやスマホで、
入院患者と家族がやりとりするケースもあるそうです。

今回は、本人とは無理なので、
兄弟だけでした。

当面、誰が行けるか、どうフォローするか
などなど、今後、考えられる課題や覚悟も含めて。

病院の担当医から電話をもらった際は
兄弟全員揃って病院に来てほしい様子でした。
(かなり、ヤバイということがわかります)

もちろん、皆、母には会いたいのですが、
そう簡単にはいかないので。
(コロナ禍で、実際に会えないですし)

先々週の、母の日にオンラインで、
zoom親族会を開催しておいて良かった。

皆で顔をあわせるのは、しばらくは
出来そうにないですものね。

今回、母の具合は、かなり良くなかった
らしいのです。
なかなか、頑固で、病院に行こうとせず、
やはり悪化した様子。

この世代は、我慢強いのでしょうか。

私の友人のお母様も、今年初めに
そんな感じで入院されました。
(今は退院され、ほっとしてます。)

本来なら、「救急車でくるレベルですよ!」
って、医者が叱る感じです。

少々具合が悪くても、若い時は、我慢してやって来たのです。
子育てを、家事を、一生懸命にやってきてくれた世代です。

お惣菜がスーパーに並ぶ時代でもなかったですし、
便利家電もなかった。(洗濯機など、2槽式でしたから)

本当に、ありがたいと感謝するとともに、
私は、反面教師にしています。

我慢しすぎない!

ってことを。

人生100年時代になっても、
そうそう健康での長生きは出来ない時代。

せっかく、母が見せてくれた家事と育児、
そして仕事も頑張る(パートや内職でしたが)姿ですが
自分が倒れてしまっては、何にもなりません。

私も、以前、腹痛がひどかった時、
無理せず入院して良かったなと。
(帰されそうになっても、帰らなかった)

窓口の診察医は、熱が微熱だから自宅療養と判断し、
帰されそうになり、

いえいえ、と、尋常ではない痛みに苦しんでいるうちに
どんどん高熱になり、、、

後から、担当医から、
「このままだったら、腸が破裂していたかも!」
って、怖〜いことを言われましたからね。

教訓、教訓。

やばいと思ったら、無理しないことです。

今は、母の今後の治療方針が上手くいくことと
体調回復を祈るしかありません。

母と、病院を信じて。

そして、今、自分にできる目の前のことを、精一杯やる。
自分の仕事も、生活も。

これも、これまで、しっかりと母に寄り添ってきたからこそ
落ち着いていられるのだと思います。

私にできることと、
できないことが分かっているからです。

最後に、そんな状況を早速、ご近所が察してくれて
(父の帰りが遅いというだけで、
お隣のお嬢さんが、ピンときてくれたようです。)

声をかけてくださったそう。

こちらも、ありがたい。ありがたい。

遠くの人にしてもらったことは、身近な人に
還していきます。

これからも、祈りと感謝と、行動で。

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花のある暮らし&満月の夜に感謝と共に使った場所を綺麗にする。

2022年05月16日 | 季節感のある暮らし


今夜は、満月。
私にとっては、感謝祈りの日です。

そして、各種お掃除の日。

まぁ、満月ぴったりというわけには、行きませんから、
満月前後で、コンロやシンク、水廻りの排水溝の汚れを落とします。
(今回は、土日で)

落ちやすいんですよ!引力のおかげで!(笑)

日頃の場所への感謝を込めて。

当たり前かもしれないけれど、
汚したのは、使う自分ですものね。

先日、「満月になると頭が痛くなっていた」という女性に
お会いしました。

それで、かなり健康に関心が高まり、様々に学ばれ
今では心身ともの専門家です。

そんな風に、敏感になるのが女性の身体。
男性も、もちろんあると思います。

人間の体って、自然そのものですからね!

新月満月を意識すると、
生活リズムもできるし、満月の時にエネルギーが高まって
イライラするエネルギーを、掃除に使って、一石二鳥。

なんで、私だけ、仕事と家事と、
こんなに働かないといけないのよ!

と、以前は思っていました。
でも、エクササイズと思うことにしたんです。

そして、感謝祈りの日にすることで
自分だけが頑張っているのではなく、

いろいろな人に助けられているんだ
と思うことにしたのです。

そのためには、頼ることも必要。
人とお金のエネルギーって、回りますからね〜、うふふ。

大いに働き、大いに感謝して、大いに楽しむ!
もう、これしかありません。

掃除のあとのご褒美もちゃんと用意したりして。
(ケーキとか、お酒とか、笑)

あ、でも、満月は食べ過ぎる傾向にもあり、
身についちゃうので、ほどほどに。

そして、何より、自分に感謝してくださいね。
私もかなり、出来るようになってきました。
自分へのハグが。

私のご褒美は、お花にしています。

お花のパワーを侮ることなかれ!
人間関係に行き詰まった若かりし頃。

関係改善のためのお花のパワー
というのを知ってから、
定期的に、お花を飾ることにしています。

大げさではくて良いんです。1輪でも。



同じ値段だったら、ケーキよりお花をお勧めします。

心にゆとりが持てますからね。

香りと色とかたち。
自然の中に、身を置けない時ほど、
これほどに癒してくれる存在はありません。

だから設計でも、必ず、花台は設計します。
玄関やリビング、トイレなどなど
飾り棚や窓枠でもOK。
毎日、昼間に目につくところがお勧め。

夜は、明かりを暗くして、
花台だけに、スポットを当てます。



リビングや浴室、寝室などは、夜の照明もセットで。

今回のご褒美のお花は、買わずに済みました。
義母が、育てているミニバラを、もらうことに。

庭の片隅で、誰にも見てもらえないのは、
かわいそうだからと、おすそ分けをもらいました。

その前は、義父の趣味のランも。



ありがたい、ありがたい。

どちらも買えば高価なお花ですが、
旬の時期は一度に咲くので、
野菜と一緒で、おすすわけを頂きます。

そして、このタイミングで、クライアントさんから
大好きな熊本スイカが送られてきて、



市場には出回っていないふるさとの河内晩柑
も届いたので、



果物を人参のようにぶら下げて
お掃除を頑張りました、笑。

旬の季節を感じる頂き物に
大感謝した満月の夜です。


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海と山と、これからの未来環境への探求は続く2。

2022年05月10日 | 森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト


オンラインの発達のおかげで
これまで参加できなかったようなシンポジウムや
フォーラムが、視聴できるようになり
本当にありがたいと思います。

特に、地方に居ると、
人からの情報、
広告からの情報、
そして、各種イベントに参加できず、
最先端の情報が得られずに
モヤモヤとしていた時期もありました。

建築の分野は、そんなにメジャーではなく、
一部のメディアを通じてしか、なかなか情報を得られず
書籍や、口コミに頼るということも、多々あり。

それが今では、どうでしょう。

在宅でも、カフェでも、出張先のホテルでも
Wi-fi環境が整っていれば、全く自由にオンラインで
様々な勉強会やイベントに参加できるのです。

当然、交流や名刺交換などはできませんが
情報に関しては、得ることができます。

小さな子どもが居ても、参加出来なくはない!

子どもが小学校を卒業するまでは、
本当にいろいろなことを諦めていました。
まぁ、子育てが一番と割り切って。

でも、今はどうでしょう。

学び続けることが、情報を得続けることは
可能になりました。

仕事に復帰しても、浦島太郎状態にならずに済みます。(笑)

まぁ、子育てに専念する場合には、
(焦ったり、イライラしたりしないためにも)
あえて仕事の情報を遠ざけて集中するという
テクニック!?がむしろ必要なくらい
の世の中になってきました。

そして、コロナ禍では、今まで通りに、思い立ったら行動!
と言うわけには、なかなか出来ない分、
じっと学んだり、作戦を練ったり。。。
の時間が増えました。

昨日参加した、
日経主催のSDGsフォーラム特別シンポジウム
「森林・木材の利活用で実現する脱炭素社会」
も、その一つです。

登壇メンバーと、各発表テーマを拝見して
私の知らない情報がありそう、と判断してのことです。

基調講演の一人

結果は、知っている情報が半分、(日本の山の状況や課題
知らない情報が半分(各企業の取り組みなど)でした。

前置きが長くなりました。本題をまとめます。

1)最新技術の調査解析をどう活かすのか?

新しい情報としては、
ドローンや航空機を使っての
地形解析によるスマート林業支援。

存在は知っていましたが、
どのように解析しているのかということまでは知識になく、

その道のプロのお話は、非常にきめ細やか
頼もしくなりました。

一方で、
このデータをどう活用していくのか
まだ見えてきません

登壇者ご自身も
「ここまで調査できるのを、凄いね。で終わらせず
活用して欲しい」と、おっしゃっていました。

いまだ、現場では、
昭和の機械も使われている伐採現場。

いずれ、遠隔操作で、危険な地域などではアバターで操作し、
ロボットで伐採するという日も来るかもしれません。

介護ロボットは、人に直結して見えるので
開発が進んでいますが、

最も危険な産業と言われる林業も
きっと、山猿ロボット(!?)が現れるだろうなと、予感します。

これは、私の考えですが、
急傾斜には、もう、植林しないで、
根を張る自然林にし
土砂災害被害を防ぐというのが、一番
なのですけどね。

2)水脈調査に見る森林の実態

また別の飲料メーカーからは、水脈分析の発表がありました。
天然林の育成と、水資源の活用と、循環型社会の実現

素晴らしい響きで、聞こえとても良いですね。

水脈は、彼らにとっては鉱脈と同じで、金脈です。

山の資源をタダでもらっているのです。
森づくりは当たり前でしょう!
と、密かなツッコミも入れつつ。

ここまで来たか!と驚きのデータでした。
こちらの企業の森づくりイベントには参加したことがあり
取り組みは正しいと思っています。

一方でもちろん疑問もあります。地域住民への配慮は?
この企業が進出した地域は、井戸が枯れる。との評判です。
水脈が変わるからです。そのうちに戻ってくるらしいのですが、、、、
その量は、確実に減っています。

本来ならば、湧き水となっていたものを飲料にしてきた
古来の日本。

それを、水道という形で、整備し
そのおかげで、このコロナ禍でも、
手洗いうがいがが日常的に出来、
消毒も、清掃もできる清潔大国日本

全ては、水のおかげです。

その生活以上に、嗜好品として、便利品として
生まれたペットボトルの水。
災害時など、非常時へのストックには便利ですが、
日常で使うのは、どうなのでしょうか。。。

水資源は人間だけのものではなく、
動植物への影響がとても大きいのです。

実際に工場がある地域の、里での
山の植生の貧相さを感じている身としては

そのあたりの解析や分析も今後は
してくれたら良いのにと強く感じました。

3)木材の蓄積炭素量を、売買に使う発想。

さすが、商社は違う。(Jクレジットという商社のアイデァを聴いて)
 全て、お金換算するのだなぁと、感心。

脱炭素、カーボンゼロの言葉には、カラクリがあり
CO2を排出した分を、他の地域から購入すれば、
チャラにできるということがります。

工場などで、どんどん排気ガスを出したら、
山の山林を買ってね。クレジット(借り入れ)として。
という仕組みを作ろうということでした。

手入れの行き届いていない、放置林や売りたい山林を
木材の資源地として、買い取り、使うのではなく、あくまで
CO2固定として購入するということですね。

その後は、どうなっていくのか、、、
買った後は、伐採して、新しく植林して
炭素固定量を増やすというところまで、行ければ良いのですが

そこまでの資金力がなければ、持ち主の名義が変わっただけで、
買うだけと、なってしまわないか、、、、
会場に居れば質問したいところでした。

最先端を行く各社の、どの発表にも、なるほどと思う箇所と
はて、どうしていくのか?という部分と両側面あり。

それだけ、この森林の課題は、難しいのでしょう。

SDG sという言葉を多用した、
ええかっこしい〜のスタイルだけというのには、
 声を上げるだけで、実質がともなわないという
気持ち悪い側面もあります。

それでも、企業は、絶対に避けて通れなくなりましかたら、
知恵が集まってきたのは、良い傾向だなと思います。

4)現実は、まだまだ改善途中。

行政や研究者のデータからは、相変わらず、
植林の木材1本の価格の安さの指摘がありました。

数年前、行政の森林贈与税の活用に審議委員の会議で
スギの価格が横ばいというデータが出てきました。

そのことはすでに知っていたので、
物価上昇を考えたら、相対的には、もっと低くなるはず
そのデータはないのか?という問いに、
コンサルからは提示されませんでした。

それが今回、林野庁の資料で、
物価上昇と比較した資料が提示されました。

林野庁長官の資料より


こちらの発表資料に
物価との差額(黒矢印)を書き入れてみました。

戦後から15年後の1960年代、バブルな1990年代も
差額は、全体の物価とほぼ同じです。

ところが2000年代は、どんどん広がっていき、
以前の3倍以上の差が広がっています。(黒矢印の長さ)





つまり、横ばいではなく、
どんどん下降しているという証拠が出たわけです。
その開きのあまりの大きさに、私は絶句します。

数十年という長い間、育ててきた樹が
(実際には、ほっておかれた場所もありますが)
時間が経てば経つほど、価値が上がる予定だったのが、、、、

下がっていく現象。

確実に変な現象ですよね。
経営が成り立つはずもありません。

木材の価値を上げる工夫を、
これまでも一部の生産者や製材所、販売者はしてきたわけです。
付加価値をつけたり。。それでも、この結果です。

ここで、大きな気づきがありました。
実際の林業に関わっておられる方は、よく分かると思います。

つまり、現実社会のスピードに追いつかないのが、木材の生産

様々なことが、効率化、合理化が進み
食(温室栽培や肥料により)も、衣料(機械科により)も、
プラスチック製品も、簡単に製作できるようになりました。

しかし、樹だけは、命が宿るもの。
自然の気候任せそのものです。
(植林だって、最初は肥料をやりますが)

海外の暖かな地域で早く育つ木や、
天然林を伐採したおかげで、
あたかも、効率良く製作できていた
日本の住まい建築の現状。

ウッドショックで分かったように、
これからは、そうはいかなくなります。

成長の早いスギの開発(エリート種)を植える方向もあるそうです。
過去に、ドイツで、上手くいっていなかったエリート種。
仮に、育成期間が短くなったとしても、
数十年も早まるわけではありません。

私は、この植林と、子育ては同じだと思っています。

人間の寿命は長くなったけれど、
子どもの身体的成長が早まったわけではありません。

しっかりと手入れ(下草刈り)、
しっかりと教育
しないとまっすぐ育たない(笑)

個性的に育つ=曲がった木も、もちろんありです。

現状は、英語やプログラミング、投資、、、など
今、こどもの教育現場で取り入れられている授業が
早く大人になるのを促しているようにしか見えない
(国も、試行錯誤なのもわかりますが)
根本的な教育の質の向上になっているのか、疑問も残る中、
植林と、同じような試行錯誤に見えてしまうのです。

自然に介入した効率化、合理化、、、

本来は、自然こそ、循環しているのだけれど、
その中での淘汰の結果なのだけれど、、、、
このテーマは、長くなるので、自分の中への落とし込みに、
今回は留めます。

今回のシンポジウムで、やはり不足しているのは、
仕組みづくりだなと改めて考えさせられました。

様々な、場の提供(プラットフォーム)や開発研究
もちろん、各分野の専門家に、引き続き継続していただき、

抜けているなと感じる部分を、
建築士×こども環境アドバイザー×木育インストラクターの立場で、
検証していこうと思います。

温めてきたアイデァを実行に移すときでしょうか。。。
(かなり長期戦の予感)

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海と山と、これからの未来環境への探求は続く。

2022年05月09日 | 模型・実験・見学・講習・イベント
神奈川県建築士会のパンフレットより

今年のGWは、平日がはさみ、飛び飛びの連休でした。

コロナ禍の前であれば、平日の有休を使い、
9日間の海外旅行!
という方も多かったでしょうに。。。

なかなか思うように海外へも行けない昨今。

先週末、建築士会の横浜支部の記念講演で、
久しぶりに、海外旅行気分を味わうことができました。

<海と水のこと、人はなぜ海辺に出たかるのか?>

テーマは、「港町、港湾都市、そして新たな水都へ」

講師は、学生の頃から、都市計画へのお考えや、
海外事例紹介の新聞連載等で、その視点にとても学びが多く、
大ファンの陣内秀信先生。

父と変わらないくらいのご高齢でいらっしゃいますが
ますます、精力的にご活躍の様子が伝わってきました。

若かりし頃、ベネチアを訪問した際の水害に遭遇した
経験は、先生のご著書で、復習しました。笑
(先生は、イタリアの建築史がご専門)

お話は、世界の歴史的な港町から、
ウォーターフロントの成功例まで。

ニューヨークのハイライン、
シドニー、
ブルックリンのリバーサイド、
ボストンのハーバーウォーク、
マルセイユ、ベルゲンの魚市場、
イタリアのトラーニ、シチリアのシラクーザ、
ベネチアのエコシティ、、、、

多くの写真と共に、どう開発され、どう蘇ったか
それぞれの湾の特徴とともに、ご紹介くださいました。

先生の紹介される写真を拝見しながら、
ふと、こんなことを考えました。

陸地は、内部に多くあるのに、、、

なぜ、わざわざ
埋め立ててまで、
人間は海に出て行くのか?

世界が、港を利用した経済の発展と衰退の中で、
 都市計画的にどのような手法で
その場の再生を行ってきたのかという内容が
ご講演の骨組みなのですが、

経済と都市の視点から、
もっと、海辺を人が楽しめる空間にして行くかという
ヒューマンスケールのお話でした。
(こういう視点が、私の大好きな部分なのです)

港の役割が、工業化、ハイテック化していく中で
不要になったり変わったりして、
港の場所がさびれ、スラム化していく。

そこに人の賑わいを戻していく仕掛けや
空間構成のあり方のご説明なのです。。。

ふむふむ。世界は、こんな風に変わってきたのだなと
写真や文献を提示してもらい、
普段の仕事ではなかなか関われない
海辺の都市空間づくりと人との関係を考えながら、

ハッとしました。

そうか、生命は海から来たんだった!

都市化すればするほど、
人は自然のある方へ向かうのかもしれない。
と、妙に合点が行きました。

そして、世界じゅうどこでも、水害対策と
親水空間とのせめぎ合いだということでした。

水門を作ったり、ゲートを閉じたりと
各国で工夫を凝らされているとのこと。

最後には、東京と横浜の、水都としての
これからの可能性と
これまで課題の部分への課題の提起があり、講演は終了。

世界の素敵な海辺の親水空間には、
高層ビルはない(背後にはある)と、
超高層化が進む横浜にちらっと
景観の問題点も指摘され、

そして、東京都には、未だノウハウやストックがなく
アーキペラゴとしての可能性はこれから
だとも。。。

横浜の風景で、疑問に思うこと、
違和感を感じることを、さらりと言ってくださるのは、
流石でした。

会場の年配の建築士の方からは、
 以前は横浜でも潮干狩りしていたそう。
親しみがあったし、綺麗だった。

ハマっ子のパートナーでさえ、今の海は
横浜の海ではない、と断言しますものね。

水質の問題は、私たちの生活が、様々な物で溢れ、
 清潔で便利に、効率的になった代償として
海が汚れるということですね。

日頃は、山と住まい、の事ばかり考えていますが、

海と山は恋人同し、というように、、、

海辺のことも、やはりちゃんと意識して考えていこうと
改めて思います。

講演の準備をしてくれた横浜支部の皆さんと
講師の先生には、感謝いたします。

本日は、SDGs関連のフォーラム(こちらは山の方)
にも参加しました。

続きは明日に。


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春の授業に想うこと、その2 〜設計用語はカタカナばかり!?〜

2022年04月26日 | 設計製図演習2022


先日の続きです。

この春、受け持つことになった
大学での、設計製図の授業での気づきや想いのその2です。
(もちろん、個人情報は開示しないで)

学生さんに、設計の思考の方法を話そうとした時に
避けて通れないのが、「エスキス」という言葉です。

設計をあれこれと考える手法の事なのですが、、、、

実は、広辞苑にも載っていない言葉です。

表記には、エスキスエスキースと両方あって。
久しぶりに、アレっ?と思ってしまいました。

特に、誰からも教わった記憶がない。。。
自由設計の際に、筆記具を持った手を動かして、
ゾーニングや間取りを考える行為を、
言っていることは、確かなのですが

一体何時習ったのか?はて、記憶になし。

「エスキス、できた?」
「エスキス、まだ?」
「エスキス、終わった?」

のように、友人や仲間や先生とは声をかけていた
記憶は残っている。

ということは、やはり、学生時代から、
使っていた言葉なのだろうなぁ。

この概念は、確実に建築の設計行為に、
特化してしまっていると思います。

なぜなら、元々の エスキスとは、
フランス語の下絵のことで、
英語なら、スケッチだからです。

私たちの世代は、
スケッチというと、絵を描く行為になってしまう。

画用紙という言葉が、
やがてスケッチブックになったからでしょうか。

そこで、スケッチというと、絵を描く行為で、
図面を描く行為とは、差別化を図るために、
使われてのでは、ないかしらん?と思えてくるのです。

うむむ。。。

スケッチも使うのですが、、、

建築で言うところの、スケッチは、どちらかというと
立面図や外観に用いて、スケッチ終わった?

とは、あまり言わない。
スケッチ描けた?とは使う。

つまり、一連の作業がエスキスで、
スケッチは、下絵や下図そのものを指すって感じで
使い分けしています。

日頃、何気なく、当たり前に、使っている言葉も
人に教えるとなると、
ちゃんと本質を伝えられるようにならないと
いかんなぁ。。。

と、思った次第です。

「建築の事典」や「新しい製図の教科書」には、
「エスキスとは、かくかくしかじか、、、」
と、やや長い文章で解説がありました。

しかし、これを読んで、学生さんが、実行できるとは思えない。
意味はわかっても。

そこで、私自身のやり方やコツの一部を
極意としてお伝えすることに。。。

まぁ、エスキスの手法などというものは、
各自で、編み出すものだと思っているのですけれどね。

道具もいろいろです。

鉛筆を使う人もいれば、
色サインペンを使う人もいるし、
学生時や勤務時には、ホルダーを使っていましたね。

専用の芯削り機もあります。


手描き時代では、なくなってからは、
ノック式を愛用。画材屋さんで見つけたのかなぁ。



上から、ノック式エスキス用筆記具
中、ホルダー(2mmの芯を押し出して使う。削ると細い線も描ける)
下、ペン先の長い製図用シャープペン。

鉛筆のキャップはいらないし、かなり便利。
もっぱら、エスキス用に使っています。
依頼主さんとの打ち合わせ時にも。

ここで、エスキスと、エスキースの
両方呼び方がある話に戻ります。

先日、販売になったばかりの
本屋大賞2位という書籍のタイトルに
「エスキース」という言葉が入っていました。

本といえば、校閲が入るわけですから
この表記は、間違いないはずです。
小説の内容は絵画にまつわるもののようです。

建築的には、エスキス。
絵画的には、エスキースが、
一般的な呼び方ではないのかと。

今のところの、私の結論です。

リフォームのように完全に英語には無いカタカナ表記も
一般的な言葉としてしまう日本。

エスキスの意味も、和製英語ならぬ、和製フランス語。
なのでしょう。

ちなみに、日本の建築家で
すでにこの世におられない巨匠と呼ばれる方々は、

多くの方が、フランスの建築家ル・コルビジェに師事されています。
ということは、エスキスの言葉も、
この頃から輸入されたのではないのかと、私は勘ぐっております。

奈良時代以降の、社寺仏閣は、中国からの建築様式。
明治以降のコンクリート建築は欧米諸国から。

それまで、日本の木造の設計図は、大工さんの板書きでしたから
設計図面の描き方や手法も、西洋に習ったわけですね。

カタカナ言葉は他にも

・ゾーニング=各機能のエリア分け
(最近は感染症対策で、人のエリア分けることにも使われます)

・ブランニング グリッド= ます目(方眼)を使ったプランニング

・ブロック プラン= ゾーニングにほぼ同じ。動線なども含む

などなど。

きっと、これからも英語のような日本語、
もはや日本的な概念になったフランス語などを、
駆使しながら、授業を進めることになるでしょう。

一つ一つ、紐解きながら
分かりやすく伝えていく所存です。

気づきについては、まだまだあります。
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