せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

こども環境学会

2007年04月30日 | 子ども・環境

昨日、横浜市の開港記念会館で開催されたこども環境学会に参加。0701ポスターセッションにて建築士の仲間との活動紹介「子どもと楽しむ!住まいワークショップ」を発表。子どもに関する研究、地域活動の今を知ること、ネットワークづくりの目的で参加したが、思いがけず優秀ポスター発表賞を頂いた。私たちの活動の激励として嬉しく受賞させてもらった。Photo_3
大会全体は、それぞれが「子どもの環境をよりよくしたい」という目標に向ってお互いを尊重し合い、問題解決に協力し合うという雰囲気のある学会だった。
基調講演で「ミニ ミュンヘン」のゲルトさんがおっしゃていたように、子どもにとって、大人が「教える」ということではなく子どもと一緒に楽しいことを「体験する」ことが「学び」である。
「遊びと学びは表裏一体」という言葉が、私たちの活動のスタンスと共通していて、また今後の活動の方向性を示していると感じた。

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「住教育」がテーマの論文発表

2007年04月10日 | 子ども・環境

先週末、住総研の論文発表を聴きに行った。建築士会の子ども向けワークショップの活動報告も住総研に定期的に行っていることと、発表内容が「住教育」が主なテーマということで、今の全国的な展開を知ることは、私たちの活動のヒント、またネットワークが広がると感じ参加した。大学の恩師や先輩とも再会し懐かしく思いながら、また新しい出会いもあり交流を楽しんだ。発表のまとめでは子ども向けの住環境教育やまちづくり、住まいづくりのワークショップを地域で行うことの課題が浮き上がって来た。

<これからの課題と感じたこと>
1)地域と大学の関わりが重要ポイント
 先生を通じるのか、個人なのか(学生だと門前払いされると話す発表者も)
 しかし、子ども達にとっては年齢が近いことあり、大人との間を取り持つのに重要な役割を果たしている。
 まちづくりのベテラン市民H氏によると、学生の巻き込み方は、学生に地域のいいところをまず気づいてもらうことだそうだ。
2)ネットワークづくり
 問題点が共通している割に、個々では盛んな活動も意外と輪は広がっていない。
3)活動の継続性をどう行っていくか。(後継者の育て方)
 アメリカの事例、NPO活動への学生やボランティア参加が、その後の活動の原動力になっている(大学の先生紹介)
4)小学校に地域がやっていることをどう伝えるか難しい
 福岡の大学K先生は「ミニコミ紙をつくろうと考えている」とアイデァを披露。
<活動の継続性のポイントは?>
「遊びと学びは表裏一体」子ども達が楽しむことが一番
「しょせん、遊びなのよ」ドイツで25年まちづくり活動をしている方の発言が紹介された。
<主催者のまとめ>
建築、都市など大学で学ぶ学生の専門領域が今回の発表者は全員違っていた。
全ての専門領域がやっと住環境に関わって来たと実感している。喜ばしいこと。
<参加して感想>
私たちも子どもも大人も楽しむ!ということを基本に活動している、そのことが今後の課題や問題をクリアしていく視点、活動の継続性に繋がると再認識した。
今年はこども環境学会も横浜で、建築士会の関東ブロックも神奈川大会と発表・交流の機会が多い。今年はネットワークが広がる年と予感している。

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大型家具店

2007年04月09日 | デザイン

昨日、家具の新店舗「イケア」に足を運んだ。4月の入学、入社、引越ーシーズンなので予想はしていたが、午後は入場制限がかかる程盛況。順路が全ての商品を巡ってから会計、コストを押さえるための倉庫群、カフェテリア形式の食堂、などなど商売上手な手法が面白かった。
ただ、パソコン利用で自分でレイアウトを検討したり、商品を引きずり出したり、組み立てたり、、能力がないと対応が難しそうな部分も多く、世代も若い層や、ファミリー層が多かった。家族ずれで半日は過ごせる場所としては貴重かもしれない。今後も人気は衰えないだろうと想像する。
これまでも洗練されたシンプルデザインで比較的安い「Bo concept」など組み立て家具店もあったが、コスト面で大きな差があり驚かされる。ホームセンターと家具店の中間に位置するだろうか?
070408 070408_1 購入者が責任を持って自主的にインテリアをコーディネートしていくというのは、生活者として非常に自主性、感性が磨かれてよいと思う反面、消費で終わらないといいが、、と懸念も。衣類のように安いからどんどん買い替えでは、環境問題に影響が大きい。家具のリサイクルも当たり前の時代へ移行していくだろうが、、。

ほとんど店員を見かけず、質問したりアドバイスを受けたりするのは難しそうだ。(今度は平日に行ってみよう)これからは、専門家の視点からアドバイスする家具店との住み分けが出来るだろうなと予測する。(イケアで買うと店舗で見るといいのだが、実際家に運んでみると大きくて困るという声も聞く、カラーも多様なのでコーディネートを一歩間違うと気違いじみてくる恐れも、、。)

人間の「衣食住」の中で、日本の現在「食」飽和状態、「衣」はストリートファッションに外国が注目するなど成熟しつつあり。いよいよ「住」の部分である「インテリア」にも市民の消費対象が移って来た様子をまざまざと見せつけられ、そのような方向性が果たしていいのか、考えさせられている。
070408_2 (一応買い物もしてみた。シンプルで洗面台下に置けるコンパクト体重計790円、国産メーカーの機能満載のものに興味なく、求めていたものにぴったり。値段はびっくり。さて、品質は、、?使ってみます。)

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光を取入れること

2007年04月07日 | 季節感のある暮らし

お花見日和も続いている4月。春分の日を過ぎてから、日の長さが変わったこと実感する毎日だ。夕方の外の明るさに仕事を終える時間がついつい延びてしまう。でも一番感じるのは、住まいのハイサイドライトから入ってくる光の角度である。各室の北側コーナー型のFIX窓があり、時間と共に様々な方向から光が差し込んでくる。床面、壁面に落ちてくる光の移ろいに、毎年季節の移ろいを自然に感じている。季節に依って思いがけないところに光が当たっており、ふと立ち止まってしまう。不思議な感覚にとらわれる瞬間でもある。

070407 この窓は、空の雲の動きを感じ、雨の音を感じるのに一役買っており、生活へ密かな楽しみも生みだしてくれる。

コーナー窓からの光との素敵な出会いは、カルロスカルパ設計のイタリアの美術館であった。美術館では通常自作品への影響を考え自然光は取入れ得難い。しかし、彫刻の展示ということもあり、時間と共に床や作品に当たる光が変化し、高貴な空間を創り出していた。不思議な空間の質の変化をいつか住まいへも取入れたいと思っていたが、実践してみて正解だったと感じている。

住まいにおける生活の豊かさとは、最新設備を揃えることでも、広さを確保することでもなく、心と体とが快適に、時間、空間を感じることではないかと思っている。光の取入れ方は、まさにその一つの手段と考える。

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地盤調査と気候差

2007年04月06日 | 模型・実験・見学・講習・イベント

建て主との打合せを兼ねて地盤調査に立ち会った。建築予定地は丘を切り崩した造成地である。切り土と盛り土の境であったりすると、地盤の支持が変わったりして住宅といえども杭を打ったり、改良工事が発生することもある。建て主には基本的に地盤調査を薦めている。費用もスェーデン式サウンディング調査だけなら、数万円程である。今回の敷地は切り土の部分であったようで、地盤が堅い堅い、、と調査会社はこぼしている。(その方がいいんですが、、)070404

新幹線で向ったが、横浜の桜が満開なのに比べ5部咲きというところだった。
そして、まだまだ寒い。
設計の基準として考えなければならない「次世代省エネルギー基準の地域区分」が事務所と現地では同じ「4」地域(比較的暖かい)であるが、やはり気候の差は大きい。一般的な区分だけで判断出来ない部分もある。建て主に詳しく気候風土を確認したり、調べたり、現地で感じたりすることも大事だと考えている。季節の変わり目に現地入りすると一般的基準がいかにおおざっぱであるか改めて感じる。

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