せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

再築大賞」被災地部門に応募中です。 投票をお願いします!

2018年11月30日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生



熊本復興で関わらせていただいた伝統家屋の修復が無事に終わり
現在、仮設住宅から引っ越され、無事にお住まいです。

出会いから、ヒアリング、調査、工事と実に約2年間かかりました。

今回、依頼主さまの御許可をいただき、
「再築大賞」(被災地部門)に応募致しました。

復興の激務の中、丁寧に修復して下さった工務店さん、
各職方の頑張りの賜物です。

応募は、共同設計者の福岡の方との連名になっています。
(web上は記名はありません)

2次審査にいけるかは、投票の数となっております。
リンク先のページの一番下に「投票」ボタンがあります。

図々しいお願いではありますが、
ブログを覗いてくださった方には、
ぜひ、一票をお願い致します!

12/14が締め切りです。
拡散いただけたら、幸いです。

「蘇る先代からの住まい」
http://www.saichiku.com/7144/

ご覧になっての感想などもありましたら
嬉しいです。
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古民家再生の内装が仕上がりを迎えて

2018年03月12日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生

↑玄関ホール、照明器具も付き、壁掛け時計も設置
木製建具は、製作中。


内装が随分と仕上がってきたM邸です。
いよいよ引き渡し目前となってきました。

最後の仕上げとして、家具の設置、
木製の建具や再利用の建具の取付に
現場は、大わらわです。

そんな中、人手があるうちにと、現場の方に頼んで
大きなタンスや食器棚、重い木の机など
仕上がった部屋から、家具を入れていきます。

本来は、引き渡して後の家具の移動ですが、
現在、仮設住宅にお住まいで、家具はブルーシートに囲って
納屋に収められていたので、なるべく早く日の目をみたいですものね。

タンスには、やはり一部カビていたり、
ネズミちゃんの糞があったりしたそうです。

それでも、「かじられていなかっただけ良かった!」
とおっしゃる奥様の前向きさに救われます。

本当に、お任せしましたという感じです。
引越しを、ずっと楽しみに待っておられます。

解体して、新築にする方が、時間的には早かったでしょう。
実際に、周りはどんどん壊されていき、新建材の家が建ち並び、
余計に心の焦りが生じがち。

それでも、こうして、改修する方を選択され、
我慢強く待っていただいています。

丁寧に、土壁は土壁をやり直し
傾いっていた柱は立て直し、
痛んでいた床下は取り替えて、などなど

一つ一つ、職人さんの手仕事で復旧されて行く様には
住み手のご家族も、嬉しさが優れているご様子に、

私も、新築よりも倍のエネルギーを使いますが
喜びも倍の現場です。

まだまだ、外構工事や、新蔵の完成向けて
現場監理は続きます。

春の陽気で心がポワンとし、抜けがないように
気を引き締めて、仕上げのチェックと納めのチェックに
余念なく、進めて参ります。

家具工事の進捗はこちらにアップしました。
http://www.mk-ds.jp/news/2018/03/20183.html

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インテリアの仕上げとともに、家具選び。

2018年01月22日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生


古民家再生の現場も、仕上げの時期を迎えました。
いよいよ、内装の状況が見えてきたので、
クライアントさんと家具選びです。

国産の家具で、
なるべく国産の木を使っているメーカーさんをご紹介。

地元熊本人吉の家具屋さんも、
ちょうど百貨店で展示会とのことで見に行きました。

以前、伝統工芸館で商品を見ていたので、
品質に間違いはありません。

それから、九州といえば、大川家具。
私の日頃おつきあいのある飛騨家具。
そして、北海道の旭川家具。


この3大地域の家具を、公平な目で見ていただきました。
私がお勧めするのは、品質のみ。


メーカーさんと結託しているわけではないので
その中で気に入られたものがあれば、見積もりを取ります。

それから、新横浜にある家具屋さんも、
今回熊本に展示にこられていたので
併せてチェック。

さぁ、どれにいたしましょうか。。

色、形、品質、価格。。。
最後は、座ってみて、寝てみて。
決めていただきます。

色味は、現地にサンプルを持ち込んで最終判断します。
家具は、ほとんどが一生モノ。

あかり、照明、空間の雰囲気。
全てに合うものを慎重にチョイス。

住み手の毎日使う場所こそ、
妥協しないで選びたいものです。

良い家具とのご縁がありますように!


ps:今回、熊本では私が、福岡はチームメトシェラのKさんが案内してくれました。
お疲れ様でした。また、対応くださった各家具店の皆様もありがとうございます。

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125年間_踏み続けられた板

2017年12月18日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生


木は生きている!を実感する
古民家再生の現場です。

今回の古民家再生の現場では、
玄関の上り框の位置が変更になります。

以前は連続した式台がありました。

土間から大きな踏み台で靴を脱ぎ、その次に式台に足をかけ、
部屋に入っていました。


今回玄関周りを新しくするにつけて、
式台も新しくする予定でした。

しかし、大きな一枚板が何枚もあり、もったいなく
再利用できないものかと、あれこれと検討。

「もう古いから使わなくて、いいですよ。」と依頼主さま。

それでも諦めきれず、
「一度磨いてみてください」と大工さんに頼みました。

そうすると、綺麗な木目が出てきました。
表面が黒ずんで、痛んでいても、中はピカピカなのですね。

無垢の木の木肌は、ず〜と美しいことに感動です!

さらに大工さんが面取りをしてくださったりと
優しく生まれ変わりました。


依頼主さまの言葉が忘れられません。

「この板は、もう何回踏まれたことでしょうね。」

そうです。築125年、毎日出入りの人が踏み続けた板です。

125間_踏み続けられた板、
それがまた再生して100年は踏み続けられるでしょうか。。。

木が人のために役立ってくれていることへの
大きな感謝とともに、

その木を生かしてくれた大工さんの手間に

そして、理解ある住まい手に
感謝した現場監理のひと時です。
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ものづくりのセレンディピティを楽しむ

2017年11月23日 | A06設計監理_熊本県M邸古民家再生

↑オリジナルで創ることになった手洗器の窯入れ前の状態

本日は、ものづくりにおいての
偶然的な出来事による偶然的な出会いを生かす
デザインの仕事もまた楽し、というお話です。

毎日使うところ、非常にディテールが求められるところは
原寸大で考えます。

思考してなんとなく出てきた形を、
手を動かして、確認したり、実寸で描いてみたり。

今回は、急遽、トイレ内の手洗い鉢を製作することになりました。

↓A3サイズの紙で折ってみた


設計時には、
「できたら、創りたいね〜」とクライアントさんと相談していたものの
予算的なものや工期の関係で保留し、既製品を選んだのでした。

ところが、解体後に出てきた構造的な壁の貫部分があり、窓の高さを変更、
ちょうど既製品の手洗器の高さに窓があり、カウンターが取り付かない、ピンチ!

焼き物で考えるときは、窯元の窯入れ(焼く時期)に合わせて
寸法等を前もって伝えておかないとなりません。
だいたい半年前くらいからでしょうか。

ダメ元で、間に合うかなぁ、、、
と、先日知り合った窯場さんに相談すると、
今月中に作れれば、年内に間に合うよのご返事。

ありがたい〜。

すぐに、デザイン画を送らないとなりません。

そこで、急ぎ、先週末に休み返上で、検討したのでした。
(そんなこともあり、月曜日のブログアップ余裕なしで本日のupです)



狭いスペースでは、薄型の陶器が望まれます。
十分に手をストレスなく洗うためには、
高さ、幅、水栓との位置関係を計算しないとなりません。

やっと納まったなぁ、、と図面をクライアントさんにも見せて
OK出たところで、またまた、ピンチ!

このデザインだと型を起こしてになるので、
時間が不足するし、金額も上がるのだそう。

そこで、ロクロで製作できる形で、
これをベースに試作してみたよ、の連絡。



早い!すごい!
さらに工夫されたデザインとなってます。

セレンディピティを感じた瞬間です。

立水栓の位置とカウンターの長さに変更は出そうですが、
何とかおさまるのではないかしら?

形状変更の画像は、クライアントさんにも昨日見てもらい
「いいんじゃない!」のご返事。

またまた、ありがたい〜。

1週間ほどで、決まるとは、
皆様のご協力、決断力と行動力の賜物です。

これからも、あきらめず、手間を惜しまず、
デザインすることに取り組もうと思える瞬間です。

現場監督さんには、排水目皿を至急用意してもらうなど
こちらにもお世話になります。

お手間かけますが、宜しくお願い致します!
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