せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

木と環境のこと、アレコレ

2018年02月26日 | 森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト



本日は、木のことを綴ります。
ちょっとオタクな話題にお付き合いください。

先々週、、、全日本木材市場連盟が主催する
木材の講義で、面白かったところ、
ポイントなどを、忘れないうちにまとめておきます。

環境系の先生から、「地球環境保全」について

『学生には半年でする話を
2時間で駆け足で話しますから
ついてきてくださいね!』

と、スタートした講義は、
建築系の学生だった頃に聴いた話とは
やはり違っていて、生態系のお話。

目からウロコだったのは、
酸素は減っていない(植林が減っても)とのこと。

酸素のために植えましょうではなく、
緑を焼き尽くせば
食糧難になるというもの。
(水も然りだと思うのだが、その話は特になし)

地球に優しいではなく、人間に優しい!という視点で議論すべき』

という点は、そうそう!とうなずく。

地球に優しいなんて嘘っぽいと思っていたのが
専門家が、はっきりとおっしゃると、妙に嬉しいものです。

私も、植林の持続可能な循環が
人にも
生き物にも大事で、
結果、地球環境が良くなる

と、考えており、この点は合点がいきました。

次に海外の森林修復も、
日本の税金を注ぎ込んで失敗した例を出され、

成功させるには何が必要か!

森林で利益を生み出す=生活が成り立つ
ようにしなければ続かない

というごもっともな話が、妙にリアルでした。

日本の林業も同じということが
おっしゃりたかったのだと思います。

次の講義では、最も楽しみにしていた
木材ジャーナリストの先生のお話。

そういう肩書きの方は珍しく、
お名前は雑誌で時々拝見していたので
ご本人にお会いするのが楽しみでした。

テキストには、林業家の心情にまで突っ込んで書かれておられ、
私自身がとても共感していて。

利益だけ上げるために伐る、効率を追求するだけでは
山主は疲弊するというもの。

うんうん。良いことおっしゃるなぁ〜。
ご自身も有機栽培などしながら、取材なさっているとのこと。

実践家でもいらっしゃるところに敬服。

二日目は、木材の種々の見分け方をルーペで行い
楽しかったですね。(理科の時間を思い出します)

広葉樹と針葉樹は、道管があるかどうかで見極め、
配列で樹種を特定し


↑写真のルーペの中の丸い小さな孔が道管、広葉樹


↑写真のルーペの中の丸い小さな孔は見えない、針葉樹

さらに、針葉樹の中で、マツ科とヒノキ科の見極め方は、
樹脂道があるかどうか

だそうです。

実際のサンプルで樹種を当てていくのですが、
15種類の樹種の見極めは、非常に難しかったです。

そこで、会場で使ったものと同じルーペを探し、早速購入。
事務所にあるサンプルでヒノキ、スギ、タモの断面を見てみました。

設計で木を使う側としては、色や温かみ、強度、乾燥具合
などを選定材料にします。

細胞レベルで見ることになるとはね〜。
我ながらオタクだなぁ。。。と思いながら楽しんでます。

次に、元大学の先生が説明されたのは
全国での成功事例(木材の出荷量として)と
新しい取り組みの話。

さすが学者さんだけあってよくご存知。

しかしながら、内情を知る熊本の事例もあっただけに、
その課題や問題点も、突っ込んでいくと、
成功例と言えるのか?という疑問も湧いてきて。

生産量は上がっても、杉の価格は下がる一方というのも気になり
薄利多売の世界に林業は入っていくのなら、
それでは山は持たないだろうと、余計な心配も増えてしまいました。

資本主義と持続可能な循環する林業とは相反するのか!?
両立できるのか?という視点をもっと持つ必要があるなと感じました。

最後に、木造建築の話は、さすが実践論。
普段設計で検討している内容のおさらい。

木造の耐久性や、耐震性、そして、性能表示に至るまで。

講師の先生の説明の仕方が
私も、クライアントさんにわかりやすく
伝えるための良い勉強になりました。

ここで思い出したのが、大学時代のこと。
建設工学に左在籍していた時、土木も建築も学びました。

高専から編入してきた学生さんにとっては
建築系の学生に、土木の話は重すぎ
土木系の学生には、建築設計図面は全然描けず、苦労していたのです。

(私は建築系で、製図の時間はよく羨ましがられました。
逆もしかりで、土木のレポート提出時は助けてもらいました。)

今回の講義の参加者は、木の専門家がほとんど。
お役人も多かったですが、
設計事務所は、私ともうひと方でした。

建築の話は難しかったに違いないと思ってしまいました。

今後は、同じ学びを通じて、専門以外の学びを通じて
それぞれが、どうコラボしていくのか、

その行動の先に、この講義の意味があるのだろうなと
会場を後にしました。

そして、この場を提供してくださったみなさまの想いや
ご苦労を思いながら、

私も、これからも、山とまち、川下と川上を繋いでいく活動を、
いろいろな対場の方と、協働して、コツコツと続けて行くことを
誓った今年早々の新春の学びです。

コメント

和ハッカで風邪予防と、漢方薬で早めの対処

2018年02月20日 | ワーク・ライフ・バランス



皆様の地域では、
インフルエンザの流行は落ち着きを見せた頃でしょうか。

インフルの季節は、働くお母さんの恐怖の時期とも言えますね。
子どもがいつ発症してもおかしくない!

保育園児から、集団生活を送る学生さんまで、
乾燥した教室の中にいると、移る可能性は高いです。

高齢者や受験生を抱える主婦の方にとっても、
家族の健康管理に気が抜けませんね。

月曜日のブログアップのチャンスを逃したのも、、
実は私も子どもの熱です。

今朝は、なんとか下がり、私も万全ではないものの
PCに向かえているので、元気なうちにUPしておこうと
綴っています。

まずは、アロマの使い方から、

加湿器は、カビを飛ばす恐れがあるので、
最近は使っていません。

そこで、風邪予防に、濡れタオルを干して寝ます。

今までは、ただの水でやっていたのですが、最近は、
アロマのハッカ油を垂らした水につけてから。

とある健康番組で、ウィルスを排除してくれる体内の
繊毛活動を活性化すると紹介されていたからです。

普段TVはほとんど見ないのですが、
病気を抱えた母が、
健康番組を見るのが習慣になっていて、
熊本にいるときには、一緒に見ているからです。

その中で、母に良さそうなものを
いろいろ試してみています。

その中のハッカ油は、次の日薬局に買いに行ったら、
「売り切れです。メーカーも生産が追いついていません。」
とのこと。残念。

と思っていたら、横浜に戻って中華街のお店に立ち寄ったら
なんと、北海道で作っている「和ハッカ」が置いてあり、即購入。
(今は、ネットでも一般品は買えます、インド産)

一度、濡れタオルを忘れて寝てしまい、子どもに朝から
「喉が痛い」と訴えられ、私も調子が悪く、、、

やっている時には気がつかないけれども、
ないと効果がわかりますね!

普段は、用途に応じで、
寝る前のリラックスには「ラベンダー」、

風邪をひきそうというときには「ティーツリー」で濡れマスクや
マグカップで蒸気を吸い込んだり、

湯船に浸かる時の癒しには、
「ゼラニウム」など使い分けてきました。



定番のニールズヤード レメディーズや手頃な無印
ほかにも、国産のyuicaも愛用してます。
熊本にあるので写真には写っていません。


「ハッカ」は今シーズン初のチャレンジ。

なかなか、良さそうです。

それでも、調子が悪くなってしまったのは、
週末、寒い中、他校へ練習試合に行った我が子と
研修で、集団の中で、建物に2日間缶詰になっていた私と
どちらかが、持ち込んだかも〜。

子どもは関節が痛い、などの症状から、インフルの可能性もあり
「麻黄湯」を、

私は頭痛がするので「葛根湯」を、市販の漢方薬を飲み
なんとか、体調維持。本当は、寝ていたい、笑。

食事は、温まるために、生姜を
すりおろして、たっぷりと頂きました。

子どもは、一晩で熱が下がり学校へ。
慌ててお弁当を作りました。

部活もするというけれど、大丈夫かしら?
まぁ、本人に任せましょう。

用心することと、早めの対処が、
病気を長引かせないコツだと思っています。

アロマと漢方薬。
私の家族の健康維持の方法です。

みなさん、それぞれ方法をお持ちだと思います。
何か試してみたいと思っている方は
参考にしてみてくださいね。
コメント

師匠の嬉しいニュースと恩師の悲しいニュース

2018年02月15日 | ワーク・ライフ・バランス

明日は、旧暦新年。
いよいよ、本格的に一年を迎えます。

早々の賀状をいただいた皆様には、
新年の挨拶状を出したところです。

この旧暦の年末に
師匠の嬉しいニュースが届きました。

すでにいくつもの輝かしい日本の賞を取られていますが
今回は、栄えある国際的な賞です。

しかも、第1回目だそうです。
同期の仲間が、英語の記事を読んでいていち早く知り
メールで知らせてくれたました。
https://www.domusweb.it/en/news/2018/02/09/itsuko-hasegawa-wins-first-royal-academy-architecture-prize.html

本当に、おめでとうございます!

日本で初めて公共建築をコンペで勝ち取った女性建築家として
第一線を走ってきて下さいました。

海外での活動も広く、
世界で評価も高い、ものづくりの実績を積んでこられました。

師匠の活躍がなければ、私たち女性の今がないと言っても
過言ではありません。

女性が現場に出るときの、心構えや
当たりの強さなどの話も伺ったり

建築のものづくりの考え方だけではなく
公的な施設を作るときの多くの方々との付き合い方、
考え方の違う人々を束ねる力など、
その背中から学ばせてもらいました。

ご本人にとっては、入れ替わりの激しいアトリエ系事務所の
スタッフの一員でしかなかった私かもしれません。

それでも、現場に出して頂いたり、(そのチャンスはそう多くない)
こうして、今でも、優秀な方々(英語が喋れないのは、私くらいでした)
との縦横の繋がりを持たせていただいていることにも
感謝しています。

結婚後、子どもが生まれてからは、
毎年の新年会もご無沙汰してしまっていました。

お祝い会も開催されるようです。
関東在住時であったら、ぜひ参加したい思いです。

もう一つは、恩師の訃報です。
http://www.engawa.ne.jp
メッセージ投稿先はこちら
http://9225.teacup.com/engawa/bbs

賀状の返事を出す前に、、、
亡くなられてしまいました。
その点では今年は旧暦新年が遅すぎました。

先生は、一貫して、まちづくりの住民参加、
市民に建築を開いていくことに
こだわり続けて、退官後も、
精力的にまちづくりの活動をされていました。

大学を変えてでも、通いたかった研究室。

他校からの異端児的な私を受け入れてくださり、
研究も、就職も背中を押してくださった先生。

こども環境学会でお会いした時も、
つい先生に相談ごとを持ちかけた私の話を
ニコニコと聞いてくださり、
また頑張ろうと思ったものでした。

新年の賀状には、
長年の海外での活動の様子が
写真とともに送られてきました。

本当に、頑張られるなぁ。。。と
感心していた矢先でした。

こちらは、お別れ会が後日執り行われるそうです。

昨年の卒業生の集まりにも、子どもの行事と重なり、
伺えず、お元気な姿を拝見できぬままとなりました。

こうして、振り返ると、少し、後悔がなくはないですね。

建築のものづくりの仕事に、
お世話になった方々とのお付き合い
子どもや家族のこと家事や学校行事、親のケア、
自分の勉強、友人知人との楽しみや、趣味など、、

限られた時間の配分を、
いろいろな折り合いをつけて決めています。

それでも、
やはり、先生にはお会いしたかったと、悲しみとともに
じんわりとした思いがこみ上げて参ります。

こうして、毎日が選択と葛藤、
そして喜びと悲しみの
相反するような出来事で、
人生は過ぎていくのかもしれません。

嬉しいニュースと悲しいニュース。

両方を同時に受けて、ちょっと心の混乱!?を
整理するためにも、今日は綴りました。

長谷川逸子先生、受賞おめでとうございます。
これからのますますのご活躍をお祈りいたします。

延藤安弘先生、ご冥福をお祈りいたします。
志を引き継いで参ります。

個人的な心の吐露を読んでくださった
読者の方にも感謝いたします。
コメント

安心安全の住宅地とは、これからは空中も要注意⁉︎

2018年02月12日 | 子ども・環境



立春を過ぎて、風は冷たいものの、
日中の光の中に、春の兆しが見えてきました。

先週、子どもの学校のPTAで
近隣の防犯パトロールを行った際には
早咲きの梅や寒桜も見られ、

道路の危険箇所確認の前に
歩くメンバーからは、見て見て〜の声、笑。

来年の新一年生の保護者の方々と、
通学路の安全確認を行うと同時に、
近所の春の訪れも味わったのでした。

安全確認といえば、仕事では、
住宅を建てる時の土地選びのアドバイスで、
周辺環境のチェックを行っています。

チェックする項目は、いくつかあります。

その一つに、夜の風景があります。
夜間の安全確認は子育て世代にとっても重要。

購入前に「必ず、夜も見てくださいね」

と、アドバイスしています。昼と夜で趣はガラッと変わります。
価格が安いところは、どうしても何かしらあるので、特に注意です。

気に入ったけれど、夜がどうも、よろしくない
という時の対策としては、
街灯が少ないところには
自治会にお願いしてつけてもらうこともできますし、

道幅が狭く、交通事情が悪いところには、
カーブミラーなどは警察に相談もできます。

今日は、これまでの私のアドバイスやチェック項目に、
加えなくてはいけないかもしれないという
昨今のニュースに絡んで綴ります。

ちょっと、ぶっ飛びすぎかもしれない。
けれど、近い将来の懸念事項かもしれない。。。。

それは、「空中事情」です。

佐賀県で、民家に自衛隊のヘリが落下する事故が起きました。
関係者の方にはお悔やみ申し上げます。

実は、横浜の住まいの上空をヘリが飛ぶことがあります。
「バリバリバリ、、、、、」

その騒音を耳にするたび、「落ちないで〜」
と、心の声で、叫んでます。

防ぎようがないので、念を送るしかない。(苦笑)
正確な飛行ルートは、正直なところ、分かりません。

もし、申し分ない土地があったら、あとは、
上空チェックでしょうか。

上空を飛行機やヘリが飛んでいないか、
近所の方に夜間の騒音がないかなど
それとなく、確認できたら、
なお良いと思うこの頃です。

私自身のように、住んでしまっていて、どうしようもない
という場合には、「異常な音をいち早く確認する」
これしかないでしょうか。。。

ドローンでの配達なども、近い将来実現していくでしょう。

様々な、防災訓練が行われていますが、
上空からの危険物に関しての対策も、
しないとならない時代なのかもしれません。

今のところ、異常をいち早く察知し
まずは、逃げる。これしかないでしょうか。。。

どうぞ、皆様も気にし過ぎず、
いざ、という時の心づもりをお忘れなく。
お過ごし頂ければと存じます。
コメント

立春過ぎて、朝勉を始める

2018年02月08日 | ワーク・ライフ・バランス


節分、立春を境に、いろいろな物事が動き出すと言われています。
運気の流れが変わるのもこの頃だそうです。

建築や土木の現場では、年度末の追い込み時期で
それどころではない!状況でしょうか。

職人さん、監督さんには感謝申し上げます。

気温が上がると同時に人も行動しやすくなります。
心も体も軽くなって参ります。

皆さんは、何か新しいことを始められているでしょうか。

私は、旧暦新年に向けて、ブラッシュアップすると共に
新しいことへのチャレンジも始めました。

まずは、朝勉。(と朝弁=おべんどう作り、もありますが)

冬の朝は寒くて起きられにくいものですが
朝日の前に起き出して、活動し、清々しい気持ちで
朝日を迎えるのも良いものです。

少しだけ、日が昇るのも早くなってきましたしね。

その勉強の中身は、こちら。
木材アドバイザーのテキスト。


著作権の問題もあるので、画像はぼかしています。

私の学びは、
1)建築→2)製材のこと→3)国産木材のこと→4)林業のこと→5)山のこと→6)地球環境のこと

川下から上流へと登っています。
本来なら逆のようにも思いますが。。

日本の建築の教育は概ね川下のみなので、(環境自体は概念で勉強しますが)
完全に独学です。

実務や独学の中で、
山に入ったり、携わる人に話を伺ったりする中で

疑問に感じること、
矛盾を感じること、
出てくる課題、、、
いろいろなモヤモヤがあります。

けれど、様々なことを体系的に学ぶ機会は少なく、
本当にそうなのかも、はっきりとは、していませんでした。

このテキストは、

『日本の林業の現状、木の性質、木造建築に関する知識を体系的 に学ぶ機会は少なく、
木材や木材利用について適切な助言ができる人材が不足しており、その育成』
とあります。一般社団法人 全日本木材市場連盟のHPより

拝読すると、実際に、感じていた疑問
生態系のエネルギーのこと、
樹木と地球の酸素や二酸化炭素の関係、
農業や家畜の課題、、などもはっきりと書かれており、

やはりそうだったか!と思うと同時に、

森林環境の育成を、家庭の家計に例えて分かりやすく
納得したりと、朝から面白く、脳が喜んでいます。
(理解できる、すっきり感によるものですね。)

地球環境保全、日本林業、ときて
明日からは、第3章、木材需要の動向と木材産業のテーマを読みます。

来週末には、このテキストを書いた講師陣による実際の講義もあります。
それが、今から楽しみです。


高校生までは、本当に勉強嫌いだった自分が信じられないですね。

担任の先生からは、「睡眠学習の柿本さん」と、嫌味を言われるほど
授業中は寝ていたし、(ごめんなさい、反省してます)

授業中に当てられて教科書のどこか分からないでいると、
周りの友人が「まるまるページ」と耳打ちしてくれて
ずいぶん助けられたものです。

木のことは、睡眠が少なくても、話が聞けるから不思議です。
ものづくりの恋人だからでしょうか。。。

気になる人のことは、興味が湧くというやつでしょう。

偏ってるな〜という声も聞こえてきそうですが、、、
(鉄とコンクリートが嫌いなわけではありませんよ)

今年も、自分を信じて、
自分のものづくりの道を歩んでいきます!
コメント