せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

旧暦新年に建築家の生き方を考える

2015年02月19日 | ワーク・ライフ・バランス


旧暦で新年の今日。私が大事にしている「春節」です。

現在、随時ご挨拶のハガキを出して参ります。
世間からズレておりますが何とぞマイペースをお許し下さい。

今年は日本建築家協会の「登録建築家」を更新する年でもあります。
3年が早いです。
更新するには、志し高く、日々研鑽を積んでいるか?というチェックが入ります。

その中で、自身で読んだ書籍の中身と修得した内容を申請するコーナーがあります。

建築の本を手に取り、あらすじと学んだことをまとめていて、
私の人生の方針を決める箇所に出会い、今日はそのことを書きながら、
自分への宣言としたいと思います。

書籍は、木造のダイナミックな建築のものづくりで知られる内藤廣氏の作品集&自伝的なもの。
その中で、内藤氏自身が恩師である建築家吉坂隆正に生き方を学んだエピソードが出て来ます。

『先生の生き方は命がけだった。大学で教育し、社会的な役割も 沢山引き受け、
夜になれば設計をし、大酒も飲んでいた。大変だったと思う。』

『人生観や生き方そのものが凄まじかった。』そうです。

社会的な役割も 沢山引き受け、、、 
の部分に私自身の迷いが降り切れました。

専門以外のその役割(家庭人、地域人としても)も、日々増え、
社会での役割が増える度、それはそれは、、、面倒な部分もあります。

引き受け過ぎではないか?
身が持たないのでは?
ばかばかしくないの?

「森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト」としての社会貢献も
やめちゃえ、やめちゃえ、という誘惑の声 (←自分の弱さからの声ですね、,笑。)

に負けない!
道は間違いないぞ!

と、再び気合いを入れることが出来ました。

40代に突入したとき、私の中で、子どものことや家族のことであたふたしながらも、
社会的役割も建築のものづくりと同列と、考えることにしました。

私自身、建築のものづくりは、文化づくりであり、社会づくりであると捉えています。
だから何事も行動出来るのは、その信念、「建築家=社会づくりを担う職能。」

が背後にあるからです。

それでも、さすがにいろいろとやり過ぎると混乱を極めるので、
じっくり見極めながら進んで行くことを、ここに宣言します。

エネルギッシュに動き回り、実は早く亡くなる方も少なくない建築家という職能、、、
なので、吉坂先生のような大酒飲み、、は我慢し(!?)

何事にも健康的に楽しむ精神でチャレンジを目標の一年とします。
写真は、今朝の初日です。
チャレンジの翼を広げているように見えます。


建築の方向性は、、、

木造のダイナミックな建築(集成材等で)は世にあるけれど、(内藤廣氏がその第一人者)
国産木材活用で、エレガントで繊細な空間、人を癒せる空間は、まだこの世に多くない。
ですから、そこを目指します!

皆様も今日は新年の新月。どうぞ、信念を新月に宣言してみて下さい!
アファメーション効果抜群ですよ。

最後にいつも思い立つたら行動!の私について来て下さつている皆様に感謝して。
えつ?ついてきているのではなく、振り回されている!?
いやはや済みません。

恒例の新月一人会議にて。



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スッキリとした気の流れを呼び込もう!

2015年02月14日 | 季節感のある暮らし



シンプルなことですが、、、

その人を取り巻く空間や環境は、

その人の気持ちに、とても影響します。

建築のリフォームや改修等時間と費用を掛けられない!

と言う場合には、インテリアでの工夫が手取り早いですね。

家具やカーテン、クッションカバーを変えるだけも

気分が変わります。

ただ、そんな大物を買いに行けない、という忙しさの時には、

お花が有効。

人間のためにその命差し出してくれて、ありがとうの気持ちで愛でます。

写真は、てんすい桜です。

2月の初めには、熊本の天水では、早咲きの桜が咲きます。
毎年、近くの温泉で販売。立ち寄つた時に頂きます。

今年は竹付き。そのまま飾れています。

「お花も買えないわ~」というかたは、香りでリフレッシュして下さいね。

天然アロマにも随分とお世話になつています。

季節の変わり目で、年度末の忙しさに、体調を崩しやすい2月。
皆さんが少しでも健康で気持ちよく過ごせたらいいなと思います。

親元離れた学生時代から、私自身が一年で一番しんどくなる季節でした。

今は、、いろいろ万全策をとり、
(←ヨガやウォーキング、入浴などで血の巡りを良くしておく)
持病の偏頭痛もなくなりました。

なぜ、花やアロマが効果的というと、
気の流れをとても良くしてくれるからです。

目で、香りで、五感への刺激とともに、その命の持つ「気」が心を落ち着けてくれます。
自然に近いものに触れると自然に人も無理しなくなるのでしょうね。

特に、お花は人間関係で疲れた時にも有効。

ストレスの多い時は、自分の気の流れもぐちゃぐちゃになり
悪循環に陥りやすいです。

一瞬でも良いので、じつと花を眺めて、嫌な気分を吹き飛ばし、
自分をスッキリと保つて欲しいなと思います。(←自分にも言い聞かせてます、笑)

慌ただしさの中にも、心の余裕を取り戻したいものです。

そして、そろそろ、新しいことを始めたいという方も多いでしょうね。

最初に書いたように、インテリアや家具選びでアドバイスが欲しいと言う方、

ちょつとリフォームしたいというワクワク感のあるかたは、
お気軽にお声かけ下さいね!

それでは、間もなく訪れる春を、皆様が気持ちよく迎えられますように。
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日常で、専門家の教訓を得る

2015年02月13日 | ワーク・ライフ・バランス

とうとう、先週、親知らずを抜きました。
私の体調管理のバロメーターでもあつた「親知らずの歯」。

一週間程、腫れと痛みに悩まされた親知らず。
以前から、体調が悪いとうずき出しました。

「親知らず」がなかつた20歳代の頃。自分は新人類だ~と喜んでいたら、
何と、限りなく30代に近づき、下の歯だけ生えてきて、

途中で止まりました。

「このままでは歯磨きがしにくいので、虫歯になりやすい。
抜きましょう」という歯医者と。

「もう少し生えるの様子見ましょう。ただしよく磨いて下さいね。」
という歯医者と。

「親知らずは虫歯になりやすい」=磨きにくいから

の公式と理解し、ならば磨いたらいいじゃないかと、、、
かれこれ15年程が経過。

虫歯にならずに来たものの。
体調が悪いと痛み出す親知らず付近。

その時はたいてい、生活のリズムが乱れているとき。
睡眠不足、過食、飲み過ぎ、夜更かしなどなど。

つまり、免疫力が落ちていてバイ菌が溜まりやすいんですね~。

親知らずがうずく時は、生活見直しなさい!
私の体調管理のバロメーターでもあつたでのす。

今回の歯科の先生は、

「親知らずが全部生えていないので、エナメル質の部分に歯茎が当たり
常に歯と歯茎がくつかず、ぐらぐらの状態。

最後まで生えるとセメント質の部分に当たり歯茎がちゃんと歯と密着し、
バイ菌は溜まらなくなるんです。

だから抜いた方が良いでしょうね。」

ガ======ン!!

そうだつたんですね!エナメルとセメントの違い、仕事柄よく分かります。
こんなふうに、理屈で説明してくれる先生がいたら、、、

こんなに痛み我慢しなくても、抜いてましたよ~。
歯磨きがしにくいだけじゃなかつた!

今回の教訓。

ユーザーは、専門的ではないので、理論的に説明しない」というのは×
私も仕事の時は、専門用語過ぎるのは良くないと思うのでなるべく噛み砕きますが、、、

やはり、ちゃんと理論的に何事も説明していこう!
と、思うのでした。

この2週間程、、、腫れやズキズキと抜歯の後のうずきとに悩まされ
痛み止め飲みつつ、ごまかしながら

こどものインフルエンザで一週間出来なかつた仕事を
ムリムリしたからかなと反省しつつ、ちゃんと寝るようにしています。

うずきで眠りが浅いので、実際はまだ万全ではないのですけれど
来週の旧暦新年に向けて、パワーアップさせます。
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古材と向き合う

2015年02月09日 | A04監理_熊本県X邸古民家再生



日曜日は、古民家再生の調査でした。

古材と向き合う時、そこには悠久の時が流れます。

今生きている人間よりも古くからそこにあり、
更に山で同じくらいの時を過ごした木の命です。

尊敬の念すら覚えます。



普段見えない部分を、見えるところから可能な範囲で覘く調査。

大工さんのご協力もあり、不明だつた箇所が明らかになり、
設計の方針が決められそうです。

それにしても、

代々受け継がれて来た住まいの
その手の加え方や、過去の職人さんのお仕事ぶりが分かり、

今の建築がここまで大切にされるだろうか、、、、、と

現代のものづくりを、戒められるような気持にもなります。

当時のガラス入りの建具や、家具なども残され、活かしたいなぁ〜と
蔵に入りながら、改修工事の施工予定者さんとも話しました。

古いものは、サイズや機能が
現代の暮らしには、なかなか合いにくい部分もあります。

どこまで、出来るかは、、、、ご要望や知恵次第!?
お楽しみですね!

立春過ぎたとはいえ、まだまだ寒い中、ご協力頂いた皆様
お疲れさまでした。
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祝上棟!!

2015年02月02日 | A01監理_神奈川県川崎市新築工事


関東地方に雪が舞い降りた次の日、
1月最後の大安に、川崎市T邸の現場にヒノキ土台が入りました。

そして、2月2日の良き日に上棟です。


今回は、構造材に神奈川の木を出来る限り採用。

地域の優良住宅として、かながわ200年の家の補助金も頂く予定です。

かながわの木と言えば、2009年に使いたいといろいろと調べた結果、
流通が整のつていないことが分かり、当時は採用出来ませんでした。

県の政策で、なんとか神奈川の木を製材出来る工場が出来、見学会に伺い、

勉強会で製材屋さんと知り合いました。

そのような流れで、希望してから5年越しとなりました。

しかし、『使いたい!』と言い続けなければ、つくり手とも出会えないのですから、
言い続け、行動することは大事ですね。

今回、使うかながわの木を使うチャンスに恵まれて本当に良かったです。

理解力があり、引き寄せ力抜群の建主様と、
チャンスを提供くださつた工務店さんのお陰です。

建主様にも多いに喜んで頂き、嬉しい限りです。

建物へのお清め(お酒とお米を蒔きます)に乾杯!


工務店の社長さんも、ご両親も参加してのお祝いの席。

私自身は木材を確認した後に熊本に戻り、お祝いの席には同席は出来ませんでしたが、
代理出席のパートナーから報告を受けました。

これからの工事の無事と、関係者皆様の益々の発展を祈念して!
おめでとうございます!!
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