昨日は、横浜市S邸の現場に急きょ向う。
工程で行けば月曜日に足場解体だからだ。
足場に登れる最後のチャンス。
ここをはずすと監理者としての後悔が残ることがある。
屋根、雪留め、樋の施工。外壁の仕上げ、板張りの防水などなど、監て廻る。
↓屋根先端、雪留め、隠し樋
↓隠し樋の開き留めL金物を逆使いにし、補強する。
↓木のあらわしのところ板金をお願いしていた。出来てるかな?
↓素材の違うところ納め方、現場での悩みどころの一つ。
金属?木板?どうしようか・・・
こちらの希望と監督Kさんのアイデアと練った結果。
スッキリと美しく出来て良かった。
実際に、先日変更した樋の色(←毎回悩ましい)を一部戻してもらう。
外壁が、板張り部分が茶色、左官部分がグレーベージュと2色使いなのだ。
どちらに合わせるかで、先週の現場でかなり悩んだ。
出来れば樋は見せたくない。存在感をなるべく減らしたい。
自然素材の仕上げの中で塩ビ管が浮いてしまうからだ。
設計者の選択の中には、建物の中に隠す(雨漏れのリスク伴う)
樋を付けない(雨の日は、、、建物周りがびしょぬれになる)
というものがある。それが私にはどうしても出来ない。機能あっての美観と思うからだ。それでも、屋根の先端は板の2重張りで隠し樋にしてある。
折り合い案として、一部木の板色合わせでお願いする。
樋は・・・木造住宅の美観課題として今後も残るなぁ、と自分に良い聞かせながら、現場を後にする。
検討に付き合ってくれ、柔軟な対応の監督さんに感謝して。
最後に、大工さんと挨拶出来たのも良かった。とても良い仕事をして下さいました。午後ご覧になった建て主様も感動されていました。
また、ご縁がありますように!(実はI大工さんとは2回目)
日曜日はS邸の外部仕上げの色の打合せでした。
実際の太陽の光の元で、比べていきます。
今回は、ヒノキとスギを外部に使うところがあるのですが、(もちろん腐りにくい赤味や芯持ち材を採用していますよ)木目によって色のすい付きが違うので、同じ色番号では、揃いません。
そこで、木によって塗料を使い分けます。
もちろん、塗らないという選択肢もあるのですが、木部の腐りにくさを減らすことと、意匠的な意味合いで塗ります。
木は使いたいけど、和テイスト過ぎても違う、洋風でもない。
この辺りの建て主さまの要望を満たすには、どの辺りが落しどころなのか、毎回手探りですね。
それから、内部仕上げの最終確認と造り付け家具の打合せも。
家具は、お楽しみの部分でもあり、あれこれ考えられるだけに建て主さまが決めきれないという部分が大きいですね。
建て主さまの要望に対して、アイデァはつきない。
ああしたい。では、これはどう?というコラボレーションの時間が、設計者の醍醐味でもあります。
お子さんも一緒での打合せなので、長時間は出来ません。
それでも日が暮れて・・・。
お楽しみは、また!!お疲れさまでした。
先日は、年明け初めてのS邸の現場定例。いよいよ内装工事。
外壁のモルタル工事も進み、内部は、木枠や家具などの納めにも着手。
今日は現場にあった素敵なもの達を紹介。
1)杉板のニッチ家具。
そこのコーナーのデットスペースを活かして家具を造り付けに。
将来のこども室なので、賞状、写真などちょっと飾っておけるといいなという想い。
今回の工務店さんは、家具職人さんもいらっしゃるので、造り付け家具はとても頼み易く、助かっています。
リビングボード、食器棚、本棚、ワゴン、ミニデスク、、、
新規に購入する必要がないというくらい盛り沢山です。
杉板を丁寧に剥いでつくった家具はとてもきれいで温かみがあり、オリジナルで
使い勝手もよく。本当に嬉しいですね。
2)トイレ手洗いの陶器
なんと素敵!
建て主様のお母様お手製の鉢。お料理を入れても良いお鉢をトイレの手洗い器に。
スギとヒノキをふんだんに使った住まいにとて合いますね。
もったいないくらい。
住まいの中で、小物やインテリア、家族の衣服などで沢山の色使いがあり、私は空間は「地」(じ)でよいという考え。その方が差し色が効くし、飽きない。何といっても家族という主役が映えるから。
そんな空間にさりげなく、差し色の手洗い器。ニクい。
何度か現場にもいらしているお母様。コンセプトがバッチリ合っていて小さな感動を覚えました。
今後別のプロジェクトでも製作をお願いしたいくらいです。
ありがとうございました!!
昨日はS邸の現場定例でした。
↑看板も最上部に付けてもらいました.
Y建設のKさん撮影
足場に登って、上階、外部、屋根の仕舞いを見ながら、まずは、進行状況の確認。写真に収めて行きます。
↑棟換気の取付けを待つ状態
今回は横葺き。屋根の重ね代や金物のおさえ具合を目視確認
ここのところ、日が暮れるのが早いので、打合せ事項はちょっと待ってもらい、まず現場を確認。最初に現場からの質疑に答えていたら、あっという間に暗くなってしまいます。冬の現場は要注意なのです。
先日、スタッフを行かせたら、写真が撮れなかったと嘆いており、その辺りの段取りも指導しないといけないのか・・・うむと思った次第。
↑サッシ廻りの防水確認
こちらから、気になってことや確認したいことを、まずは監督さんに聞き、課題をクリア。その後、監督さんの質問に答えて行きます。
同じ木造住宅と言えども、一つとして同じものはありません。毎回、アレコレ現場をみながら、どう納めて行くか説明したり、この方が納めやすいよと言う提案を受けたり、話は尽きません。
↑前回の指摘事項、金物設置を確認
現在は、外壁の下地と断熱の準備工事中。夕方からぐっと現場は冷え込みます。
監督さんと大工さんと工事のこと、材料のことなど、話し込んでいたら、あっという間に身体も冷えて、まずいまずい。
ついつい、面白くて楽しくて、体調監理怠らないようにしないと。
いろいろとね、悩む難しいカ所もあるのですが、明るい監督さんと大工さんに、ものづくりの前向きな良い気をもらって、現場を後にしました。
↑小屋裏は目一杯収納。落下防止どうするか、
建て主さんとも協議して手すり付けることに
余談
更に、気がつけば夕食作りのタイムリミットを過ぎているではないか~。
急ぎ歩いて、乗って(電車に)、また小走りで息切らせて帰宅する。お腹をすかせて半ばぼーっとしている子どもを横目に、急ぐからね~と猛ダッシュで準備。
食べさせて、お風呂に入れて、寝かし付けて・・・。今日一日終わった。
とほっとしたのもつかの間、帰宅したパートナーに「もしかして洗濯物干したまま?」と聞かれ、ガーン。
既に夜露が・・・。
えいっ、もう雨は振らないでしょう。
次の日のおてんとうさまに、もう一回乾かしてもらいましょ(笑)