乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

九份と十分

2012-12-21 | 台湾
 先日同行者がいて乗り鉄ではない観光目的で台湾に行くことになりました。目的地は大雑把ながらとりあえず九份が入っています。九份は大変な人気スポットだそうですが、階段に赤ちょうちんが下がる写真に訴えるものがあるのでしょうか。それならついでに十分にも寄るか、じゃ近いところで基隆泊、と話がまとまります。

 というわけで夕方台北の松山空港に着き汎航通運のバスで基隆に出ました。夕食のため廟口夜市に行ったところ平日で空いていて快適でもありやや寂しくもありという感じでした。


 なんとなく目についた子供向けくじ引きの箱です。阿里山森林鉄路がどこかの中古路面電車買ったような感じでしょうか。


 翌朝は九份と十分の玄関になる瑞芳に向かいます。基隆~瑞芳~九份は基隆客運のバスで一本ですが気分を変えるため台鉄で行くことにし、八堵で乗り換えようとすると、お南アフリカ製のEMU400だ、となりました。これって来るとうれしい釣り掛けだけどなかなか当たらないんですよね。今回は見るだけでおあずけです。


 と思ったら見慣れないヤツが来ました。


 こいつが日本製の普悠瑪号(プユマ号/TEMU2000)かあ、くちばしみたいな色はシャープで悪くない感じだけど日本製はもうお腹いっぱいな感じもします。台湾で「日本車」に当たるとなんで台湾くんだりまで来て日本製に乗らにゃならんのだそろそろ他の国から買わないかな、などと考えてしまうけどまた増えるのですね。(実はそれ以前にそもそも新車が入らないことが一番うれしかったりするのですが。日本製でもDR2700は大好きだから勝手なものです。)
 とはいえいずれお世話になることもあるだろうからあまり文句言うとバチが当たりそうなどとも思いつつ、でも今回はとりあえずあっち行けシッシッという気分で見送りました。


 瑞芳で一旦降りて荷物を預け、九份は赤ちょうちんが点る夕方が「見ごろ」だというのでまずは平渓線で十分に出て時間つぶしすることにします。この路線は「輪っかの交換」とか硬券がある点はありがたいものの新しめロングシート気動車のうえ平日なのにかなり混んでいたりでどうも乗り鉄ごころに響いて来ないのですが、ともあれ線路脇の天燈屋さんはどこも繁盛しているのは結構なことです。


 こういう出すだけムダな看板はむしろなんだかうれしくなります。

 十分では十分瀑布にでも行けばいいかと思っていたのですが、雨で寒く歩く気がしなくなってしまいあれこれ食ってぼんやりしただけで瑞芳に戻りました。

 瑞芳に戻り基隆客運に乗って着いた九份も観光バスが行き来し人出がすごくてびっくりしました。観光客を当て込んだ店がたくさん並び間はもっていいのですが、斜面の町で雨だけでなく風が吹き寒く何のためにせっかく冬に台湾に来たんだろう、という気分になってきます。
 台湾のイヌは暑いからネコのようにダラーっとしている(山のイヌは吠え付いて怖いけど)のかと思っていましたが、寒くても別にシャキっとするわけではないようです。

 いよいよネコのように丸くなっています。


 結局寒さで夕方まで待つ気がしなくなり、とっとと高鉄に乗って暖かい南に向かおうということになってしまいました。イヌを笑えません。そんなわけで高鉄で高雄の左営に着くと暖かで天気も良くほっとしました。やっぱり高鉄はスゴイ高鉄どうもありがとう、と普段「高速鉄道は乗ってもつまらない」などと思っているくせに思いっきり感謝してしまったのはわれながら図々しいところです。速いというのはやっぱりステキですね。ということは前述の普悠瑪号に感謝する日も近そうです。
 というわけで改めて台鉄に乗り換えようと新左営駅に入ったらPP自強を模したステッカーが貼ってありました。注意という割にどこかのんびりしている感じで和みます。

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