乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

釜山のモノレール

2017-05-18 | 韓国
 第一印象というのはなかなかしぶとく、韓国で最初に高速鉄道が開業したとき東大邱~釜山の高速線は未開業で在来線の京釜線経由だったことから東大邱~釜山は遅いような気がしてしまいます。それも懐かしい話になり高速線経由の今は40分を切る列車もあるくらいで便数も多くごく気軽に行き来できる区間です。だからというわけでもないのですが東大邱から釜山に行きました。

 KTXで着いた釜山駅の近くには歩いて行ける、というより歩くこと自体が目的のような観光名所「草梁イバグギル」があるので見物に行くことにします。釜山駅前で日本語もある観光案内板を見るとちゃんと「草梁イバグ道」と書かれていました。


 草梁イバグギルは山に建ち並ぶ住宅の中を通って坂を登って行く散策路で途中階段も挟みます。ときどき観光客を載せた電動三輪自転車を見かけましたが坂がきついところなので電動とは言えよく登って行くものだと感心してしまいました。


 途中壁に昔の釜山駅を描いてあったり写真が貼られたりと見物する場所が設けられています。「階段ジプ」というその名の通り階段に面したかわいらしいお店では飲み物を売っていました。


 だいぶ上がったら階段の脇にモノレールがあらわれます。近年日本にも韓国にも増えた嘉穂モノレールで途中乗降所が1ヶ所あり自分で降りる場所のボタンを押すのでエレベータのような感覚です。韓国では以前鎮海で乗ったことがありますが、ここのモノレールは8人乗り1両のみで20人乗り2両編成で一度に40人乗れる鎮海よりだいぶ小さく雰囲気が違います。また狭いところを登って行くので鎮海とは別の面白さがあり無料ということもあって好印象です。


 上まで乗って見下ろしたらチリのバルパライソの名物になっている古いケーブルカー群(右)を思い出しました。単に港の景色を見るだけでなく乗り物に乗る楽しみを加えるとぐっと面白くなりますから釜山もうまく名所を作ったものだと思います。


 モノレールを降りてからさらに登ると堂山という祠の脇を抜けて山腹を走るバス通りに着きました。通りの統一パークマンションバス停から少し下りたところには「イバグギル工作所」という生活資料館があります。


 統一パークマンションからは西面方面に向かう86番のバスで「下界」に向かいました。山腹を走るので眺めが良く楽しい車窓です。


 という具合に見物し釜山駅の近くにこういう名所があるとは便利なものだと感心しました。

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