乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

盈徳のズワイガニ元祖村

2019-04-04 | 韓国
 先日ちょっとだけ韓国に行こうと具体的な行先を決めないまま大邱までの航空券を予約しました。大邱からどこに行こうかと考えて思い浮かんだのが東海岸沿いの盈徳です。昨年開業した浦項~盈徳の東海線にまだ乗っていなかったので一度乗っておくことにしました。
 盈徳と行先を決めて大邱空港に着き、市内バスで東大邱駅まで10分ほど、さらにKTXに乗って浦項まで30分ちょっととあっという間に初乗りする区間に到着です。浦項で乗った盈徳行きはRDC気動車のムグンファ号でトンネルが多く線形が良い新線区間を快調に飛ばすこと34分で盈徳に着きました。(乗り鉄の話はこちらをご覧下さい。)


 さて盈徳といえばズワイガニが有名です。ちょうど漁期でもありせっかくなので食べて行くことにしました。ただ盈徳の中心街や盈徳駅は内陸にあるのでズワイガニ店が多い海沿いにはバスに乗って行かねばなりません。と言っても盈徳駅はまだ新しい駅ながら盈徳郡の農漁村バス(路線バス)が駅前に乗り入れているので乗り換えは容易です。海沿いを走る丑山行きのバスに乗りこみ最前列の座席にかぶりついていると満開の桜がキレイに見られますが「花より団子」というか韓国式だと「金剛山も食後の景色」というか、カニが気になっているとキレイとは思ってもそこまでしみじみ感じていられません。


 盈徳から五十川沿いを下って河口の町江口に出ました。ここは盈徳で最もズワイガニの店が多く集まっているところで橋にくっついたカニが目立っていますが今回はもう少し先まで行きます。江口では盈徳駅のひとつ浦項寄りにあたる江口駅前に寄ったりまたカニの橋を渡ったりと行ったり来たりのなかなか複雑なルートです。


 複雑なルートが終わって海岸沿いをずっと北上するようになります。盈徳駅から50分ほどの景汀2里停留所で降りました。盈徳郡のバス停の待合所はここのみならずカニの形です。バス通りから少し下るとこじんまりとした集落と漁港が広がっていてぽつぽつとカニの店がありました。


 この集落は車踰マウルといいズワイガニ元祖村(テゲ元祖マウル)を名乗っています。その由来が書かれた碑が立っていたので見ると役人が1345年にズワイガニの産地のここを巡視したという故事が書かれていました。そういうところならそこでカニを食べてみようと思って来たわけです。


 歩いているとカニの殻がたくさん捨てられていたりするのでいよいよ食べねばという気分になるのですが開けている店があまり見られません。通りがかりの人に聞いてみたところ船を持っていてカニ漁をしているうちが直接売ったり蒸して食べさせるところが多くそういうところで食べるにはなるべく事前に予約した方がいいのだそうです。


 ここも今日は休みかなという雰囲気ながら声を掛けたら大丈夫という食堂がありました。予算は4~50000ウォンくらいと言ったらこれくらいが1匹40000ウォンというカニが水槽から取り出されたものの相場がよくわからないのでお任せして席で待つばかりです。


 しばらくして蒸し上がったカニが出てきました。おかずは茹でたワカメや山菜がつくくらいなのでカニに集中することになります。カニは大変おいしくその分殻をハサミで切りながら食べるのがもどかしくもありシメのカニミソチャーハンまで来たらなんだかホッとしました。


 これまで盈徳にはバスに乗るため何度か寄ったことはあったものの毎回カニの時期ではなく食べることができずにいたのですが、今回ようやく食べることができ東海線浦項~東海の初乗りも済ませられまずは満足です。

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