乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

マヨルカ島北部のローカルバス

2015-12-08 | スペイン
 スペインのマヨルカ島北部でローカルバスに乗り継いでみたところ前回同様に予想以上に美しい景色が楽しめました。サイトのこのページと話がかぶりますが、ここではバスそのものより乗り継ぎ途中で寄り道した時の話をしていきます。

 まずマヨルカ島の中心パルマからの近郊鉄道で着いたインカ(Inca)駅の様子です。インカは革製品の産地でアウトレットショップがいくつかあり買い物もしてみたいところなのですが、私が着いたのはまだ朝の暗い時間だったのでそちらとは縁がないまま鉄道からバスに乗り換えました。


 インカで330番のバスに乗って北のトラムンタナ山脈に登り峠を越えた先の終点のユック(Lluc)で降ります。停留所は山間地にぽつんとある修道院(Santuari de Lluc)のすぐ前です。

 ここでは時間があったので修道院を見物しました。正面の大きな四角い棟の中にはホテルやレストラン、また出土品から陶器、絵画に服飾品と博物館と美術館を合わせたような様々なものが並ぶ展示室などが入っています。その前にはカフェや売店や土産屋が入った建物も並んでいてとりあえず行くあてはある感じです。

 インカからの道はかなり険しいのでこんなところにこんな立派なところがあるのかとちょっとおどろきでした。

 修道院の裏の丘には遊歩道があり大きな十字架が立つてっぺんまで上がることができます。

 上がると展望がきき気持ちはいいものの切り立った崖なのでちょっとコワくもありました。


 ユックからは1日1往復しかない355番に乗ります。途中大変美しい難路を楽しみながら終点のサ・カロブラ(Sa Calobra)で降りると目の前はすぐ海です。

 ここでは停留所から10分くらい歩いたところにある景勝地(Torrent de Pareis)に行きました。河口ギリギリまで続く渓谷が、狭い岩間の河口から海にそそぐ手前でやや広がっている、というところです。画像右側がその渓谷を下って岩間の河口へと向かう川ですが、左奥が水源の豊富な湧水が画像手前側をぐるっと回ってそこに合流するためいよいよ複雑な景観になっています。

 見物後バス停付近に戻ると周りにはセルフサービスのレストランが数軒あり、さらに海側に下るとセルフサービスでない小さめのレストランも並んでいました。

 ちょうど昼どきでバスの発車まで時間があったので後者のレストランのうちのひとつに入ることにします。海が見えれば単純に魚が食べたくなり焼いてもらって潮風を浴びながらビールを飲むといい具合に時間が潰れました。


 このあとはユックに戻り古い電車で有名なソーイェルを経由してパルマまで乗り継いだらぐるっとマヨルカ島北部を1周したことになります。なんとなくバス目当てで寄っただけながら山間部の修道院に海岸線の景勝地にと楽しい1日が過ごせました。
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