豊原夜市
2014-05-30 | 台湾
今回は2010年までは台中県豊原市、現在は台中市豊原区の話です。とりあえず豊原駅を降りると豊原客運という地元バスのターミナルがあります。
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豊原客運は一般路線バスのほか台北への高速バスも運行していますが、特筆すべきは台北から高速バスに乗って来ると無料で一般路線バスに乗り継げるというサービスを行っていることです。さすが地域密着事業者の高速バスらしいと感心させられます。
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ターミナル内はよくある半円状のホームに円形の切符売り場です。こういう雰囲気は近年のピカピカな駅より旅情を掻き立てられる気がします。
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切符売り場の上に掲げられた路線図を見ると、長らく通行止が続き復活の兆しがない「谷関・中部横貫公路経由の」梨山行きがそのままになっていました。(現在梨山行きは埔里経由。乗った話はこちらをご覧下さい。)今は行かない花蓮まで描かれていたりもう走っていない「梨山~華崗」という路線も残りびっくりです。
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さて豊原駅・バスターミナルからそう遠くないところに慈済宮という廟があり、隣接して「豊原夜市」が延びています。別に夜だけというわけではなく昼間からやっている店も多いので明るい時間に台鉄とバスを乗り継ぐときなんかでも寄ることもできます。
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ではちょっと中の様子を覗いてみます。入口付近で目立つのが海老入り肉円(でんぷん質のもちっとした皮に肉や野菜などを包んだもの)とカニ肉入りとろみスープの店です。肉円はコショウが効いた挽き肉と海老が入っているもので一般の肉円より肉まん寄りという感じがしました。ともあれなかなか美味しいものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/53/c5f1f820ea7e737e33d3d9daed7ee0f2.jpg)
この夜市で一番人気なのは排骨麺屋で、見るたび列ができているので番号札をとって並ばなければなりません。これはスゴイ、というほどのご馳走ではないものの不思議と食べたくなる味というのか、つい並んでしまうのもわかる気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/1e/2b379e0d7aece767569473f37d788892.jpg)
長く並んで食べ終わりホッとしたら甘いものが食べたくなりますが、さてこれは反則じゃないでしょうか。まあ誰かがやってみなければならないようなものではある気もしますが。何度か他の夜市でも見たのでまだしばらくは飽きられないかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/96/7ddba9732e0b48f1119fc9b2949b8aff.jpg)
ソフトクリームには怖気づき結局パイナップル氷水に杏仁豆腐状のものを足してもらって飲むことにしました。
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落ち着いたらもう少し何かつまみたくなり排骨麺屋と同様に番号札制で長い行列ができている揚げ菱の実屋さんに並びます。混んでいること以外は普通の屋台と大して変わらないような店で、箸で菱に衣つけて油に入れるだけの役が2人、つまみ上げる人1人、袋に入れる人1人と4人が早業を繰り広げているのですがぜんぜん列が短くなりません。揚げたてを手に入れると見た目も味も地味ながらなんとなくつまみたくなる魅力があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/db/0989bfc0ba571e1157ce50ba6e69b11d.jpg)
行列を2つこなして満足し菱の実をつまみながら豊原駅に歩いて行ったら駅前で若い人の声が聞こえ、ラウンドガールのように札を掲げた学生さんに呼び止められました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c1/0167ffae1fb93a259ee5c51555b5a635.jpg)
何かと思ったら反原発の署名集めでした。折角声掛けてくれたのに日本人なので署名できなくてごめんなさい。台湾の反原発運動というと台北など大都市の巨大デモのイメージがまず思い浮かびますが、このように地味な(?)豊原など全土で行われている草の根あってこそでもあるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/38/b834ac2ce440b64ef0cf457d5fcd849c.jpg)
ときおり雨がぱらつく暗い駅頭で呼びかける学生さんたちを見守る「ノーモア・フクシマ」のシンボルです。埔里に高雄に台北に、台湾でふらふらしているとあちこちで出くわすのですっかりお馴染みになってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/7c/bf1b78df986792b1fa693fb093af9044.jpg)
中心に台湾を染め抜きノーモア・フクシマのメッセージを重ねたシンボルを何度も見ていると、ひょっとして福島第一原発事故は実は日本ではなく台湾で起こったのではなかろうかと思えてきたりもし、つまりはなかったことにしよう早く忘れようという雰囲気の当事国がおかしいだけかなどと妙な気分になって豊原を後にしました。
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豊原客運は一般路線バスのほか台北への高速バスも運行していますが、特筆すべきは台北から高速バスに乗って来ると無料で一般路線バスに乗り継げるというサービスを行っていることです。さすが地域密着事業者の高速バスらしいと感心させられます。
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ターミナル内はよくある半円状のホームに円形の切符売り場です。こういう雰囲気は近年のピカピカな駅より旅情を掻き立てられる気がします。
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切符売り場の上に掲げられた路線図を見ると、長らく通行止が続き復活の兆しがない「谷関・中部横貫公路経由の」梨山行きがそのままになっていました。(現在梨山行きは埔里経由。乗った話はこちらをご覧下さい。)今は行かない花蓮まで描かれていたりもう走っていない「梨山~華崗」という路線も残りびっくりです。
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さて豊原駅・バスターミナルからそう遠くないところに慈済宮という廟があり、隣接して「豊原夜市」が延びています。別に夜だけというわけではなく昼間からやっている店も多いので明るい時間に台鉄とバスを乗り継ぐときなんかでも寄ることもできます。
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ではちょっと中の様子を覗いてみます。入口付近で目立つのが海老入り肉円(でんぷん質のもちっとした皮に肉や野菜などを包んだもの)とカニ肉入りとろみスープの店です。肉円はコショウが効いた挽き肉と海老が入っているもので一般の肉円より肉まん寄りという感じがしました。ともあれなかなか美味しいものです。
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この夜市で一番人気なのは排骨麺屋で、見るたび列ができているので番号札をとって並ばなければなりません。これはスゴイ、というほどのご馳走ではないものの不思議と食べたくなる味というのか、つい並んでしまうのもわかる気がします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/1e/2b379e0d7aece767569473f37d788892.jpg)
長く並んで食べ終わりホッとしたら甘いものが食べたくなりますが、さてこれは反則じゃないでしょうか。まあ誰かがやってみなければならないようなものではある気もしますが。何度か他の夜市でも見たのでまだしばらくは飽きられないかもしれません。
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ソフトクリームには怖気づき結局パイナップル氷水に杏仁豆腐状のものを足してもらって飲むことにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/47/3c97b35dbe154728fb5c9cb6625c1cc6.jpg)
落ち着いたらもう少し何かつまみたくなり排骨麺屋と同様に番号札制で長い行列ができている揚げ菱の実屋さんに並びます。混んでいること以外は普通の屋台と大して変わらないような店で、箸で菱に衣つけて油に入れるだけの役が2人、つまみ上げる人1人、袋に入れる人1人と4人が早業を繰り広げているのですがぜんぜん列が短くなりません。揚げたてを手に入れると見た目も味も地味ながらなんとなくつまみたくなる魅力があります。
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行列を2つこなして満足し菱の実をつまみながら豊原駅に歩いて行ったら駅前で若い人の声が聞こえ、ラウンドガールのように札を掲げた学生さんに呼び止められました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c1/0167ffae1fb93a259ee5c51555b5a635.jpg)
何かと思ったら反原発の署名集めでした。折角声掛けてくれたのに日本人なので署名できなくてごめんなさい。台湾の反原発運動というと台北など大都市の巨大デモのイメージがまず思い浮かびますが、このように地味な(?)豊原など全土で行われている草の根あってこそでもあるのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/38/b834ac2ce440b64ef0cf457d5fcd849c.jpg)
ときおり雨がぱらつく暗い駅頭で呼びかける学生さんたちを見守る「ノーモア・フクシマ」のシンボルです。埔里に高雄に台北に、台湾でふらふらしているとあちこちで出くわすのですっかりお馴染みになってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/7c/bf1b78df986792b1fa693fb093af9044.jpg)
中心に台湾を染め抜きノーモア・フクシマのメッセージを重ねたシンボルを何度も見ていると、ひょっとして福島第一原発事故は実は日本ではなく台湾で起こったのではなかろうかと思えてきたりもし、つまりはなかったことにしよう早く忘れようという雰囲気の当事国がおかしいだけかなどと妙な気分になって豊原を後にしました。