乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ワークスワース Wirksworth

2011-12-06 | イギリス
 今回はイングランド中部、ダービーシャーに位置するワークスワース(Wirksworth)という町の話です。現在は静かな田舎町といった風情ながら、鉱山や採石場があり、また産業革命期には紡績工場も置かれたりと様々な産業が栄えた歴史を持っています。と言ってもそうした産業遺産の見物はここではしてはいないのですけれども。

 宿をワークスワースの南東にあるダービー(Derby)にとったのでまずは移動の話です。長距離・短距離のバスが集まるダービーのバスターミナルはダービー駅から歩いて10~15分ほどとやや離れています。ここでワークスワースを経てMatlock、Bakewell方面に向かう6.1系統というバスに乗りました。(前乗り前降りの運賃前払でレシート状の切符を発行。降車時の回収はせず。)

 所要時間は50分ほどと結構乗ります。運賃は3.5ポンド、訪問時1ポンド≒130円だったので高くは感じません。降りたのはワークスワースの町の中心、Wirksworth Market Placeバス停です。このバス停前から東へと町外れまで歩くと保存鉄道Ecclesbourne Valley Railway(イクリズボーン渓谷鉄道)のワークスワース駅がありますが、この鉄道の話はサイトのコンテンツ(こちら)をご覧ください。


 近くにヘリテージセンターというものがあるという看板があったので行ってみるとオフシーズンでお休みでした。そのまま丘を上がって行く道があったので見晴らしがよくなるかと進んでみたところ壁が高いので眺めは今ひとつです。


 町の目抜き通り(バス通り)に下りて南に進むと中世かららしいという建物の跡が残る壁があり、ビール醸造場とパン屋さんの看板が見えました。そういえば小腹が減ってきたかもと気づきます。


 まずパン屋さんの方へと看板に従って横道に入ると1890年創業をうたうその名もOLD BAKE HOUSEがありました。

 入ってみると先客がいて、さらに後からも人が次々に入ってきて、と結構賑わっています。あれこれとうまそうに並ぶのを前にどれにするか迷いつつパイとお菓子を買いました。


 「壁」に戻りベンチに腰かけ美味しくお腹をつくったら今度はビールが飲みたくなるところです。看板には4パイント入る容器がぶら下がっていて、容器つきなら9ポンド、容器を持って来て中身だけなら7ポンドとあり、見ているとその入れ物をぶら下げて買いに来るオジさんやおじいさんが出入りしています。

 1パイントは568mlですから旅行中に4パイント買っても後が大変です。入って聞いてみると一番小さいのが2パイントの紙パックだそうですが、それでも一度には飲めません。

 なので今飲みたいんだけど、と言うとじゃ好きなの飲んでって、と各種試飲させていただきました。どれも美味しかったのでこれなら持ち歩いて飲むのもいいなあと思ったくらいなのですが酒に弱く飲むと眠くなるので歩き回るときや乗り鉄のときは控えざるを得ません。

 タダで飲ませてもらったからというわけではありませんがこのビール醸造場「WIRKSWORTH BREWERY」の公式サイトを貼っておきます。サイトには営業時間が金11:00~17:00・土9:00~16:00とありますが訪問時は金・土共9:00~17:00でしたからどうも流動的のようです。

 少々気持ちよくなったところで見に行くとはバチ当たりのような気もしつつ、目抜き通りの東側にある聖メアリー教会を一回り見物したら上述の保存鉄道の発車時刻が近づいていたので駅に向かいました。


 というわけで食べて飲んだ話ばかりになってしまいましたが保存鉄道と併せて気持ちよく過ごせ良い印象です。
コメント
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