内村特殊法務事務所、ただいま営業中

免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

外野は何とでも言えます

2018年04月10日 | 雑談
檻に入れる際「長男が抵抗」…逮捕の父親が供述

暴れる長男を檻の中に入れる行為に対して
「なんてひどいことを」という自称識者は沢山いましたが、
精神に問題のある人の家族がどういう状態かというのを理解している人はほとんどいないと思います。

もちろんこの家の状況は分かりません。
外に助けを発信、しなかったのかもしれませんし、出来なかったのかもしれません。
ただ、家族という関係性自体が足かせになってしまうこともあり得るのです。

僕は一時期警備会社で『移送業務』というのをやっていました。
これは精神的に疾患のある患者さんを病院や矯正施設まで連れていくという業務です。

文字だけだともしかしたら優しい雰囲気を想像するかもしれませんが、
問題がないような患者さんなら家族が連れて行けますし、自分で行ってくれる人もいます。

警備会社に頼まないといけない状況というのは
もうすでに選択肢が無くなってしまっていたり、家族も限界に達している時です。

そんな業務に当たる時には警備員も覚悟を決めて業務に当たります。
こういう書き方を不快に思われる方もいるかもしれませんが、
移送業務を依頼されるような患者さんは既に会話が成立しない状態になっていることも多く
家の中はゴミ屋敷のようになっている場合も多いです。
また本人も妄想に憑りつかれていることも多く、一旦暴れ出すと僕らの事を本気で殺しに来ます。
さらに言えば基本的にはその家には初めて入る場合も多いので屋内の構造も間取り図程度でしか把握できないため、
どこにいるのかも分からないのが普通です。

それが家族ともなれば
いつ暴発するか分からない
会話が成立しないので説得も不可能、
ある程度以上の男なら両親よりも体力的にも強くなっている。

専門業者に頼むお金がある家はまだいいですが、
頼めない家はそれこそ地獄ですよ。

今回の事件ではある程度自分の意思で檻の中に入れているので
そこまでは暴れなかったのかもしれませんし、まだ家族で何とかなるレベルだったのかもしれません。

真相は外からは分かりませんが
分からないからこそ『家族だから』という軽々な論評は、
ますます家族を傷付ける可能性もあるという事なのです。


運転免許取消処分の回避&軽減専門で25年の内村特殊法務事務所
代表:行政書士:内村世己
URL:http://www.seiki-office.jp/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-5永谷ビル703
TEL03-6356-7386:090-9341-4384