危機管理とコントロール幻想

出張の帰りに新宿駅を通った時のこと
火災警報が鳴って、避難警報が流れてたんですが
周りの人は特に反応が鈍いというか
なんかぼんやりしてるんですよ・・・

あんまり慌ててないというか・・・
落ち着いてるといえば聞こえは良いですが
明らかに「自分には関係ない出来事」としてとらえているように感じました。

結果的には単なる誤報だったようで事無きを得ましたが、
これが本当だったらと空恐ろしくなります。


心理学の用語に『コントロール幻想』というものがあります。
物凄くざっくり言ってしまうと『自分だけは特別』と思ってしまうことです。
『自分は宝くじに当たる』
『自分は交通事故になんて遭わない』
『自分の身には緊急事態なんて起こらない』
という勘違いです。

歌舞伎町ビル火災
あの一軒以降雑居ビルの消防設備チェックが厳しくなりましたし
防火管理者の講習も厳しくなりました。

しかしハード面を充実させてもそれを使う人間の方が緩んでたら仕方ないんですよ

緊急事態と思って素早く対処したけど何も起こらなかった場合と
大丈夫と思ってたらもう取り返しのつかないところまで進行してた場合、

ゆとり世代とかなんとかいうよりも
日本人全体の危機意識の無さを垣間見た気がしました。

「そんな時はどうすればいいのさ？」
と聞かれましたら
「周囲に流されず自分の頭で行動することが生存率を高めます」と答えますので
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