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嚢中の錐などといいまして。

2012年08月24日 | 雑談
『嚢中の錐(のうちゅうのきり)』という言葉があります。

【嚢】=【のう】というのは袋の事です
【錐】=【キリ】板などに穴をあける道具ですね。

意味は錐のような先の尖ったものを袋に入れていると
きちんと入れているつもりでも袋を突き破って出てきてしまう。ということです。

人の場合に当てはめると
能力のある人は周囲の環境がどうであれ、自然と突出してくるということです。

さて、
以前勤めていたお店に勤務しているときの同僚とばったり会いました。
ばったりといっても同じ歌舞伎町ですので別段珍しくもなんともないでしょう。

そいつはお店の売り上げが下がっていることで
上からなんだかんだと言われているようで、
短時間ながら軽く愚痴ってました(笑)

サラリーマンが嫌という人は多いです。
理由はなんなんでしょう?

思い通りにならないから?
収入面?
人間関係?

個々人の事情はいろいろでしょうけど
仕事の悩みの本質なんて
業種が変わろうが大して変わりません。

思い通りの仕事ができないなんて言いますが
実力のない自営業者はサラリーマンよりももっと思い通りになりません。

時間が自由?
自営業者に休日なんてありません。

収入?
社長と呼ばれる人の平均年収はサラリーマンと大差ないと思います。

人間関係?
山にこもって芸術作品作ってても
それを買い付ける人との人間関係はあるくらいです。
自給自足をしない限り他者との関係がなくなることなんてありません。

歯車になるのが嫌?
歯車にもなれない部品が発動機になんてなれませんよ。

後付けの理由なんて
なんとでもいえます。

本当に能力のある人は
サラリーマンだろうがなんだろうが、自然と何かが突出するんですよ。

でもこの嚢中の錐という故事がそこで終わらないところが古典の凄さです。

この故事のもとになった話は、その昔
ある偉い人が大事な話(政治的な話ね)をするときにお供を連れて行くことにしました。
その際、自分のところのお抱え有能軍団からメンバーを選別していたところ
規定の人数まであと一人というところで、迷ってしまいました。
「誰を入れようかな・・・」その時一人の男が「自分をメンバーに加えてほしい」と名乗り出ました。
その時に偉い人がこいつを入れないために引用したのが『嚢中の錐』という表現です。
つまりこの名乗り出た人は偉い人の家で3年ほど勤めていましたが特に目立った話も聞いたことがない、
ということは良い評判が聞こえないお前は能無しだから連れて行かないよ、ということです。
しかしこの男は「自分が今まで能力を発揮できなかったのは入るべき袋ではなかったからです、
今回帯同させてもらうことが私にとって袋に入るがごときことです」と切り返しました。

結果、この人はその後の交渉で大活躍、
歴史的な快挙を成し遂げたというわけです。

さてさて
会社がどうとか
周りがどうとかなんて責任を外に求めれば何とでもいえるわけで、
能力があるのなら何をやっても自然とどこかに発揮されるものです。

ただこの故事でもあるように
今まで目が出なかったのに何かのきっかけでチャンスを掴んだ場合であっても
共通してるのは自分から動いたことだと思います。

チャンスは運だけで転がり込んでくると思います
でも、そのチャンスを掴むためには『つかむ』という行動を起こさなければならないと思うのです。

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