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免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

『意見』は『聴取』されているのか?

2011年06月04日 | 交通違反
90日以上の免許停止や
免許取消の際には
処分執行に先立って『意見の聴取』というイベントがあります。
これは『重大な行政処分をするんだから本人には弁明の機会をあげなさい』という趣旨のものです。

当然いろんな人がいます
酒気帯びでひき逃げして逮捕された人もいれば
どう考えても相手が悪いような事故で被害者を死亡させてしまったような人もいます。
もちろんごく少数ながら冤罪も存在します。

免許取消が停止に軽減されたり、あるいは全く違う内容になったり
はたまた完全に何もなしという認定がされたり、
それらは基本的にこのイベントが中心です。
他にもいろいろありますが基本的に裏技的なジャンルなので企業秘密です(笑)

みんなそれぞれ違反をやっているわけですから
軽減される確率というのはまちまちで
当たり前ですが
悪質な違反者ほど軽減率は低くなります。

それでは
優良運転者は必ず軽減されるのかというとそういうわけでもなく

ある日の意見の聴取にこんな方がいました
①30年以上無事故無違反、もちろんゴールド免許
②勤務先の会社の連続無事故無違反走行距離記録保持者(事故まで更新し続けていた)
③事故の原因は何の違反もなく走行していたこのおじさんの運転するトラックの直前に
泥酔していた被害者が自転車ごと倒れこんできた(トラックが当てたわけではない)
④勤務先の機転か刑事事件の方で受任しているのかは不明だが
2人の弁護士を補佐人として同席

補佐人というのは本人をサポートするポジションの人で
本人と同じく聴聞官に対して意見を言ったり
有利な証拠を提出したりします。
僕も補佐人として一緒に行くことがあります。

さてこの弁護士、
聴聞官に対するやり取りを聞いていると
あまり免許取消を軽減することに関して専門ではないように思われる
聴取官の動きや反応、質問に対する回答や、提出した書面に対するリアクション
いろんな場面に重要なポイントがあったが
かなり見落とし(聞き漏らし)があるように感じた
しかし、こういうことは聴聞官の動きや言葉がどういう意味を持っているのかを
あらかじめ知っていて、その場で修正をかけなければいけないところなので
なかなか難しいと思います。

ただ
主張するべきところはだいたい押さえていたので
実感としては、軽減できたかな?という感じでした。
まぁ、こんな神クラスの運転歴なら極論すれば何もしなくても軽減される可能性大ですが・・・

しかし結果は
このおじさん
免許取消になってしまいました

何が悪かったかは
結果論ですからなんとでも言えます。

ただ、
僕の考え方に基づけば
『完璧とはいえなかった』事だけは確かです。

もちろん
僕が補佐人として同行した事例でも取消になってしまったものもあります。
ですが【これでダメならだれが何をやっても絶対に無理】というところまで軽減率を引き上げていることについては
自信を持って言い切れます。



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