現状は31位らしい・・・

先日、必殺仕分け人たちと役人との間で
スーパーコンピューター(以下スパコン)の予算について
イジメのようなやり取りが繰り広げられていた。
テレビなどでも報道されていたので、見た人も多いだろう。
僕も見ていた。

そこで仕分け人側は
「なんで1位を目指すのか！2位や3位じゃダメなのか？」と詰め寄っていたが
将来的に戦争でも大きな分野になるだろうスパコンにおいては
少なくともトップクラスでなければ
重要機密もおかしな国にダダ漏れする可能性だってある。

ところで
この放送を見て、僕は正直なところ
日本のスパコンのレベルは「2位や3位じゃダメなのか？」って
聞くくらいだから、4位か5位くらいかなと思っていた。

ところが、だ

ちょっと前の『R２５』というフリーペーパーの記事を読んで仰天した。
日本最速(演算速度ね)のスパコンは
海洋研究開発機構の地球シュミレータで、世界ランクは31位だそうだ・・・

ちなみに
韓国や中国のほうが上位にいるそうだし
何より驚いたのは、
日本では最速のコンピューターが軍事利用されていない現実に、である

翻って
仕分け人にとっては2位でも3位でもいいんだから
予算を削れというパフォーマンスなんだろうが

今現在31位にランクされてる選手にとって
2位や3位を目指す練習も、1位を目指す練習も同じだ

ただ、計算速度だけで論じれば
もっと早いスパコンはもっともっと安い値段で作れるらしい。

しかし、開発の過程で発見される新技術や新理論などの付加価値が大きいんだとか。

もちろん無駄は徹底的に省かれるべきだし
役人どもを肥え太らせるのはけしからん！

でも錬金術の過程の中で
いろんな技術や、いろんな元素、法則が生まれてきたように
踏み込まなければ見えないことだってあるはずだし

大きく成長する生き物でも、小さな枠をかぶせてしまうと
小さいままにしか成長できなかったりする。

技術畑の人たちは口喧嘩では勝ち目が薄いんだろうけど、
せめて「なんで一位じゃなきゃ・・・」と言われたときには
「そりゃ１位じゃなきゃダメでしょう！
そんなことを言うんならなんで仕分け人たちは国会議員になったんですか？
市議会議員でも県議会議員でもＰＴＡ役員でも良いじゃないですか！」と
切れてみて欲しかったものである


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