そば切り 井月庵

趣味ではじめた、そば打ちの日記です。蕎麦で遊ぶ、蕎麦に遊ばれる日々 のはずが・・・ランタン、ストーブ、模型工作などへ

「だしの神秘」を読みました

2017年02月10日 | 日記

ここ1週間ばかりかけて、昼休みに「だしの神秘」伏木 亨(朝日新書)を読んでいました。

昼飯を食べて、半分眠りながら読んでいると、239ページの本でも一週間かかりました。

 

 京都大学の教授が書かれた本なので、理屈好きの井月庵には持って来いです。「なぜ」・「だから」という表現で主に昆布だしを軸に話が展開しています。(京都の人なので昆布だしメインなんだろう。)

 詳しい本の内容は、実際に手に取って読んでいただいた方が良いだろうと思いますので省きますが、「おお!美味しい蕎麦には美味しい汁が欠かせない。寧ろ美味しいつゆで無ければお蕎麦の満足感は得られないのではないか!!」という事に思い至りました。

 解釈が間違っていたらすみませんが・・・・

 

  動物は生きるために食物(エネルギー)を取らねばなりません。そこで、動物は生まれながらにして、また食事環境・経験によってエネルギーとなる食物を選択・摂取するそうです。 「うまみ」、「エネルギー」、「匂い」の三拍子がそろった場合、脳内にドーパミン神経興奮作用が生じ、「やみつき」(中毒)症状が出るということでした。

 「だし」にも上記の「やみつき」作用をもたらすとの事です。

 

 そこで井月庵、ハタと・・自分の打った蕎麦を皆さんに「おいしい」と褒めてもらいたいなら、美味しいお汁を提供しなければいけない。蕎麦が少々まずくても、お汁が旨ければ「また食べたくなるハズ」と思った次第です。

 幸い、静岡には焼津という日本有数の鰹節生産地があり、由比・蒲原には鰹節業者も多いのだから。「やみつきのおつゆ」も作りやすいのではないか? 仕事帰りに、削節屋さんによって、厚削り節と宗田節の併せパックを購入(自分流に調合するほどではない。所詮素人)「昆布、昆布、昆布・・」と探すと・・・・・

 あったのは「日高昆布」のみ。まあ、いいや。コチとら駿州人。まて、濃い口醤油で作るそばつゆには、日高の方が奥ゆかしいのかも。ダメなら家の干しシイタケも入れてみるかな・・・・ 

 干しシイタケは甘汁は美味しくなるけど、辛汁には合わないと思うから・・・・他人に配るなら辛汁だし。などと自問自答

 いや、家族をまず「やみつき」状態にしなくてはいけない。蕎麦の打ち方ばかり考えていては行き詰ってしまう。

  

  蕎麦を打つ → 美味しいつゆで「やみつき」にする → 更にいっぱい蕎麦を打つ → 美味しいお汁で更に「やみつき」「井月庵!旨いよ。もっと蕎麦くれよー」と言って貰える。 → 更に蕎麦を打ってそば打ちも上達する。

  これだ! 6年目にして気が付いた。 

 

 蛇足:

 「だしの神秘」コラム1に究極のだしの引き方が記載されています。 ここで使う鰹節は「薄削り」もしくは「花鰹」でしょう。鰹節とだけ記載されていて、厚削りでもいいのか?と突っ込みたくなりますが、そんな人は、井月庵か、このブログを見ている方ぐらいでしょう。95℃で2分なのだから。

 更に蛇足:

 2日ほど前、「そば切り井月庵」のブログの閲覧数が急激に伸びた。伸びたといっても日に10数人程度であったのが、数100人になったという程度である。が、どうしたものか数倍になって2,3日で鎮静化し、いつものカッコウが鳴き出してホッとした。最初は「すわ!攻撃されているのか!」とちょっとびびった。正直の上に「バカ」を付けて生きたいと思っているが、粗忽なので、ややこしい事も多い。