伊賀上野が元気になればいいなあ!

上野の城下町、どうなっていくんだろう、、、見守る元気はないけれど、静かに生きていこうと思う(笑)。

広報紙「せいぶ」より

2006-09-26 12:47:15 | みなさんにおしらせと独り言
西部住民自治協の教育・文化・芸術部会が我が地区の文化・歴史遺産を再発見し住民の皆様にお伝えしていこう、ということで研修会(勉強会)を毎月のように開いています。
こんなところも散策してみたら意外な発見があるかもしれない!という文章を書いていただいております。住民自治協広報紙「せいぶ」に掲載しましたが、今回はインターネットバージョンで皆様に読んでいただこうかと…
丁度先週から掲載しています「西のしあわせ通り 灯りの細道」のイベントとも絡みまして、一度ゆっくりとわが町を歩くのもいいかもしれません。

2006年3月発行 広報紙「せいぶ」より


昔の人はわらじで旅をしていました。

「地域の歴史ロマンを訪ねて」 

上野紺屋町 葛原 寛

我が西部地区にも「上野西部地区住民自治協議会」が発足し各部会の活動が始まった。
 しかし、目下のところは地域住民の関心は薄く、今後増大するであろう責任業務量を案じ互いに腰が引けて今ひとつ、といったところが現実の様だ。
 さて、昨年12月11日教育・文化・芸術部会による「地域の歴史ロマン探訪」の研修が行われた。元来、研修なるもの全く不得手な私だが重い足取りに義理という名のマントで身を守り、先ずは参加すべきと些(いささ)か緊張気味に阿部神社(下幸坂町)の石段を登った。
当神社を起点に、駒止延命地蔵堂、蔵王堂跡、矢尼母神社、伊賀越資料館、昔の塔西坂の名残を訪ね町家みらいセンター(幸坂町)にて散会となった。
 先ずは世話役、久保部長・岡森副部長のお二人に謝意をお伝えし、なおそれにも増して岡森(明彦)さん灰原(美智子)さんの説明振りは、気負うところなく自然体で、さながら隣人同士の立ち話の様な語り口で、寒さの中時を忘れ、爽やかな雰囲気に包まれて私は存分に〝故(フル)キヲ温(アタタ)メル〟事が出来た。改めてご両人に敬意を表する次第。
 生まれてこのかた、片時も上野の地から離れ住んだことのない私には、遠くにありて故郷(ふるさと)を想う事のなかった故(ゆえ)に、かえって我が故郷を日頃いかに無関心に忘れ去っていたものかと、まさに目からウロコの連続。身近にあるカルチャースポットの再発見が高旗おろしの冷気と共に心の底に溶け込んで何故か離れない。
 我が「教育・文化・芸術部会」の活動は始まったばかりだが、自ら考え、決定し、実行し、責任の持てる結果は細(ささ)やかながら出し得たと考える。しかし、地域で住む幸せ、地域への誇り、生きがいを感じるまでには遥かに遠いが…。
 あれこれ振り返り、思い浮かべて見ても〝新(アタラ)シキヲ知(シ)ル〟にはあまりにもハードルが高い。何はともあれ、先ずは己れが身に纏(まと)う義理のマントは速やかに脱ぎ捨てねばなるまい。櫻が主役の爛漫(らんまん)の春ももう直ぐだ。


現在の旅は運動靴、といったところでしょうか。