第4弾リメイク「返してください3」
みつおは話しを続ける。
「その後だが、
「じゃあ、先にバッグを
そこで話しを盗み聞きしている
スーツ姿の紳士に渡してください」って
小男は俺の方を指さして言うんだ。
「なんで、その男なのよ」
「第三者に預けた方が安心でしょう」
「まあ、そうね。
そこのあなたちょっと預かってくれる。
その代わり、そこの男が借用書を見せなかったら、
すぐ返してよ」って、
その女はそう言って俺にバッグを渡したんだ。
俺も盗み聞きしていたのはたしかなんで、]
預かったわけさ。
女は
「さあ、これでいいでしょう。
借用書見せてよ」と小男に迫ったんだ。
すると、小男はにやっと笑って、
ポケットから名刺を取りだしたんだ。
そして、その裏を俺と女に見せた。
ひらがなで、かつ、汚い字で
「タマさま
しゃくようしょ
アレたしかにかりました。
なのかいないにかえします。
○つき○にち
キンタロウ」
と書いてあって、拇印も押してあるんだ。
「あら、この名刺たーちゃんの、
しかもこの字間違いなくたーちゃんのだわ。
でも、なんで「キンタロウ」なの?」と
女ががっかりしたように言うと、
「ごめん、本名は...」と
ホストは頭を掻きながら
照れくさそうに言ったあと、
「アレってなんだっけなあ」と
言いだしたんだ。」
(続く)
みつおは話しを続ける。
「その後だが、
「じゃあ、先にバッグを
そこで話しを盗み聞きしている
スーツ姿の紳士に渡してください」って
小男は俺の方を指さして言うんだ。
「なんで、その男なのよ」
「第三者に預けた方が安心でしょう」
「まあ、そうね。
そこのあなたちょっと預かってくれる。
その代わり、そこの男が借用書を見せなかったら、
すぐ返してよ」って、
その女はそう言って俺にバッグを渡したんだ。
俺も盗み聞きしていたのはたしかなんで、]
預かったわけさ。
女は
「さあ、これでいいでしょう。
借用書見せてよ」と小男に迫ったんだ。
すると、小男はにやっと笑って、
ポケットから名刺を取りだしたんだ。
そして、その裏を俺と女に見せた。
ひらがなで、かつ、汚い字で
「タマさま
しゃくようしょ
アレたしかにかりました。
なのかいないにかえします。
○つき○にち
キンタロウ」
と書いてあって、拇印も押してあるんだ。
「あら、この名刺たーちゃんの、
しかもこの字間違いなくたーちゃんのだわ。
でも、なんで「キンタロウ」なの?」と
女ががっかりしたように言うと、
「ごめん、本名は...」と
ホストは頭を掻きながら
照れくさそうに言ったあと、
「アレってなんだっけなあ」と
言いだしたんだ。」
(続く)