“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

生まれて初めての自由!

2012年11月16日 08時00分00秒 | 臼蔵の呟き
樋口陽一教授東京・東北大学名誉教授の「憲法入門」の中に、なぜ国民主権なのか。という項目で高見順「敗戦日記」1945年9月30日に書き残した記述が紹介されています。

「生まれてはじめての自由!
自国の政府により当然、国民に与えられるべきであった自由が与えられずに、自国を占領した他国の軍隊によって初めて自由が与えられるとは、――――かえりみて羞恥の感なきを得ない。日本を愛する者として、日本のために恥ずかしい。戦いに負け、占領軍が入ってきたので、自由が束縛されたというのなら分かるが、逆に自由を保障されたのである。なんと恥ずかしいことだろう。自国の政府が自国民の自由を、―――あらゆる自由を剥奪していて、そうして占領軍の通達があるまで、その剥奪を解こうとしなかったとは、なんという恥ずかしいことだろう。」

敗戦によって、日本国憲法=国民主権、平和主義、人権尊重主義が起草、決定されました。維新の会、石原新党、自民党が憲法改正を掲げて総選挙を闘うといっているのですが、このような歴史的背景、事実をなんと言うのでしょうか。大日本帝国憲法、天皇主権の時代に歴史の歯車を逆転させたいのでしょうか。彼らは、歴史の進歩、世界史における、国民主権の確立、人権尊重、平和主義などを無視して、諸外国と政治経済の交流、諸外国から認められ、国連常任理事国になることが彼らの主張で出来るとでも思っているのでしょうか??理解に苦しむ主張です。

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