“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

石原前東京都知事  山口二郎教授の考察

2012年11月02日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き

伊達市の柿

柿の木

山口教授でなくても本当に情けないと思う話です。石原慎太郎、橋下大阪市長に共通すること。日本の政治経済状況が閉塞感に満ち満ちているときに、非常に乱暴で、抽象的な言動で、扇動する政治手法です。
慶応大学教授の金子勝教授が、2002年の政治状況を分析して語っています。「みな曖昧で、どこに行くかわからないときは破壊願望が強くなるんです。いまのようなじりじりした閉塞感があるときに、国民は何でも良いから、ぶっ壊してくれという願望が出てくる。病気の末期症状には良くあることで、症状が出ると耐えなければならないが、そのことに疲れてきちゃう。より強烈な破壊者を求めるようになる。それがヒトラー願望になる。今の小泉政権(当時)が受けているのはその前兆みたいなことです。「構造改革」「規制緩和」だというと、何かぶち壊してくれるような感じがするんですよ」
2002年の小泉政権、当時の政治状況を評しての金子教授の評価です。現在の閉塞感、政治状況、石原、橋下のような排外主義、右翼的な言動、暴力肯定論者、中国的視、弱者いじめなどは10年前とまったく同じです。また、小泉政権は郵政民営化を行い、めちゃめちゃにしました。小泉(竹中平蔵)政権、自公政権は、規制緩和を行い、非正規労働者が町にあふれさせ、低所得者を大量に作り出し、日本社会の中間層の没落、貧困層の急激な増加、貧困の連鎖を作り出しました。
<石原前東京都知事  山口二郎教授の考察>
石原慎太郎氏が知事を辞職し、新党を立ち上げると突然言い出して、政治メディアはしばし盛り上がっている。知事としては失政を繰り返し、差別主義者としてはすでに定評があるこの人物に、今更国政に出て何ができると、私などは、はなから懐疑的である。

 東京都民は、この無責任な政治家の逃亡を許すのだろうか。バブル崩壊以後も東京一極集中は進み、地方が疲弊する中、東京は潤沢な税収に恵まれてきた。石原知事はあぶく銭を得た放蕩息子のごとく、銀行の設立、オリンピック招致活動などで散財を繰り返した。いわば都政は彼にとって、老いの無聊を慰めるおもちゃだったのだ。

 さすがに4期目に入り、このおもちゃにも飽きてきた。ぐずぐずしていると、乱費の責任を問われるかもしれない。息子が自民党総裁になれなかったので、自民党に対する遠慮もない。かくして、このナルシスト老人は国政進出に踏み出したわけである。国政をおもちゃにされてはかなわない。

 こんな人物がまかり通る日本という国を、本当に情けないと思う。
 石原新党の登場で、日本政治には右の選択肢ばかりが増えていく。常識と良識を持った国民を代表する中道政党が、今こそ必要である。民主党にその気概を持てと言いたいところだが。
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国会の質疑

2012年11月02日 08時00分00秒 | 臼蔵の呟き
死に体内閣が提起する国会が始まりました。特例公債発行法案が成立しなければ、国家予算の進行は困難となり、公務員給与支払、地方自治体の財政も危機的な状況になります。これらは民主党、野田政権のこれまでの政権運営の総決算であり、彼らにその大半の責任があります。しかし、だからといって、このような状況が続いてよいはずはありません。

解決方法は、衆議院解散、総選挙しか方法がなくなっています。13年度予算編成作業も迫る中での解散総選挙になることは確かであり、国民生活に与える影響も非常に大きくなっています。14年4月に消費税率+3%引き上げ、8%の消費税率に引き上げるのかどうかもこの総選挙で審判を下さなければなりません。これまでの税収は消費税徴収総額と法人税減税(削減)総額はほぼ一致しています。このことが示すように、全ての国民(弱者)に消費税として課税し、大手企業(強者)に減税することを繰り返し行ってきたということがわかります。この逆転を正さない限り、政治の閉塞状況は打開できません。

公共投資によるゼネコン救済、財政のばら撒きも全ての国民に課税し、その税収を使って、大手ゼネコンを救済し、潤しているだけでした。自公政権が残した構図を、民主党政権は変えられないでいます。

11年3月の東日本大震災、福島第一原発事故による震災復旧・復興も増税でまかなわれています。しかし、その税収を被災地以外の行事に流用しています。今国会でも政府を追及する質問が相次いでいます。この復興予算流用は民主、自民、公明党の三党合意による復興予算執行法案に問題があることが分かっています。彼らの思惑は、震災復興に名を借りて、特別税収を課し、その税収を経済対策、大手企業の支援対策に使おうとしていたからです。大手企業に何千億円もの補助金が支給されています。でたらめとしかいいようがありません。民主党、自民党、第三極などと言われていますが、本当に日本経済の閉塞状況を打開するために、今度の総選挙はだまされないようにしなければと思います。
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