goo blog サービス終了のお知らせ 

“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

セシウム新基準から半年(上)東北の生産者奮闘

2012年10月11日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
セシウム新基準から半年(上)東北の生産者奮闘
東京電力と政府、経済産業省は「だんまり」を決め込んでいます。厚生労働省は「基準を決めろと指示されたので決めました」の対応です。
震災、放射能汚染された東北の一次産業が必死になって、対策を行っています。本当に理不尽な話です。野田、政権が大飯原発再稼動にあたって、責任を持つと表明しました。しかし、何に責任を持つのでしょうか。補償交渉は遅々として進まず、除染も進まず。除染残土の保管場所も決まらず。しかし、再稼動だけは決断して、実行しました。これだけ見たら、本当に野田政権は無責任な政治集団だということがよく分かります。
この政権が、大間原発工事再開を許可しました。大飯原発再稼動も許可しました。しかし、直近で行われる総選挙では民主党は大敗し、政権政党ではなくなる可能性が100%です。このような政権が何を言っても担保にはなりません。悲しいことです。地域でまじめに働く普通の人々が苦しむようなことをしないことが最低限の責任です。
<セシウム新基準から半年(上)東北の生産者奮闘>
 福島第1原発事故を受け、野菜や魚など一般の食品に含まれる放射性セシウムの新基準が4月に導入され、半年がたった。1次産業が主力の東北では、新基準をクリアしようと生産者が懸命の努力を続ける。国は新基準で「安全は十分に確保される」と説明するが、消費者からは「安全の根拠があいまいだ」との声も上がる。
◎除染・検査きめ細かく/野菜・肉類・果物、ほぼ基準内

<宮城、超過1.1%>
 東北の各県は、過去に暫定基準値を超えた農林水産物を中心に、乳製品や漬物、清涼飲料などの加工食品も検査している。新基準導入後の4~9月、6県別の検査件数などは表の通り。
 基準値を超えた割合は福島で4.5%、岩手で2.3%、宮城で1.1%にとどまった。ワラビなどの山菜類、魚類の超過が多いが、基準を上回った食品は市場に流通しない。また、野菜や肉類、果物はほぼ全てが基準値内に収まっている。
 原発事故後に設定された暫定基準値より厳しくなったことに対し、「消費者の信頼を得るために仕方ない」と受け止める農業関係者も多い。基準内に収めるために、きめ細かく対応している。
 新ふくしま農協(福島市)や伊達みらい農協(伊達市)は昨年11月からことし3月にかけ、管内の全果樹園を除染した。高圧の水で樹木を洗って付着した放射性セシウムを落としたほか、ブドウやリンゴ、ナシなどは樹皮を削った。伊達みらい農協によると、作業の結果、果樹園の空間線量が80%低減できたという。
 主力のコメでは各県が農協などを通じ、水田にゼオライトやカリウムの散布を指導。稲へのセシウム移行を抑える対策を講じた上で、土を深く耕してから田植えをするよう徹底した。「基本作業をしっかりやることで一定の効果が得られた」(宮城県農産園芸環境課)という。
 昨年は暫定基準値を超える例が出た牛肉。ことし2月以降、餌に含まれるセシウムも1キログラム当たり100ベクレル未満とした結果、セシウムはほとんど検出されなくなった。宮城県内で4~9月に検査した9899頭のほぼ全てが検出下限値(50ベクレル)未満だった。全農宮城は「安全な餌を与えていれば、セシウムはほとんど検出されない」と強調する。

<自家米も全袋>
 生産者は、収穫後のチェックにも力を入れる。
 福島県はことし、販売目的ではない自家米や縁故米も含め、収穫したコメの全てを検査している。「安全宣言」の後、農協の自主検査で暫定基準を超えるコメが見つかった昨年の反省を踏まえたという。県水田畑作課は「100ベクレルという新基準も全袋検査に踏み切った理由の一つ」と語る。
 新ふくしま農協の永石正泰技術参与は「検査体制の充実は今後の除染や農家への技術指導にもつながる。気を緩めず、安全でおいしい農作物を届けたい」と話している。

[食品中の放射性セシウムの新基準]原発事故後に設定された暫定基準値は内部被ばくの年間線量を5ミリシーベルトまで認め、野菜や肉などは1キログラム当たり500ベクレルの設定だった。2012年4月に施行された新基準は内部被ばくの許容線量を年間1ミリシーベルトとし、飲料水は10ベクレル、牛乳と乳児用食品は50ベクレル、一般食品は100ベクレルとなった。
人気ブログランキングへ

いわき仮の町 8割「ニュータウン型」 住民意向

2012年10月11日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き

いわき市側の国道の封鎖地点

南相馬市小高地区側の国道封鎖地点

当然のアンケート結果です。自らの生活拠点、居住地を追われてさびしい思いを持っており、少しでも同じ地域の住民と生活したいと考えるのが常識的な感情です。また、今回の原子力事故は、長期にわたり、故郷に帰還できないわけで、避難者の苦労、心痛は想像できないくらい大きいのではないかと思います。職場がなくなり、住み慣れた環境から離れざるを得ない人々への対応は、丁寧、希望をかなえるようにしてほしいものです。
受け入れる「いわき市」は集団より、分散したほうが、既存地域住民とは軋轢が少ないほうを検討しているのだと思います。原子力事故、放射能汚染が最大の問題であり、東京電力、政府の責任で、あらゆる対応を行うべきです。いわき市対、避難自治体の対立にしてはならない問題です。原子力事故で避難している自治体、住民が帰還できるまで政治が手厚い対応を行うようにしてほしいと思います。

<いわき仮の町 8割「ニュータウン型」 住民意向、市とずれ>

 福島第1原発事故の避難者が集団移住する「仮の町」について、避難者の8割近くが大規模な生活拠点で暮らす「ニュータウン型」を望んでいることが9日、いわき市の住民団体「いわきふたば絆の会」が実施したアンケートで分かった。
 仮の町の整備先の有力候補地になっている同市の渡辺敬夫市長は避難者が小規模の生活拠点に分かれる「分散型」を志向していて、避難者のニーズとずれが生じている。
 対象は福島県浪江、双葉、大熊、富岡の4町の避難者ら。ニュータウン型を希望する人は全体で77.5%を占めた。町別では多い順に富岡91.5%、双葉74.6%、大熊71.9%、浪江67.4%だった。分散型は全体で18.9%にとどまった。
 会の新妻寿一事務局長(64)は「市は分散型よりニュータウン型を選択し、安心して住める一戸建ての住環境を整えるべきだ」と話している。
 アンケートは9月、被災者5000人を対象に行った。回答率は47.9%。
人気ブログランキングへ

「脱原発文学者の会」を発足

2012年10月11日 08時00分00秒 | 臼蔵の呟き
長い目で見たときに、このような団体、組織が無数に発足し、声を上げることが日本の将来を決めてゆくのだと思います。政治を動かしているのは政治家だと考えるのは表面的ではないか。国民、各界の声、意見を無視して、政治経済の運営行っても長続きはしません。現在続いている毎週金曜日の首相官邸前での原発ゼロ要求行動もその1つです。何万、何十万人もの国民が継続的に抗議行動を行うのかを深く、考えてみる必要があります。
震災復旧、復興を進める上でも、福島第一原発事故の原因調査、究明を進める。また、原子力発電所事故を絶対に無くすことのためにはどのような方向、決定が良いのかをあらゆる階層で考えることが大切だと思います。

<「脱原発文学者の会」を発足>

作家の加賀乙彦さんら文学者の有志が九日、三・一一後の日本について考える「脱原発文学者の会」を発足させる。作家を中心とした対話サロンやシンポジウムを随時開き、原発に依存しない社会の構築に向けて議論を深めていく。
 呼び掛け人となるのは、加賀さんをはじめ、文芸評論家の川村湊さん、作家の佐藤洋二郎さん、宮内勝典(かつすけ)さんら五人。ほかに辻井喬さんら約十五人が賛同しているという。
 東京都千代田区の「アルカディア市ケ谷」で九日、第一回会合を開く。NPO法人「原子力資料情報室」の共同代表・西尾漠(ばく)さんから、原発をめぐる現状について報告を受けた後、活動内容について話し合う。
 呼び掛け人の作家森詠(えい)さんは「東日本大震災の発生から時間がたち、脱原発の雲行きが危うくなっていると感じる。文学者がまとまって意見を出す時期。オープンな交流の場を作り、持続的な活動にしていきたい」と話している。 
人気ブログランキングへ