“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

生態系協会長 発言認める  「差別と思っていない」

2012年08月30日 15時53分15秒 | 臼蔵の呟き
あまりにもおろかな発言です。70歳、公益法人の会長、地方議員を前にしての講演の場での発言とーーおろかさと、非科学的、非理性的、人格破壊者の発言です。それにしても許せない発言です。
福島県で居住する市民の神経を逆なでしています。科学的な根拠を示さず、公的な場で、議員を前に発言するような話ではありません。このような人物が公益法人の会長をしていることが驚きです。また、取材、謝罪要求に居直る態度も常識人ではないことを示しています。
非難すべきは東京電力、御用学者、原子力村の企業です。このような大手企業、権力者の前ではもみ手をして卑屈な態度をとるのがこのような人物の特徴です。「おろかさ」にはあきれるばかりです。

<生態系協会長 発言認める  「差別と思っていない」>


 日本生態系協会の池谷奉文会長(70才)が東京で開かれた講演会で、東京電力福島第一原発事故を受け「福島の人とは結婚しない方がいい」などと不適切な発言をしたとされる問題で、池谷会長は29日、報道機関に対して講演記録の一部を公表した。記録には不適切とされた発言内容が含まれていた。ただ、池谷会長は「福島の人を差別するようなことは思っていない」と反論した。一方、講演会に参加した福島市議は同日、記者会見を開き、講演時の発言の撤回を求めることを明らかにした。
 池谷奉文会長が公表したのは東京で7月9日に開いた日本生態系協会主催の「日本をリードする議員のための政策塾」で、池谷会長が講話した冒頭と中盤の一部。
 文書には「福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、あそこにいた方々はこれから極力、結婚をしない方がいいだろう」「結婚をして子どもを産むとですね、奇形発生率がどーんと上がることになる」とある。
 協会によると、録音を書き起こした内容で、県内の各報道機関に送った。
 福島民報社の取材に対し、池谷会長は発言内容を認めた上で「福島の人を差別するようなことは思っていない」と反論。これまでの取材に一貫して「発言していない」としていたことについては「差別発言ではないという意味だ」と答えた。
 池谷会長は現職の獣医師。「政策塾」は平成15年から年一回ほどのペースで開き、今回が12回目。毎回80人から100人程度の地方議員や議員を目指す市民らが参加しているという。昨年は東日本大震災の影響で中止となり、今回が震災後初の講演だった。
 池谷会長は、ヨーロッパなどに毎年足を運び、チェルノブイリ原発事故が及ぼした影響なども調べているという。池谷会長は「原発事故が及ぼす影響がいかに危険かを伝えたかった」とし、「言葉の揚げ足取りではなく、今後もたらす重大な事態にどう対処すべきか、政治課題として為政者も措置を講じる必要がある」と説明した。
 一方、福島市役所で開かれた記者会見には研修会に出席した佐藤一好福島市議ら4人と粕谷悦功市議会議長、渡辺敏彦副議長らが出席。これまでの経緯を話した上で、池谷会長に対し、不適切な発言について撤回し、出席者全員に訂正文を送るよう求めることを明らかにした。30日に池谷会長宛で内容証明の文書を送付する。
 佐藤市議は「復興に向けて活動する県民に対して容認できない発言。公的な立場で話す方なら、誠意ある対応をしてもらえるはず」と述べた。
 池谷会長は発言の撤回要求に「文書を見て対応したい」と話している。

<池谷会長が公表した講演発言内容>(冒頭部分)

 それでは引き続きお疲れとは思いますが、しばらくご容赦ください。
 さきほどのチェルノブイリの話でございますけれども、放射能ってのは、怖いのは、人間は放射線には強いのでございまして、レントゲン写真を撮るじゃないですか、そんなことでそれほど放射線には、限度超えたのは具合が悪いのですが、かなり強いんです。本当の問題は後でございまして、日本は福島がそうですが、これからですね内部被ばく、これがどうしようもないんでございまして、これからの放射能雲が通った、だから福島ばかりじゃございませんで栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、だいたい2、3回通りましたよね、あそこにいた方々はこれから極力、結婚をしない方がいいだろうと。結婚をして子どもを産むとですね、奇形発生率がどーんと上がることになっておりましてですね、たいへんなことになる訳でございまして。(以下略)
※日本生態系協会 平成4年に設立された公益財団法人。生態系を守り、持続可能なまちづくりを目指す専門家集団で、国内外の先進的な事例の研究成果を基に、提案活動、調査・研究、普及啓発などを主な活動としている。本部は東京都にあり、さいたま市やドイツ、アメリカに研究施設を持つ。職員は約100人、会員は一般市民や地方議員ら3万人がいるという。

■県内女性怒りの声

 池谷会長の発言に県内の主婦らは驚きと怒りの声を上げている。
 本宮市の妊娠中の主婦(33)は「信じられない。県民を侮辱している。福島で出産し、子育てをしようと思っているのに無用に不安をあおるような言葉は慎んでほしい」と憤る。
 福島市の女性(24)は「ショックだ。県外の人から間違った印象を持たれるのが一番怖い。差別する気がなかったとしても、福島の女性に対する悪いイメージを植え付けてしまうことにつながる」と不安そうに話した。
 結婚して子どもを産むと奇形発生率が上がるとした発言について、県放射線健康リスク管理アドバイザーを務める長崎大大学院の高村昇教授(放射線医療科学)は「科学的根拠がない。県民が心配する必要は全くない」と断言した。
 チェルノブイリ原発事故後の健康影響について国連科学委員会が昨年出した報告書でも、胎児への遺伝的な影響は科学的に認められないとしているという。
 原爆被爆者のデータも同様で、「事故当時に県内にいたという理由で出産や結婚を避けることはあり得ない」と述べた。
 今回の会長発言について、前後関係が分からず意図ははっきりしないとした上で「一般論では専門家が一般の人を対象に説明する場合、国際的、科学的にコンセンサスを得られた事項を基に話をするべきだ」とした。また、「長崎、広島の被爆者も根拠のないことで差別された。21世紀の現代に繰り返してはならない」と主張した。
 首都大学東京大学院の放射線科学域長を務める福士政広教授(放射線安全管理学)は「現在の放射線量は遺伝的な影響を及ぼすようなものではない。社会的な混乱を招くような発言で、非常に違和感を覚える」と話している。
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浪江、大熊、富岡の3町長 いわき市に「仮の町」設置を要請

2012年08月30日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
原子力事故、災害がいかに地域を破壊したかの代表的な事例です。仮設住宅も、ばらばら、住民は思い思いに避難しています。自治体は解体され、本当の意味での機能は維持できません。役場があれば何とかなるわけでもありません。帰還そのものも、いつになるかも分からず、自治体としても帰還できない住民のために何が出来るかを、考えています。1年半たっても将来の見通しすら出来ない状態です。これがわがこととなれば、「どうすればいいのか」「自分の将来をどう組み立てればよいのか」考えただでも分かると思います。
それにしても、東京電力の無責任さと、対応のひどさには怒りがわきます。地元自治体に「安心・安全神話」を振りまき、事故を起こせば、我先に責任回避に終始し、賠償についてもまともに行っていません。関西電力、四国電力など原子力発電所再稼動を計画、行っている電力会社はこのような実態をわがコトとして受け止めているのでしょうか。
地元有力者への利益供与、抱き込みは行いますが、事故が起きたときには真っ先に逃げ、国の支援を仰ぐつもりでしょうか。本当にいい加減な企業群です。

<浪江、大熊、富岡の3町長 いわき市に「仮の町」設置を要請>

 福島第1原発事故で避難区域に指定された福島県浪江、大熊、富岡3町の町長が28日、避難町民が集団移住する「仮の町」をいわき市に設けることを渡辺敬夫市長に要請した。渡辺市長は受け入れに前向きな姿勢を示した。
 いわき市で同日あった市と同県双葉郡8町村の首長の意見交換会で、馬場有浪江町長、渡辺利綱大熊町長、遠藤勝也富岡町長が要請した。
 馬場町長は会議終了後、「いわき市に町外コミュニティーをつくってほしいとお願いした。市に大きな負担が掛からないよう国は支援してほしい」と話した。
 渡辺市長によると、3町長が席上、各町の町民アンケートで仮の町の候補地として、いわき市を支持する声が多かった結果を示し「いわき市にお世話になる。よろしくお願いします」と述べたという。
 渡辺市長は「具体的でなく正式な要請でなかった」とした上で、現時点で2万3000人を超す双葉郡の住民がいわき市に避難している現状を踏まえ、「いわき市に避難したいというのなら受け入れなければならない」と語った。「市内に災害公営住宅を分散整備せざるを得ず、国に支援を求めている」とも話した。
 3町は地元に帰還するまでの間、別の市町村に役場機能を移して住民も集団移住する仮の町構想を打ち出し、有力候補地にいわき市を挙げていた。渡辺市長も「双葉郡とは地理的、文化的につながりがある」として容認する考えを示していた。
 双葉町も仮の町を掲げているが、候補地は提示していない。
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大阪都構想法案成立と維新の会

2012年08月30日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
マスコミが持ち上げ、維新の会の衆議院選挙への大量立候補が現実味を帯びています。彼らの狙いは、旧自民党保守派、靖国派の政治主張と同じである点は報道されていません。中国、韓国、アジア各国との外交摩擦、問題も頻発するはずです。
橋下氏の過激な発言、行動が視聴率稼ぎに利用されています。大手マスコミ、関西のマスコミの報道が彼の政治発言、行動を持ち上げています。マスコミが、彼らの政策、政治手法を無批判的に垂れ流すために、威勢のよさ、感情論で彼らへの支持が作り出されています。彼らへの期待は、民主党政権の混乱、反国民的な政治運営への裏返しの期待感となっています。
現在の政治不信、閉塞状況が拡大すればするほど、彼らへの関心、支持が感情的に拡大することを押さえる必要があります。歴史の教訓は、彼らのような乱暴(政治的独裁容認勢力)で、非民主的な政治、政策が長期にわたって容認されることはないことを示しています。維新主要政策は「公務員、公立学校教師の権利剥奪、憲法改悪、参議院の廃止、衆議院議員定数の半減」を掲げています。これらは「狂っている」としか言いようのない政策です。彼が指名した区長の暴言などがたまたま発生しているわけではなく、彼らの政治勢力、政治的主張が暴力的、右翼的グループとつながっているからです。こんな人物が頂点に立つような政権、政治がまともな国政、政治運営、議会制民主主義を守り。執行できるはずがないことは明らかです。

<橋下氏出馬の環境整う 都構想法案成立へ>

 大阪市の橋下徹市長が提唱した「大阪都構想」を後押しする法案が29日の参院本会議で成立する。橋下氏が府知事時代から掲げてきた主張が実現することで、中央政界の関心は「橋下氏が国政に出馬するのか否か」に移っている。すでに次期衆院選でかなりの議席を確保するとみられている大阪維新の会の勢いは、橋下氏が出馬すれば一段と加速する公算が大きい。
 本人は市長にとどまる考えを示しているが、橋下氏出馬の観測がたえないのは「都構想法案が成立すれば、府知事時代からの公約を達成する。国政進出の障害はなくなる」との理由だ。維新は国会議員5人を集めて政党化する方針だが、リーダーである橋下氏が議席を持つ決意を示さなければ、新人が中心となる維新の勢いには陰りが出かねない。
 橋下氏が党首となり、出馬して名実ともに「橋下新党」となれば、自民党や民主党の選挙戦略を変させるだけでなく、その後の政権枠組みに与える影響も大きい。維新と連携する場合、かつての日本新党と同じように、橋下氏を首相候補に想定する動きも出る可能性があるからだ。
 維新の勢いに脅威を感じる既成政党の議員からは「法案が成立しても、直ちに大阪都はできない。橋下氏は市長として最後まで見届けるべきだ」などとけん制する声が相次ぐ。
 もともと都構想を後押しする法案を国会で進めた背景には「維新が国政に進出する大義名分をなくす」との思惑もあった。ところが維新は逆に、ますます本格進出に突き進んだ。維新を封じ込めるもくろみは外れた。立候補の決断は、衆院選公示の直前までする必要はない。
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首相問責決議案、可決 

2012年08月30日 08時00分00秒 | 臼蔵の呟き
過去、参議院で問責決議案が可決した事例は、福田首相、麻生首相、今回の野田首相と3人目です。前二回は全て辞任になっています。また、麻生内閣の場合は、総選挙になりました。法律上の制限は、ありますが、国会が内閣総理大臣の責任を問い、不信任を議決するということは政治的には内閣の継続性はなくなったことを意味します。理屈、法律上の言い訳は別にして、政治的、倫理的な対応としては総辞職、総選挙が政治的な対応であると思います。
野田内閣は原子力発電所再稼動、消費税率の引き上げ法案採決、TPP協定への参加表明、八場ダム工事再開などこれ以上ない悪行の限りを尽くしました。政治責任を問われないほうがおかしな位だったと思います。解散、総選挙を行い、国民の審判を仰ぐべきです。

<首相問責決議案、可決>

 国民の生活が第一、みんなの党など野党は29日午後、野田佳彦首相への新たな問責決議案を参院に提出した。同日の参院本会議で自民党を含む野党各党の賛成多数で可決した。
 問責案をめぐっては、生活やみんなが7日に消費増税を阻止する目的で提出。自民、公明両党も28日に別の問責案を提出し、2案をどう扱うかが焦点だった。野党各党の参院国会対策委員長は29日午前から断続的に協議を続け、自公以外の野党が修正して新たに提出する問責案を採決することで折り合った。
 これを受け、参院議院運営委員会は野党各党の賛成多数で野党の問責案を同日夕の参院本会議で採決すると決定。この問責決議案に自民党は採決で賛成する意向を表明した。公明党は退席した。本会議では野党の賛成多数で可決した。野党は30日以降の審議には原則として応じない構えで、国会は事実上、空転する。
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